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http //hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1363270801/ 関根「次の方どうぞ!」 豊音「こ、こんにちはー……」カタカタ 関根「好きな食べ物はファミチキです」 ワハハハハ 関根「えー、友だちがそっくりさん、誰の?」 豊音「県予選落ちの小瀬川白望です!」 関根「それでは小瀬川白望さんのそっくりさん、どうぞ!」 久「いやーここまでいいホテルで合宿できるとはねー」 京太郎「ふふっ、そうでしょうそうでしょう!」 咲「まさか京ちゃんがあそこまで小瀬川さんにそっくりだったとはね」 京太郎「小瀬川さんありき!?」 優希「なんだかんだで犬は役に立つやつだじぇ!」 和「ですね」 京太郎「和までそんなこと言うのかよぉ!」 豊音「あ、宮永さんだー!」ドタドタ 豊音「久しぶりだよー!」 咲「姉帯さん、お久しぶりです」 豊音「久しぶりだねー!」ギュー 咲「あっ姉帯さん!?締まってます!入ってます!」 豊音「ちょーうれしーよー!」ギュー 咲「ギブ、ギブ……」 エイスリン「」キョロキョロ まこ「試合のとき以来じゃの」ポン エイスリン「!」バッ まこ「そんなに身構えんでもいいじゃろ……」 エイスリン「ワカメ!ユルスマジ!」カキカキ バッ |人を蹴る絵| まこ「正直すまんかった」 塞「やっ、元気?」 和「貴方は……薄墨さんでしたか?」 塞「それは永水の人だね、結構傷つくな……」 和「……あ」 塞「思い出した?」 和「愛宕さん、でしたよね?」 塞「もうボケとして捕らえておくよ」 久「よっ、おチビちゃん」 胡桃「うるさいそこ!チビとか言わない!」 久「そう、なら……」 久「子猫ちゃん」ボソッ 胡桃「あんまり変わってないよ!」 久「あらそう、じゃあ子犬ちゃんとかは?」 胡桃「びみょーだね」 久「……人を褒めるのって難しいわね」 胡桃「口説いてるようにしか思えなかったよ」 白望「……だるい」 京太郎「ここどうぞ」 白望「ん……」 京太郎「相変わらず全然しゃべらないんすね」 白望「だるいから」 京太郎「その返しはわかってましたよ」 久「さあさあ!いよいよ部屋決めよ!」 久「取ってある部屋は二人部屋5つと一人部屋1つ、どこ行きたい?」 豊音「私は宮永さんとがいーなー!」 久「それじゃあ私は鹿倉さんにしようかしら」 胡桃「えー……」 久「あら、不服そうね」 胡桃「疲れそう……」 まこ「んじゃ、わしもよろしくのう」 エイスリン「!」バッ まこ「じゃからなんでそんなに避けるんじゃ……」 優希「のどちゃんは私と一緒の部屋だじぇー!」 和「私は咲さんと一緒の方が……」 優希「まあまあそう言わずに、乙女二人でガールズトークをしようじゃないか!」 和「はぁ……」 塞「余っちゃったね」 白望「うん」 塞「私たちで組もっか」 白望「うん」 塞「…………」 白望「うん」 塞「今日の天気は?」 白望「うん」 塞「だめだこりゃ」 京太郎「それじゃあ俺が一人部屋っすか?」 久「言ってなかったかしら?須賀くんは野宿よ」 京太郎「……は?」 久「他の部屋が満室で取れなかったのよ」 京太郎「一人部屋1つっていうのは……」 久「あっちの監督さんが泊まるのよ」 久「合宿のしおりにも 『須賀くんは寝袋・テント持参のこと』 って書いてなかった?」 京太郎「いやいやそんなオカルト……」ペラペラ 京太郎「…………」ジーッ 京太郎「……ウソだろ」ガクッ 久「それじゃ、もう私たち行くわね」 京太郎「部長の鬼!悪魔!」 久「はっはっは、何とでも言いなさい!」 胡桃(趣味が悪い……!!) 久「温泉は入っていいらしいから、じゃあねー」 咲「あ、あはは、頑張ってね」 優希「後で差し入れでもしてやるじぇ」 京太郎「そんなのいくらなんでもあんまりだ!あぁぁあんまりだあああああ!」 カポーン 京太郎「ははっ、混浴かも!とか期待するだけ無駄だったぜ」 キャッキャ ワーワー 京太郎「みんな楽しそうだな、この穴、この穴から見れねえかな……」ジーッ 京太郎「シロさん、結構大きかったからな……見えないかな」ジーッ 京太郎「……」ジーッ 京太郎「…………」 京太郎「なんだろ、目から汗が出てきたぞ」 豊音「わぁー!原村さんのちょーおおきいよー!」 塞「豊音のもなかなかだけどね」 エイスリン「」キョロキョロ 白望「……だる」タプン 優希「のどちゃんは泳がないのか?」ストーン 和「はしたないですからやめましょう」ドタプーン 豊音「あはは、ちょーたのしーよー」タプン 胡桃「泳ぐのやめるそこ!」ストーン 塞「どれ、私も泳いでみようかな」タプッ 久「どうせだし競争してみましょうか」タプッ まこ「やめい」 エイスリン「……」ストーン エイスリン「…………」 咲「」カタポン エイスリン「?」フリムク 咲(´;ω;`)ブワッ エイスリン(´;ω;`)ブワッ 【屋外・テント】 京太郎「くっ、夜風が沁みるぜ」 京太郎「そろそろ寝よ」 優希「京太郎ーちょっといいかー」 京太郎「優希か!」ガバッ 優希「これ、さっき言った差し入れだじぇ」 京太郎「タコス!タコスじゃないか!」 優希「犬の身体を気遣うのが主人の役目だからな!」グッ 京太郎「優希……」キラキラ 優希「京太郎……」キラキラ 京太郎「誰が犬だ、誰が」ペシッ 優希「痛っ!お前に決まってるじぇ!」ペシッ 京太郎「痛っ!」 京太郎「……でもま、ありがとな」 優希「おう!」ペシペシ 京太郎「痛いから叩くのやめて!」 和「須賀君、よろしいですか?」 京太郎「和!和なのか!?」ガバッ 咲「私もいるよ」ジトッ 和「これ、私からの差し入れです」 京太郎「チビエトペン、こんなのもあるのか!」 和「抱き心地ばつぐんなので、洗って返してください」 京太郎「ははっ、言葉が痛いぜ、胸に刺さるぜ」 咲「これは私からだよ」 京太郎「小説か、枕にちょうどいいな」 和「……」ジトッ 咲「……せっかく和ちゃんと選んできたのに」ジトッ 京太郎「いや!冗談だから!そんな目で見ないでくれ!」 咲「ねえ、京ちゃん」ゴゴゴゴゴ 咲「グーパンで許してあげるよ」ゴッ 京太郎「えっ、いやっ、まっ――――」 久「はろはろ~」 まこ「起きとるか?」 京太郎「ばっちりですよ、ははっ……」ボコボコ 久「顔がえげつないことになってるわよ?」 京太郎「わかってます」 まこ「これがわしの差し入れじゃ」つワカメスープの素 京太郎「自虐ですか?」 久「私はこれ」つお湯 京太郎「あっ、二つ合わせて一つってやつですか」 久「正解♪」 まこ「夜食にでもどうかって思って持ってきたんじゃが、だめか?」 京太郎「いえ、ありがたく受け取っておきます」 京太郎(もう文句は言わないようにしよ……) 豊音「須賀くん起きてるー?」 塞「やっ!」 胡桃「差し入れに来たよ」 エイスリン「」コクッコクッ 京太郎「すみません、わざわざ」 塞「いいからいいから、宿泊券もらえたのは須賀くんのおかげだったのに、こんなことさせてたら悪いし」 胡桃「シロは後で来るって!」 豊音「マッサージ機に座り込んだまんまだったからねー」 京太郎「そうですか……」 塞「あっ、やっぱりシロのこと狙ってたりする?」 京太郎「狙うとかそんな!」 塞「ほら、シロって結構あるじゃん?」モチモチ 塞「男の子ってそういうのが好みなんじゃないの?ねえねえ」ウリウリ 胡桃「不潔!」 エイスリン「ケッ、コノゲスガ」 京太郎「二人とも言い方ひどくないすか!?」 豊音「まーまー、そんな須賀くんに……はい」 京太郎「どんな俺ですか……これは?」 豊音「プロ麻雀せんべい第一弾ホログラフィックレア瑞原はやりプロのカードだよ!」 京太郎「おお、これは……なかなかのなかなか」 豊音「あ、後で返してくれるとうれしいなー」 京太郎「ちゃっかりしてますね」 豊音「もちろん!宝物だからね!」 京太郎(その宝物を貸してくれるってことは信頼されてるってことだよな……) 豊音「お守りみたいに持っててよ!」 胡桃「私はこれをあげるよ!」つCBP 京太郎「CBPって……何年前ですか」 胡桃「騙されたんだよ!酷いよ!何が 『カルシウムを摂るには量じゃない♪』 『CBPがぁ~』『大事なんだよ!』だよ!」 胡桃「おかしいよ!乙女の純情を弄ぶなんて!」 京太郎「鹿倉さんは乙女というか幼女な気が……」 胡桃「あ゙あ゙ん?」 塞「私はこれ」つぽたぽたやきお徳用 京太郎(イメージ通りだなぁ) 塞「今失礼なこと考えたよね?」 京太郎「いやいやそんなまさか、臼沢さんがおばあちゃんじみてるとかそんなことは……ハッ!」 塞「ふーん?そこまで考えてたんだぁ?」ニッコリ 京太郎「あ、今のはその……違うっていうか……その……」 京太郎「グーパンだけは勘弁してください!」ドゲザー 塞「……じょーだんじょーだん!」 京太郎「えっ」 塞「ほら顔上げて」 塞「男が土下座するのは彼女の親御さんに挨拶するときだけ、だよ」 塞「だから土下座なんかしちゃダメ、OK?」 京太郎「はい!」 京太郎(こっちの部長とは大違いだ!岩手に生まれりゃよかった!) 塞「よし!それじゃあ金的で!」 京太郎「やっぱり鬼だよこの人たち!」 塞「あはは、これもじょーだんだってば」 京太郎「な、なんだぁ……」ヘナヘナ 塞「ごめんごめん、須賀くん弄りやすいからちょっと意地悪しちゃった」テヘッ 京太郎「可愛いんだよこのやろぉぉぉおおお!」(ちょっとの基準おかしいでしょ!?) 塞「えっ」 京太郎「あっ」 塞「……///」カァァ エイスリン「コレ!」つ|十二人が仲良くしてる絵| 京太郎「ほえー良い絵っすね!」 エイスリン「!」コクッコクッ エイスリン「アリガトウ!」 京太郎「こちらこそ、ありがとうございます」 豊音「それじゃ、そろそろ帰るねー」 塞「後でシロしょっ引いてくるからー」 胡桃「おやすみー」 エイスリン「」フリフリ 京太郎「おやすみなさい!」 京太郎「ふぅ……」ズズッ 京太郎「ワカメスープおいしい」 ジーッ 白望「須賀くん?」 京太郎「あっ、小瀬川さんですか」 白望「……」ドサッ 京太郎「小瀬川さん!?」 白望「寝袋……あったかい」 京太郎「はぁ……」ズズッ 白望「……」ジーッ 京太郎「……」ズズッ 白望「……」ジーッ 京太郎「……飲みます?」 白望「…………うん」コクッ 京太郎「はい」 白望「ありがと……」ズズッ 白望「……あったかい」 京太郎「ですねー」ズズッ 白望「ふぅ……」 白望「……ありがと」 京太郎「さっきも聞きましたよ」 白望「……そうじゃなくて」 白望「みんなをここに連れてきてくれて」 京太郎「それは小瀬川さんがいたからじゃないですか、俺と小瀬川さんがそっくりだったから」 白望「……シロ」 京太郎「はい?」 白望「シロでいい」 京太郎「……」 白望「京太郎?」ハテッ? 京太郎「わかりました……シロさん」 白望「ん……それでいい」 白望「……みんなと楽しくするのはだるくない」 白望「だから、ありがと」 京太郎「いや、そんなこt」 スッ←指を唇に当てる 白望「……それ以上はだるい」 白望「……ね?」コテッ 京太郎「」ドキッ 白望「……それじゃ、おやすみ」 京太郎「おやすみなさい」 白望「すぅ……すぅ……」 京太郎「…………」 京太郎「ってちがーう!」 京太郎「シロさん!そこ俺の寝床ですから!」ユッサユッサ 白望「すぅ……すぅ……」 京太郎「寝るのはやいな!」 白望「ん……」ゴロッ 京太郎「……はぁ」 京太郎「シロさーん、起きてくださーい」ツンツン 白望「……すぅ……」プニプニ 京太郎「シロさーん……」ツンツン 京太郎「……はぁ」 京太郎「どうすりゃいいんだよ……」 白望「…………すぴぃ」 京太郎(とりあえず現状を把握しよう) 白望「すぅ……」 京太郎(俺は今テントの中にシロさんと二人っきり) 京太郎(シロさんは寝袋の上で寝息を立てている) 京太郎(そしてシロさんのおもちはというと……) 白望「ふにゃ…………」タユン 京太郎「落ち着け……落ち着くんだ」 白望「ん……」モゾモゾ タユンタユン 京太郎「…………」ジーッ 京太郎(……触りたい!) 京太郎(こらえるなんて無理だろ!触りたい!どうせなら揉みたい!) 京太郎(こう、ちょっと指で触るくらいなら……)ススッ 白望「すぅ……きょうたろぉ……」ゴロッ 京太郎「」 京太郎「……」ジーッ 白望「……んぅ」パサッ 京太郎「浴衣がはだけている……だと?」 京太郎(嗚呼、シロさんの肌白いなぁー……) 京太郎(ってそうじゃない!どどどどうしよう!心なしか突起も見えるような気もするし!) 京太郎「くそっ!くそっ!」モンモン 白望「………ん…」ギュッ←チビエトペンを抱きしめる 京太郎「くっそエトペン!小っちゃくなってまでそんな役得だと!ふざけるな!」 エトペン「」モギュッ 京太郎「まあいい、お前のおかげでシロさんのおもちが強調されて大変すばらなことになっているからな」 京太郎「…………」 京太郎「ちょっとだけならいいよな……うん」 京太郎「できる!俺ならできる!俺はやればできる子!」 京太郎「よっしいくぞー!ぽちっとな!」フニッ 白望「んっ!」ビクッ 京太郎「!」ビクッ 京太郎(まさか起きちゃった……とか?) 京太郎「…………」ジーッ 白望「……すぅ」 京太郎「…………ほっ」 京太郎「うん無理!」 京太郎「くそっ俺の意気地なし!」 京太郎「とりあえず風邪引くとあれだから上着でもかけて」ササッ 白望「……んぅ……」ギュゥッ 京太郎「よーしパパ、頑張って逃げちゃうぞー」 京太郎(今日どこで寝よう……) ピピピピッ 久「何度?」 京太郎「39.6度です」 優希「風邪なんてタコスを食べれば一発だじぇ!」 京太郎「そもそもお前は風邪引かないだろ」 エイスリン「バカ!」 塞「そういうのはもうちょっとオブラートに包んでね、例えば……」 胡桃「何とやらは風邪を引かない!」 塞「みたいな?」 エイスリン「!」コクッ 優希「なんかバカにされたじぇ……」 豊音「それじゃあここで問題だよー!」 トシ「デデン!」 豊音「何とやらとは、何のことでしょーか?」 トシ「チッチッチッチ」 エイスリン「ピンポーン!」 豊音「はい、エイスリンさん!」 エイスリン「バカ!」 優希「なんか二回もバカにされたじょ……」 京太郎「げほっげほっ!」 まこ「きつそうじゃのう、これでもいるか?」つふえるワカメ 咲「それじゃあこれも」つ油揚げ 和「はい」つ味噌 京太郎「もう味噌汁作ればいいじゃん!なんでそんなん持ってんの!」 久「須賀くーん、鍋借りてきたわよー」 京太郎「病人に作れと!?」 京太郎「もうテントに帰りますね」 久「そう、何かあったら連絡頂戴ねー」 京太郎「何この普段悪そうな人が優しさを見せた時のほっこり感」 久「まあ出るかどうかわかんないけどねー」 京太郎「いつも通り悪人だよアンタ!」 京太郎「忘れてた……」 白望「京太郎……?」 京太郎「起きてはいたんですね」 白望「……」コクッ 白望「……どうしたの?」 白望「顔、赤い」 京太郎「どうやら風邪を引いてしまったみたいで」 白望「……」ピタッ←額と額を合わせる 白望「……」 京太郎「……えっ」 京太郎(シロさんの顔、こんなに近くに……) 京太郎(吐息まで伝わってくるし、やっぱり綺麗な顔だな……)ゴクリ 白望「……熱い」サッ 京太郎「うつるんでシロさんもホテルに戻ってください」 白望「だるい」 京太郎「だるいって、こんな状況でですか」 白望「……だから」ギュッ 白望「一緒に、寝よ?」 京太郎「……はぁ?」 白望「これなら、私もあったかい、京太郎もあったかい」 白望「……だるくない」 京太郎「だるくない、ってシロさんに風邪がうつったらどうするんすか」 白望「……京太郎の風邪なら、大丈夫」 京太郎「いやいや、それに俺は男子高校生ですよ?シロさんに手を出すかもしれないんですよ?」 白望「……信じてる、じゃ、ダメ?」ウワメヅカイ 京太郎「…………」 京太郎「あーもう!」 京太郎「本当に知らないっすからね!」 白望「……ありがと」ギュッ 京太郎「お礼を言うのはこっちですよ」 白望「違う、上着の方」 京太郎「あー……あんなのどうってことないっすよ」 白望「……そう」ムギュゥ 京太郎「シロさん!?力強めてますよね!」 白望「……だるい」 京太郎「あれ?なんか逃げられたぞ?」 白望「……京太郎?」 京太郎「……ぐぅ……」Zzz 白望「……」ツンツン 京太郎「ぐにゅ……」プニプニ 白望「……ふふっ」 白望「…………」ギュゥ 白望「……ありがと」ムギュゥ 白望「……」ツンツン 京太郎「ん……カピ……」ズイッ 白望「えっ……?」 チュッ 白望「…………///」カァァ 京太郎「……カピ……」 白望(……ペット?) 白望「……///」モゾモゾ 白望「……」スッ←自分の唇に指を添える 白望「…………///」カァァ 白望「…………」チラッ 京太郎「ぐぅ……」 白望「!」バッ 白望「……」チラッ 白望「…………」 白望「……だる」 白望「……でも」 白望「だるく……ない?」 白望「…………」 白望「……///」 白望「……はぁ」 白望「どうすればいいんだろ……」 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 大竹「次の方どうぞ!」 京太郎「こんにちはー」 白望「……」 大竹「婚約指輪はかんぴょうです」 ワハハハハ 大竹「えー、友だちがそっくりさん、誰の?」 京太郎「何も育たない園城寺怜さんです!」 大竹「それではそっくりカップルの友だちのそっくりさん、どうぞ!」 ワァァ! カン!
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【4月第3週 平日】 京太郎「新しい朝が来たぞっと」 京太郎「このまま高校ではぼっちになるのかな…なんて考えてたら全然眠れなかった…」 京太郎「一応、遅刻はしなさそうだな」 男1「な、お前最近は彼女とどうなん?」ワイワイ 男2「ええ調子よ、お前はどうなん?」ガヤガヤ 男3「小生も毎日縛られて叩かれて幸せでござる」ブヒブヒ 京太郎「はぁ…。うらやましいな」 京太郎「購買に行ってみるか」 京太郎「確かに何でもあるな…」 京太郎「制服から文房具、プロテインまで置いてある」 京太郎「お、この弁当美味しそうだな。これを買うか……ん?あれは…」 照「…」キョロキョロ 京太郎「やっぱり照か……」 京太郎「くっ、そろそろ誰かと話したい……!」 京太郎「でもここで話しかけたら負けな気がする!」 京太郎「だから……やめとくか」 アリガトウゴザイマシター 京太郎「はぁ…このから揚げ弁当美味しいな」 京太郎「気を取り直して部活に行こう!」 京太郎「きっと誰か居るはずだからな!」 京太郎「咏は…もういないや…」 ―――――――――――― 京太郎「こんにちワン!」 エイスリン「!」カキカキ エイスリン「コンニチワン!」バッ |こんにちワンの絵| 憩「やっぱり絵上手やな~エイちゃんは」 咏「うん確かに上手いね~知らんけど」 京太郎「…」ウルウル 憩「あれ、どうして京太郎君はそんな涙目なん?」 京太郎「やっと…やっと俺に応えてくれた…」 京太郎「うわああああああん」ポロポロ 咏「ちょっ、これどうするよ」 エイスリン「ワカラナイ」カタスクメ 京太郎「憩さん!一緒に特訓しましょう!」 憩「うーん、でもエイちゃんが…」 咏「エイスリンなら私が雀荘に連れてっとくよ~」 憩「え、そう?ならよろしく頼むわ」 咏「じゃ、行ってくるよ~」フリフリ エイスリン「イッテキマース」フリフリ 憩「二人も行ったことだし、始めよか」 京太郎「はい!」 京太郎「へー、そうなんですかー」 憩「そうなんやで、それはそれはすごかったな~」 京太郎「おお!」 京太郎「……あれ?」 京太郎「俺らって麻雀の特訓をしていたんじゃ…」 憩「ありゃ~日が暮れるまで話してもうたな」ハハハ 京太郎「予習してきて憩さんを驚かそうと思ったのにな…」 憩「え!京太郎君休みの日も麻雀やっとったん!?えらいなぁ~」ナデナデ 京太郎「あ、ありがとうございます!」 キーンコーンカーンコーン 憩「…ん、そろそろ下校時刻やな」 京太郎「俺、今日は雀荘行くんでお先に失礼しますね」 憩「頑張るな~じゃあね~」フリフリ 京太郎「また明日ー!」 【雀荘】 京太郎「こんにちはー」 店員「お!荒川の嬢ちゃんの彼氏やないか!」 京太郎「彼氏じゃないですってば」 店員「そういや、さっきまで三箇牧の嬢ちゃんが2人来てたで」 京太郎「あれ?帰っちゃったんですか?」 店員「せや、中々面白かったわ」 店員「けど面白い客ならまだいるで」 店員「ほら、あの卓の嬢ちゃんや」ユビサシ 怜「ロン」 おっさん「また一発……じゃと?」 おっさま「園城寺ちゃんはやっぱり面白いわ~」 おばさん「また和了ったん?偉いわ~飴ちゃんいるか?飴ちゃん」 怜「いや、ええよ」 おばさん「そう言わんといて、ほれ」 怜「だからええって……美味しな」 京太郎(なんだこの漫才) おっさん「おい、園城寺んとこの!まだ続けるで!」 怜「あんた今のでトビやないか」 おっさん「あれ……?」 おっさま「ん、君は確か荒川ちゃんの……」 京太郎「彼氏じゃないです須賀です」 おっさま「おお、せやった須賀ちゃんや」 怜「その制服、三箇牧のやな。ほんでここにおるってことは」 おっさま「せや、三箇牧の新入部員やで」 怜「ほお、そうなんか。ならそこの須賀……って言ったか?」 怜「私と打っていこうや」 おっさん「待て待て!園城寺と打つんはわしやろ!」 怜「あんたは黙っとれ」 京太郎「わかりました、受けて立ちましょう!」 結果 1位 おっさん 2位 京太郎 3位 おっさま 4位 トキ おっさん「げっげっ、これで終わりや園城寺!ツモ!」 おっさま「調子いいな~」 京太郎「なんとか2位か…」 怜「はぁ…はぁ…」 おっさん「どうだ!園城寺んとこの!」 怜「せやな……はぁ…流石やわ…」 京太郎(この園城寺さんって人、様子がおかしいぞ) おっさん「せやろ!さっすがやろ!げっげっげっげっ」 おっさま「そのへんにしときいや」 怜(あかん…消耗しすぎたわ……) 京太郎(さっきからフラフラしてるし) 怜(そんな無理するんやなかったな…) 怜(ごめん…竜華…) バタッ 京太郎「やばい!」 ガシッ 怜(あ…れ、誰や?) 京太郎「大丈夫ですか!園城寺さん!」 怜「ああ…まあ…大丈夫や…」クラッ ―――――――――――― 怜「こ…こは…?」 店員「お目覚めかい?園城寺の嬢ちゃん」 怜「私は…?」 怜「せや!さっきの男…須賀君は!?」 店員「ああ、彼なら帰ったよ。迎えを呼んでくるとか言うとったけど」 竜華「すんません!怜は!?」 店員「園城寺の嬢ちゃんはこっちやで」 竜華「怜!大丈夫なん!?」 怜「もう大丈夫やで」 竜華「怜ぃ…1人でどこか行かんといてや…心配やったんやから」グスッ 怜「迷惑かけてすまんかったな、竜華」 竜華「ええよ、そんなこと」 竜華「謝るなら須賀君に謝るんやな、ウチに連絡してくれたのあの子やし」 怜「……そうなんか」 竜華「ほんま、須賀君には感謝やな」 怜「せやな」 怜「なあ、竜華」 竜華「なんや?」 怜「竜華って須賀君の連絡先知ってるん?」 竜華「まあなー」 怜「じゃあ、さ、私にも教えてくれへん?須賀君の連絡先」 竜華「ほほー、怜は須賀君に惚れたんやな―」 怜「ちちち、違うわ!た、ただお礼のメールを送りたい思うただけや!」カァァ 竜華「まーたまたー」アハハ 【4月第3週 平日】終了 【4月第3週 休日】 京太郎「ふぁああ、今日はよく眠れたぞ」 京太郎「あの後の園城寺さんは大丈夫だったんだろうか」 京太郎「さて、今朝はなにをしよう」 京太郎「麻雀の勉強をしよう」 京太郎「今日はどうしようかな」 京太郎「今日も張り切って行こう!」 京『よろしくお願いします!』 こまきん『よろしくお願いします!』 とよねぇ『よろしくだよー』 ボンバー『よろしくお願いします』 ボンバー『ロン』 とよねぇ『ロンだよー』 こまきん『ロンですっ!』 京『』 終局 結果 1位 こまきん 2位 ボンバー 3位 とよねぇ 4位 京 とよねぇ『おつかれさまだよー』 こまきん『おつかれさまでした!』 ボンバー『またどこかの卓で』 京『おつかれさまでした…』 京太郎「負けてしまったか…」 京太郎「昼は何をしよう」 京太郎「少し離れた街に行ってみるか」 京太郎「大阪の中心街にはまだ行ってないんだよな」 京太郎「大阪城に来てみたぞ!」 京太郎「早速中に入ろう!」 京太郎「中々面白い所だったな。ん、あの人は…」 霞「今日は休日を使って大阪城に来たけど、やっぱり良い所ね」 霞「来週は姫路城に行こうかしら」トントン 霞「何かしら…」フリムキ プニッ 霞「あら、京太郎君」 京太郎「どうも…ってノーリアクションですか」ホッペプニプニ 霞「親戚にそういう悪戯好きな子がいるからもう慣れてるのよ」プニプニサレル 京太郎「霞さんも大阪城に?」 霞「ええ、もうこれで30回目くらいかしらね」 京太郎「そんなに来て飽きないんですか…」 霞「来る度に新しい所が見れて面白いのよ」 京太郎「立ち話ってのもあれなのでどっかに行きません?」 霞「それなら近くにいい喫茶店があるから、そこに行きましょうか」 京太郎「凄いですね、ここ。季節関係なく春夏秋冬の料理を扱ってるなんて」 京太郎「霞さんは何を頼むんですか?」 霞「私は今日は春の特選スイーツにするわ」 京太郎「それじゃあ僕は秋の特選スイーツにしましょうか」 京太郎「霞さんは大阪城に来たときにはいつもここに来るんですか?」 霞「そうよ、この喫茶店は、私が初めてお父様と一緒に大阪城を見に来たときに連れてきてもらったところなのよ」 京太郎「霞さんは、大阪城が好きなんです?」 霞「んー、大阪城だけ、というよりは城とか、昔からあるものが好きなのよね」 霞「でも大阪城には特別な思い入れがあるのも確かね」 京太郎「お父様と初めて一緒にきたところだからですか?」 霞「そうね、いつも厳格なお父様が大阪に来て一番最初に連れてきたところが大阪城だったのよ」 京太郎「そのお父様は、今何をしてるんですか?」 霞「今は鹿児島の実家にいるわ。去年までは私と清々荘の管理をしていたから憩ちゃんや華菜ちゃんは知っているはずよ」 オマタセシマシター 京太郎「そういえば創部には教師が1人必要って聞いたけど、霞さんを誘おうかな」 京太郎「そういえば、霞さんは部活の顧問とかしているんですか?」 霞「顧問はしていないけど、それがどうかしたのかしら?」 京太郎「実は、麻雀部の顧問になってほしいんです!」 霞「麻雀部?」 京太郎「はい、今俺と憩さんで作り直しているんです」 霞「ふんふむ、わかったわ。私も去年までは千里山で麻雀部に入っていたから、それなりのことは教えてあげられるわよ」 京太郎「え、霞さんって千里山にいたんですか?」 霞「お父様が共学の三箇牧には通わせない!って言っててね、だから女子高の千里山に通うことにしたのよ」 京太郎「ははは、それは厳しいですね」 【食後】 霞「うーん、それじゃあ5月に千里山と練習試合をしましょうか」 京太郎「そんなことができるんですか?」 霞「モチのロンよ、私の人望をあまり甘く見ないでほしいわね」 京太郎「それは頼もしいですね」 霞「私、まだ見て回るところがあるからそろそろ行くわね」 霞「それと今度私の家に来るといいわ、いいものを見せてあげるから」 京太郎「はい、ありがとうございました」 京太郎「よし!あとは部員を2人集めるだけだ!」 京太郎「でも照はどうしようか…」 京太郎「ひとまずコンビニに行こう」 京太郎「何を買おうかな」 京太郎「適当に菓子でも買ってくか」 プリン、ポッキー、プロ麻雀せんべい、かりんとう、マシュマロを買った! アリガトウゴザイマシター 京太郎「次はどこにいこうか」 京太郎「よし、雀荘に行こう!」 京太郎「中心街の雀荘に来てみたぞ!」 おっさま「いらっしゃーいっと、君は須賀ちゃんやないか」 京太郎「あれ、あなたは三箇牧の雀荘にいた人じゃないですか」 おっさま「休日はこの雀荘のマスターやっとるんよ」 ??「マスター、誰と話しているのよー?」 おっさま「おお、真瀬ちゃん。こちらがさっき話した三箇牧の須賀ちゃんや」 京太郎「どうも」 おっさま「で、こっちの子が姫松の真瀬ちゃんや」 由子「よろしくなのよー」 おっさま「じゃあ一打ちしましょか」 開局 おっさま「ツモ、500・1000や」 短パン「あぶねえあぶねえ」 京太郎 24000 おっさま 27000 由子 24500 短パン 24500 短パン(今日はなんだか調子が悪いぜ…これなら草むらでポッポ探してりゃよかったぜ)トン 京太郎「それだ!16000!」 短パン(急所に当たった!) 東3局 京太郎 40000 おっさま 27000 由子 24500 短パン 8500 オーラス開始時 京太郎 42000 おっさま 27000 由子 22500 短パン 8500 おっさま(今日は須賀ちゃんの独壇場やったな) 由子(須賀君、流石は憩ちゃんの後輩なだけはあるのよー) 京太郎「来た!ツモ、4000・8000」 短パン「ゲージ赤でなんとか耐えきったぜ!」 終局 京太郎 58000 おっさま 23000 由子 19500 短パン 500 短パン「ありがとうございました!それじゃあ賞金を…」 おっさま「ええからええから」 由子「須賀君、おつかれさま、なのよー」 京太郎「どうも真瀬さん、おつかれさまでした」 由子「三箇牧っていまどうなっとるん?」 京太郎「あと部員を2人集めるだけですね」 由子「千里山には勝てそうなの?」 京太郎「わかりませんね、でも新生三箇牧は負けませんよ」 由子「私らも頑張って全国に行くから、そのときはよろしくなのよー」 京太郎「はい!」 由子「それとこれ登録しといて、なのよー」 京太郎「これは?」 由子「私の連絡先なのよー。恥ずかしながら部の中じゃあ私はそんなに強くないのよ…だから、もしよければ須賀君と一緒に練習しようかなーって」 京太郎「そうですか、それじゃあ一緒に全国を目指しましょう!」 由子「はい、なのよー」 京太郎「三箇牧に戻ってきたぞ」 夜 京太郎「本を読むか」 京太郎「牌のお姉さんか可愛い人だな」 京太郎「そうだ、買ったときに帯が付いてきてたな」 京太郎「邪魔だから外してたけど…」ペラッ 『瑞原はやり(28)が教える!人気教本!』 京太郎「28歳か…キツイな」 京太郎「ふむふむ、わかりやすいな」 『…のことをスジといい、…のことを裏スジといったりしますっ☆』 京太郎「☆の数多すぎるだろ…」 【4月第3週 休日】終了 【4月第4週 平日】開始 京太郎「今日こそは脱ぼっち登校だ!」 テレビ「今日とってもラッキーなのは…O型の方です!誰かが構ってくれる素敵な日になりそうです!」 京太郎「やっと誰かと登校できるんですね、やったー!」 そして授業 担任「よし、授業を始めるぞ!」 京太郎「結局ぼっち登校だったじゃないですか、やだー!」 昼 京太郎「部室で食べよーっと」 京太郎「ちはーっす」ガチャ 部室「シーン」 京太郎「でっすよねー」 放課後 京太郎「本日2度目の部室である」 京太郎「ちはーっす」 部室「シーン」 京太郎「」 京太郎「…一番乗りだったんだ。きっとそうだよ」 結局部員は全員来ました 憩「今日、京太郎君はどうするん?」 京太郎「照を誘いに行こうと思います」 憩「ノーリアクションかいな」 エイスリン「ドユコト?」 咏「今日と京太郎のきょうをかけてたんだね~知らんけど」 エイスリン「ナルホド!」 憩「恥ずかしいからやめて…」 霞「でも照ちゃんがどこにいるのかわかるの?」 京太郎「とりあえず電話してここに呼ぼうと思っているんですがよろしいでしょうか?」 霞「もちろんよ」 照「京、入るぞ」 京太郎「おう、来たか!」 照「で、私と打つのは?」 憩「ウチと京太郎君と……誰にしよっか?」 咏「なら私が打つぜぃ~」 照「わかった、早速始めよう」 開局 京太郎「ツモです!3000・6000!」 憩「お、きれいな手やな~」 咏「わっかんね~調子悪いな~」 照「……」 【照魔鏡】発動! 憩「見られたか~」 【白衣の護り】が発動不可になりました 東2局 照 19000 親 京太郎 37000 憩 22000 咏 22000 咏(なんだったんだ今の…) 照「…」 京太郎(この調子この調子) 憩(うぅ、やっぱり凄いわ、あれ) 咏「わっかんね~」 照「ツモ、300・500」 東3局 照 20000 京太郎 36500 親 憩 21700 咏 21700 憩(まだアレは温存しとくか…) 咏「わっかんねーな」 照「ロン、2000」 咏「うえぇ、マジかよ…」 東4局 照 22000 京太郎 36500 親 憩 21700 咏 19700 照「ロン、3900」 咏「うぅ」 憩(そろそろや) 京太郎「まだまだ!」 南1局 親 照 25900 京太郎 36500 憩 21700 咏 15800 憩(連荘はさせたくないんで、仕掛けてくでー) 【孔穿つ閃光】発動! 憩「悪いな、咏ちゃん。それロンや3900な」 咏「」 照(連続和了を止めた…か) 憩「はぁ…」 南2局 照 25900 親 京太郎 36500 憩 25600 咏 11900 照(荒川さんは相変わらずだな…) 憩「はあ…」 照(そして京も…) 京太郎(まだまだ!) 咏(もうなんもわっかんねーよ)グスッ 京太郎「それです!ロン!18000!」 照(相変わらず…だね)クスッ 終局 照 25900 京太郎 54500 憩 25600 咏 -6100 京太郎「よっしゃ!」 憩「京太郎君すごいな~咏ちゃん雀荘でも誰にも負けへんかったんに」 咏「うぇぇぇん」 エイスリン「ヨシヨシ」ナデナデ 霞「で、照ちゃんはここに入るのかしら」 照「はい、これからよろしくお願いします」ペコッ 憩「これからよろしくな!照ちゃん!」 咏「よろしく…」グスッ エイスリン「ヨロシク!」ナデナデ 京太郎「よろしく頼むぜ!照!」 照「うん!」パァァ 京太郎「この後はどうしよう」 憩「京太郎君はこの後どうするん?」 京太郎「今日は街に行こうかと思います」 憩「わかったわ、ほなみんな帰ろかー」 【街】 京太郎「さてとどこいこっかなー」 京太郎「ゲーセンに来たぞ!」 京太郎「そしてこれが初ゲーセンだ!」 ※京太郎くんは寂しい人生を送ってきました 京太郎「何から遊ぼうかな…っとあれ?」 チンピラ1「なあなあ嬢ちゃん、ワイらと遊びに行かへん?」 ??「は、離してや~」 チンピラ2「そう言わんといて、なあ、どうやワイらと楽しいことせえへん?」 チンピラ3「ほお、よう見たらええ顔しとるやん。漲ってきたわ」 チンピラ4「はよ連れてくでー」 ??「ちょっ、そんなところ触らんといて、ひゃっ」 チンピラ5「おお!ええケツしとるやん~ええわ~」 チンピラ6「クルマガクルデー」 京太郎「女の子が絡まれているぞ…どうする?」 京太郎「助けに行こう!」 チンピラ3「ほな、はよしいや!」 ??「いやや!いやや~」 チンピラ1「しゃあないわ、こうなったら組織で新しく開発された薬を試すで」アポトキシーン ??「やめ、んぐっ」 京太郎「やめろおおおおお!」ブンッ チンピラ2「がはっ」 チンピラ6「キンテキガハイッタデー」 チンピラ1「おう兄ちゃん、ワイのダチに何しとるんや?」 京太郎「うるせえ!とにかくその人を離しやがれ!」 チンピラ4「なんや正義の味方ごっこか?」 チンピラ5「えらいな~兄ちゃん、でもな勇敢と無謀は違うんやで」ニコッ チンピラ1「おら!やったれ!」 京太郎(今のうちに逃げて)アイコンタクト ??「」コクッ ドコッバカッゴキッ チンピラ1「これで懲りたか?兄ちゃん?」 チンピラ3「ア、アニキ!」 チンピラ1「どうした?」 チンピラ5「小娘が、小娘がいません!」 チンピラ1「なんやと!?」 チンピラ1「こんのガキィ…」ギリッ ファンファン チンピラ6「サツガキタデー」 チンピラ5「チッ、覚えとれよガキ」 京太郎(あの子は逃げられたか…良かった…) ??「大丈夫ですか?大丈夫ですか?」 京太郎「うっ…こ、こは……?」 京太郎(確か…女の子を助けて) ??「やっと起きた……良かった~」グスッ 京太郎「あなたはさっきの……」 京太郎(この人…さっき見たときとはなんか感じが違うぞ) 京太郎「って、なんで戻ってきてるんですか!?」 ??「なんでって…君が心配だったから…」 ??「私は赤阪郁乃いうんやけど…君は?」 京太郎「俺は須賀京太郎、三箇牧高校の1年生です」 郁乃「そうか~京太郎くん言うんやな~」スッ 郁乃「助けてくれて、ありがとな~」ダキッ 京太郎「…結局何もできませんでしたけどね」 京太郎「それはそうと、赤阪…さん、がさっきとどこか変わっているように思えるんですが…」 郁乃「郁乃でええよ~、なんかな…」 郁乃「小ちゃくなっちゃったみたいなんや~」 京太郎「や~、ってそんな能天気な……あ!?なんだって!?」 郁乃「あの男の人達に飲まされた薬のせいみたいなんやけど~」 京太郎(人を小さくする薬…?そんな某探偵マンガよろしくな展開あるわけ……ないよな) 京太郎(でも、初対面とはいえこの郁乃さんに違和感を感じてるのは確かだし……) 郁乃「せや~、京太郎くんこれ、私の連絡先やからよろしくな~」 京太郎「あ、はいどうも」 郁乃「じゃあ私はここでおさらばや~」 京太郎「おさらばって、行くあてがあるんですか!?」 郁乃「ん~ないかな~取り敢えず知り合いの女の子の家か、元監督の家に行こか思うとるんやけど~」 京太郎「わかりました、それじゃあ……」 京太郎「ウチに…来ませんか?」 郁乃「え、ええの~?」 京太郎「大家さんに頼めばなんとかなると…思います…多分」 郁乃「大家さんってことは京太郎くんは下宿でもしとるん~?」 京太郎「そうです、清々荘っていうアパートに住んでます」 郁乃「そーなんや~、それじゃあよろしくやで~」ニコッ 京太郎「はい…」 ―――――――――――― 説明はキンクリじゃ! 【石戸宅】 京太郎「…というわけなんです」 霞「ふんふむ、それで京太郎君はこの子をここに住まわせたい…と」 霞(この女の子…見覚えがあるのだけど…) 霞「あなた、名前は?」 郁乃「はい、赤阪郁乃いいます~」 霞「あかっ、赤阪郁乃!?」 京太郎「知り合いなんですか?」 郁乃「ん~私は知らんな~」 霞「この人は南の名門姫松の現監督よ!」 京太郎「姫松って…真瀬さんのいる?」 郁乃「京太郎くん、真瀬ちゃん知っとるん~?」 京太郎「一度打ったことがあるんです」 郁乃「あ、思い出した~千里山の石戸ちゃんや~」 京太郎(この人…) 霞(マイペースすぎる…) 京太郎「お願いします!」 霞「いくら京太郎君の頼みでも、こればかりは駄目よ!」 霞「この人の経歴はある一点を除いて全くの謎、この大阪では『Dark Excistence』として有名な人なのよ!」 京太郎「でも!今は17歳の女の子なんですよ!」 郁乃「『Dark Excistence』か~かっこええな~」 京太郎「って郁乃さん!?」 郁乃「無理しなくてええんよ、京太郎くん」 郁乃「結局私はどこにも行けないんやから」ボソッ 霞「今日はお引き取りください」 京太郎「ちょっと待ってくださいよ!霞さん」 郁乃「じゃ、お暇するわ~」 京太郎「郁乃さんも!」 郁乃の入居に失敗しました 【4月第4週 平日】終了 【4月第4週 休日】開始 京太郎「昨日の郁乃さん…なんだか悲しそうだったな…」 京太郎「今朝は何をしよう」 京太郎「気を取り直してバイトでもするか」 京太郎「コンビニでもらってきた求人雑誌を…」 京太郎「ん?『雀荘のスタッフ募集中!』?」 京太郎「この雀荘って先週行った中心街の雀荘じゃないか」 京太郎「面白そうだからやってみよう!」 ―――――――――――― バイトに参加するまでの過程はキンクリじゃ! ―――――――――――― おっさま「…というわけや、ほなこれからよろしく頼むで須賀ちゃん!」 京太郎「ありがとうございましたー」 おっさま「ええ仕事しとるやん須賀ちゃん、給料割増しとくでー」 京太郎「ありがとうございます!」 由子「こんにちは、なのよー」 京太郎「あ、真瀬さんじゃないですか」 由子「お、須賀君なのよー」 京太郎「その制服…ってことは真瀬さんもここで働いているんですか?」 由子「実は先週入ったばかりなのよー」 京太郎「奇遇ですね、俺も今日入ったばっかりなんですよ」 京太郎「真瀬さんはどうしてこのバイトをしようと思ったんですか?」 由子「気になったからかな?」 由子(須賀君を待つために須賀君が来た翌日から始めた、なんて言えないのよー) 京太郎「そうですか」 カランコロン 京太郎「いらっしゃいませー」 ?「ふむ、ここが大阪の雀荘か東京とあまり変わらんな」 由子「むぅ…あの人は…」 京太郎「知っているんですか、真瀬さん!」 由子「あの人は白糸台高校の主将、弘世菫なのよー」 京太郎「白糸台…照のいた高校か」 菫「ほう、君は照を知っているのか」 京太郎「はい、っていつの間に!?」 菫「それに、君は確か、姫松の真瀬…といったか」 由子「初めまして、なのよー」 菫「ふむ、これはいい。そこの二人、私と打たないか?」 京太郎「照に勝った俺をなめるな!受けて立つ!」 菫「君が照に勝った?笑わせてくれる、では早速始めようか!」っマシュマロ 菫「よろしく頼む」モグモグ 京太郎「よろしくお願いします」 おっさま「よろしくさん」 由子「じゃあ始めるのよー」 開局 おっさん「悪いな真瀬ちゃん、それロンや1000」 由子「はい、なのよー」 菫「…」モグモグ チラッ 京太郎(さっきからやたら弘世さんに見られてる感じがする) 東2局 由子 24000 親 京太郎 25000 おっさま 26000 菫 25000 全員ノーテンのため流局→東3局へ 東3局 由子 24000 親 京太郎 25000 おっさま 26000 菫 25000 全員ノーテンのため流局→東4局へ 東3局 由子 24000 京太郎 25000 おっさま 26000 親 菫 25000 菫(ようやく張れたか…よし) 【シャープシュート】 標的:京太郎 京太郎(なんだこの殺気は…!) 菫「ロン(物理)」 京太郎「は……!?」 東4局 由子 24000 京太郎 13000 おっさま 26000 親 菫 37000 京太郎「ここで一気に取り返す!」 おっさま「お、いい威勢やな」 京太郎「それです!ロン!」 菫(私の親がががが)ポロッ 由子「マシュマロが卓に落ちたのよー」 【店長の権限】 対象:菫のマシュマロ おっさま「おい姉ちゃん、さっきから黙っとったけどいい加減それ食いながら麻雀するのやめーや」ゴッ 菫「」ジワッ 南1局 親 由子 24000 京太郎 21300 おっさま 17700 菫 37000 おっさま「真瀬ちゃん、それロンや」 おっさま「ワイもそうやすやすと取られとるわけやないんやで」 京太郎「で、点数は?」 おっさま「2000や」 ズコー 菫(これが本場大阪のノリというものか) 南2局 由子 22000 親 京太郎 21300 おっさま 19700 菫 37000 京太郎「今度は流さねえ!」 京太郎「ツモ!6000オール!」 菫「なん…だと?」 南2局1本場 由子 16000 親 京太郎 39300 おっさま 13700 菫 31000 由子「そろそろ混ぜるのよー」 由子「ツモ、8100・16100なのよー」 京太郎「え?」 おっさま「ちょっと待って、え?」 菫「」ジワッ 由子「緑一色なのよー」ドヤ 南3局 由子 48300 京太郎 23200 親 おっさま 5600 菫 22900 京太郎とおっさまが同コンマのため流局 南3局1本場 由子 47300 京太郎 22200 親 おっさま 8600 菫 21900 菫(うぅ…マシュマロがないと駄目だ…) 京太郎「ロン!16300!」 菫「」ウルウル オーラス 由子 47300 京太郎 38500 おっさま 8600 親 菫 5600 由子「このまま逃げ切るのよー」 由子「ロン、1000なのよー」 終局 1位 由子 48300 2位 京太郎 37500 3位 おっさま 8600 4位 菫 5600 由子「お疲れ様なのよー」 おっさま「お疲れ様やでー」 京太郎「お疲れ様でした」 菫「お疲れ様でした…」 京太郎「じゃあ俺はそろそろ昼休みなので抜けますね」 おっさま「ういー」 菫「なあ、君」 京太郎「俺のことですか?」 菫「君、名前は?」 京太郎「俺は三箇牧高校麻雀部一年の須賀京太郎です」 菫「そうか、須賀か…覚えておくよ」 菫「それと…これを渡す。私の連絡先だ、いつか私がここに来たときにまた打とう」 京太郎「わかりました、ありがとうございます!」 菫「それでは私は行くよ、じゃあな」 由子「ありがとうございました、なのよー」 京太郎「昼休みも終わったし、午後も頑張っていこう!」 由子「おう、なのよー!」 カランコロン 京太郎「いらっしゃいませー」 怜「いらっしゃいましたでー」 京怜「「あ」」 京太郎「園城寺さんじゃないですか!」 怜「須賀君やないか!」 由子「あれ?2人は知り合いなの?」 怜「ふっふっふ、私は須賀君の腕の中で寝た女なんやで」 由子「それは本当なの?」 京太郎「少なくとも真瀬さんが想像しているものとは程遠いものですが、一応本当です」 怜「実はな……」カクカクシカジカ 由子「なるほど…なのよー」 怜「あのときの須賀君はかっこよかったなー」 怜「せやった、これ私の連絡先や」 京太郎「あ、どうも」 怜「それでや、須賀君、由子、私と打たへん?」 京太郎「はい、よろこんで!」 由子「こちらこそ、なのよー」 怜「よっしゃ!」 怜「ほなよろしく~」 京太郎「よろしくです~」 おっさま「よろしくやで~」 由子(この空間はなんなのよー) 開局 京太郎「ツモ!3200オール!」 怜「やっぱり中々やるなー」 東1局1本場 親 京太郎 34600 南 おっさま 21800 西 怜 21800 北 由子 21800 怜「とにかくこの流れを止めるわ」 怜「ロン、1300や」 おっさま「ほいほい」 東2局 京太郎 34600 親 おっさま 20500 怜 23100 由子 21800 京太郎「親は流されたけど!まだまだ行くぜ!」 おっさま「ロン、9600や」 京太郎「Oh…」 東2局1本場 京太郎 34600 親 おっさま 31100 怜 23100 由子 12200 怜(またつかわせてもらうわ) 【先読み】発動! 跳満から4段階下降で3900。したがって おっさま(お、ひっかかったわ) 【蜘蛛の巣】発動! 京太郎「リーチ!」 おっさま「通らんわ、ロン、6100や」 東2局2本場 京太郎 28500 親 おっさま 37200 怜 23100 由子 12200 京太郎「ロン、8600です!」 由子「役満和了ってから調子が出ないのよー」 東3局 京太郎 37100 親 おっさま 37200 怜 23100 由子 3600 怜(この勝負は終わらせない、最後まで、続ける!)キィィィィン 【先読み】発動! 満貫から4段階下降の2000 京太郎「ロン、2000です」 東4局 京太郎 39100 おっさま 37200 怜 23100 親 由子 1600 怜(ようやく和了れるわ) 【先読み】発動せず! 怜「ロン、2000や」 終局 京太郎 39100 おっさま 37200 怜 25100 親 由子 -400 京太郎「おつかれさまでした」 おっさま「おつかれやでー」 由子「おつかれなのよ…」 怜「おつかれさま…」ハァハァ 京太郎「大丈夫ですか?」 怜「ああ、まあ大丈夫や。須賀君と打てて楽しかったで、ありがとな」 京太郎「いえいえこちらこそ、ありがとうございました。またのご来店をお待ちしております」 おっさま「おー、須賀ちゃんも言うようになったなー」 由子(やっぱり蚊帳の外なのよー) おっさま「これが今日の分のバイト代や」 京太郎「ありがとうございます!」 おっさま「礼を言うのはこっちや、初めてなのによう働いてくれたわ。ほいじゃ、おつかれさん」 京太郎「おつかれさまでした」 京太郎「さて、このあとはどうしようか」 京太郎「金も入ったし買い物に行くか」 京太郎「スーパーに行くか」 商品リスト 1.プリン 70円 2.マシュマロ 70円 3.かりんとう 70円 4.ポッキー 70円 5.プロ麻雀せんべい 70円 6.WEEKLY 麻雀 TODAY 650円 7.ティッシュ 400円 8.自由 京太郎「こんくらいでいいか」 プリン 食べると調子up ポッキー 誰かの部屋に行くときに持っていくと好感度up プロ麻雀せんべい 当たった大人キャラに、街に行くと会えるようになる かりんとう 使用してから1週間コンマ下一桁判定のとき+1、2桁判定のとき+10 マシュマロ 対局前に使用選択、対局中雀力×1.5 ティッシュ ハッスルの成功率が上がる、使用可能回数5回 WEEKLY 麻雀 TODAY 1回しか読めません。 無条件で雀力up 買い物をした! 京太郎「夜は何をしようか」 京太郎「エイスリンさんと勉強しようと思ったけど、流石にこんな時間に会いに行くのは迷惑だろうからやめた!」」 【4月第4週 休日】終
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【16日目】 京太郎「朝か、財布が軽いや……ははっ」 京太郎「どっかに落ちてないかな……」 午前 京太郎「現在朝7時、待ち合わせは9時」 京太郎「懐は……」 京太郎「どうにかして稼げないかな」 京太郎「落ちてないか探しに行こう」 京太郎「チャンピオンが何やってんだろうな」 京太郎「ひーふーみー」 京太郎「480円か、拾えただけ十分だよな」 京太郎「待ち合わせまであと1時間」 京太郎「まだできることはある!」 京太郎「雀荘に行ってみるか」 京太郎「これでも一応チャンピオンなんだ」 京太郎「どれだけ稼げるか試してやるぜ!」 京太郎「よろしくお願いします」 男A「あんた、そのお面外してくんねえか?」 男B「集中できない」 京太郎「す、少しわけがありまして」 男C「まあ、いいだろ、早く始めようぜ」 一位 京太郎 188 二位 男B 132 三位 男A 97 四位 男C 34 トビ 男C「なんつー火力だよ」 男B「しかし、その打ち筋どっかで見たような……」 京太郎「気のせいですよ、気のせい」 男A「もう一回打つぞ!」 京太郎(待ち合わせまでできて一回……どうしよう) 京太郎「受けて立ちましょう」 男A「よし、じゃあお前が負けたらそのお面を取ってくれ」 男B「たしかに、興味がある」 男C「今度は負けねえ!」 一位 京太郎 220 二位 男B 167 三位 男A 104 四位 男C 42 トビ 男C「はは……あはは」 男B「やりすぎちまったな」 京太郎「ですね……」 男A「まあ後は俺が見とくからお前は帰りな」 男B「またどこかの卓でな」 京太郎「ありがとうございました!」 男A「おう、チャンピオンは礼儀正しいな」 京太郎「ば、ばれてました!?」 男A「三連続三倍満なんてお前以外にできねえからな」 男B「ま、誰にも言わねえから安心しろ、じゃあな」 京太郎「は、はい!それでは!」 カランコロン 男C「はっ!俺は一体!?」 男B「もう半荘打つぞ」 男A「俺たちも若いのには負けてらんねえからな」 京太郎「待ち合わせは9時だったのだけど」 京太郎「8時半、もう少しゆっくり来ればよかったか?」 京太郎「でも朝から疲れたな……少しベンチで休むか」 京太郎「ん、そういえば俺は男子のチャンピオン、憩さんは女子の二位だったんだよな、それじゃあ……」 『チャンピオンの女性関係に迫る!』 『激写!夜のチャンピオン!』 京太郎「……ってなことになりかねないぞ!」 京太郎「ま、考えすぎか」 憩「京太郎くん、待った?」ハァハァ 京太郎「いや、今来たところですよ」 憩「そか、よかったぁ」 憩(デート前日に5回もスるなんて何やっとるんやウチは~!) 憩(おまけに今朝は3回もヤってもうたし……) 京太郎「じゃ、行きましょうか」 憩「イく!?」 京太郎「えっ?」 憩「ああいや、なんでもないで」 憩「ほなレッツラゴーや!」 ―――――――――― 【築地】 京太郎「一回来てみたかったんですよねー」 憩「テレビとかでもようやってたな」 京太郎「あ!あそこでマグロの解体ショーやってますよ!」 憩「うわぁ、でっかいなぁ」 京太郎「ですね!」 「お、あんたら高校生かい?」 京太郎「はい!」 「するってえとインターハイ帰りの観光ってところだな、どうだ、あんたらもやってみないか?」 京太郎「いいんですか!」 「おうともよ、姉ちゃんはどうする?」 憩「んー、ウチは遠慮しとくわ」 「そうか、んじゃ兄ちゃんは?」 京太郎「俺は……」 京太郎「やります!」 「元気がいいな!ほらよ、このあたりを切ってみな」 ―――――――――― 京太郎「楽しかったですね!」 憩「せやねー」 京太郎「どうして憩さんはやらなかったんですか?」 憩「ウチ……魚がちょっと苦手やさかい、ごめんな?」 憩「食べるのは大丈夫なんやけど、触るのは、少し」 京太郎「そうだったんですか……すみません」 憩「ええってええって、ほな次行こ、次!」 京太郎「スカイツリー高っ!」 憩「ほんまやなぁ」 京太郎「高い所は大丈夫なんですか?」 憩「うん、流石にそれは」 京太郎「にしてもきれいですね、東京の街」 憩「都心の高層ビルに下町の一軒家、色々あっておもろいね」 京太郎「東京って大きいんですねー」 憩「せやな」 憩「この東京に住んでる人のほとんどがインターハイ見とったんや、って思うと、こう……来るもんがあるな」 京太郎「何人の人が応援してくれていたんでしょうね」 京太郎「店に来てみたぞ」 憩「このストラップかわええな~」ニコニコ 憩「決めた!ウチこれ買いますーぅ」 京太郎「じゃあ俺は……」 ラインナップ マスコットのストラップ 400円 スカイツリーの置物(小) 600円 スカイツリーの置物(大) 1200円 スカイツリークッキー 800円 京太郎「お土産にクッキーを買ったぞ」 憩「クッキー、買ったん?」 京太郎「はい、おいしそうなので」 憩「ふーん……」 京太郎「あれ、どうかしましたか?」 憩「別になんでもないですよーぅ」 京太郎「次はどこ行きましょうか?」 憩「お腹空いてきたからどっかで食事したいなぁ」 京太郎「あ、あそこに丁度良さそうな喫茶店がありますよ」 憩「ネコカフェ……猫がいっぱいおるところなんやろか?」 京太郎「とりあえず行ってみます?」 憩「うん!」 ニャーニャーニャー 憩「可愛い~!」 京太郎「本当に猫がたくさんだ」 「こちらのネコカフェは子猫ちゃんたちと遊びながらお茶を楽しめます」 憩「にゃにゃんにゃんにゃん?」 ニャーニャニャウー 憩「にゃにゃー」 ニャニャニャー 京太郎「猫と会話を?」 憩「うん、かわええわ~」フニョフニョ 京太郎「憩さんが楽しめてるようで良かったな」 ニャニャーニャー 憩「あ、ちょっ、どこ入ってるん、やぁっ///」 京太郎「ね、猫が憩さんのスカートの中に!」 ウニャー 憩「あっ、そこっ、にゃ、あっ」 京太郎「猫よ、ありがとう」 京太郎「もう大丈夫ですか?」 憩「うん、おおきに」 憩(濡れてもうた……) 憩(このまま行くと―――) ―――――――――― 京太郎「お城のようなホテル!こんなところですることはただ一つ!」 憩「や、やめてぇ……」 京太郎「涙目ほどそそるものはない!」ガバッ 京太郎「……濡れている……だと?」 京太郎「けいさんはいんらんだったんですね、げんめつしました」 ―――――――――― 憩(―――なんてことに!) 憩「ダメやダメや!」 京太郎「どうしました?」 憩「ななななんでもないで!」 憩「う、ウチお花摘みに行ってくるわ!」ダダダ 京太郎「お花摘み?なんのことだ?」 京太郎「さっきから少し様子おかしいみたいだったし、ついて行ってみるか?」 京太郎「つけてみよう!」 京太郎「まだそう遠くへは行っていないはずだし」 京太郎「ん?あれは……下着屋?」 京太郎「なるほど、お花摘みとはそういうことだったのか」ウムウム 京太郎「しょうがないよな!一緒に遊びに行ってる人が入っていったんだから!」 京太郎「俺はそれについていっただけだから!」 バタム 「いらっしゃいま……せー……」 京太郎(くっ、やっぱり視線が痛いぜっ!) 憩「京太郎くん!?」 京太郎「早速見つかった!」 憩「な、なんでここに……?」 京太郎「いや、お花摘みの意味がわからなかったんで」 京太郎「こんなところにいたら悪いですよね、外で待ってます」 憩「待って!」ギュッ 憩「……えっとぉ、その……」 憩「一緒に選んで……くれへん?」ウワメ 京太郎「へ?」 憩「あわっ!何言うとんやウチは!」 京太郎「……憩さんがそういうなら……これとか」 憩「なんで手元にあんねん」 京太郎「これとかどうですか?」 憩「これ、ウチのと似とるな」ジトッ 京太郎「し、知りませんよ!偶然ですって!」 憩「ほんまやろなぁ?」ニコッ 京太郎「笑顔が恐い!?大体俺が憩さんのぱんつを見たことがあるだなんてそんなオカルトあり……ありましたね」 憩「いつ見たんや?」ゴゴゴ 京太郎「いつってほら、あの日ですよ、俺と憩さんが初めて会った日」 憩「……そういえば」 京太郎「あれが憩さんらしいなって思ってたんで」 憩「そっか、まだ覚えててくれたんやな」 憩「……って、そんな話夏祭りのときにもしたな」 京太郎「あの日のことは忘れないですって、言いましたからね」 憩「京太郎、くん」 京太郎「…………憩さん」 憩「…………」ゴクリ 京太郎「さ、試しに穿いてみてください!」 憩「……えぇぇ」 憩(良い雰囲気やったのに……) 憩「デートのしめと言ったら観覧車やな」 憩「京太郎くん、今日は楽しかった?」 京太郎「ええ、色々な憩さんが見れてよかったです」 憩「そっか、よかったぁ」ニコッ 京太郎「」ドキッ 憩「……あのときも言うたけど」 憩「ウチ、京太郎くんと出会えてよかった」 憩「照ちゃんやエイちゃんたちとインターハイ優勝できたし」 憩「……でも、照ちゃんにはまた勝てへんかった」 憩「ウチ……やっぱりダメな子やなって思う」 憩「みんなを集めたのは京太郎くん、勝てたのは照ちゃん」 憩「ウチはなんもできへん」 京太郎「そ、そんなこと……!」 憩「みんなが羨ましいんや、エイちゃんや咏ちゃんみたいに可愛くなくて」 憩「照ちゃんや郁乃さんみたいに強うなくて」 憩「霞さんみたいに……あるわけでもない」 憩「後輩の京太郎くんの方が強うなってるし」 京太郎「…………」 憩「ウチの取り柄って、何なんやろって、あはっ」 京太郎(憩さんの顔、笑ってるのに) 京太郎(どうして、どうして……っ) 憩「そろそろウチらの番やな」 憩「さ、乗ろか」 京太郎(……何か言わないと) 京太郎(あのときみたいに、俺が止めないと) 憩「デートのしめと言ったら観覧車やな」 憩「京太郎くん、今日は楽しかった?」 京太郎「ええ、色々な憩さんが見れてよかったです」 憩「そっか、よかったぁ」ニコッ 京太郎「」ドキッ 憩「……あのときも言うたけど」 憩「ウチ、京太郎くんと出会えてよかった」 憩「照ちゃんやエイちゃんたちとインターハイ優勝できたし」 憩「……でも、照ちゃんにはまた勝てへんかった」 憩「ウチ……やっぱりダメな子やなって思う」 憩「みんなを集めたのは京太郎くん、勝てたのは照ちゃん」 憩「ウチはなんもできへん」 京太郎「そ、そんなこと……!」 憩「みんなが羨ましいんや、エイちゃんや咏ちゃんみたいに可愛くなくて」 憩「照ちゃんや郁乃さんみたいに強うなくて」 憩「霞さんみたいに……あるわけでもない」 憩「後輩の京太郎くんの方が強うなってるし」 京太郎「…………」 憩「ウチの取り柄って、何なんやろって、あはっ」 京太郎(憩さんの顔、笑ってるのに) 京太郎(どうして、どうして……っ) 憩「そろそろウチらの番やな」 憩「さ、乗ろか」 京太郎(……何か言わないと) 京太郎(あのときみたいに、俺が止めないと) 京太郎「……憩さん」 憩「なんや?」 京太郎「俺に全て教えて、見せてくれませんか?」 京太郎「憩さんのホントの気持ち!」 憩「せやから、ウチはみんなに会えてよかった、京太郎くんに会えてよかった」 憩「でも、ちょっぴりみんなが羨ましいなーって」 憩「そう思っ「違います!」」 京太郎「違います、憩さんが思ってるのはそんなことじゃないはずです」 京太郎「ちょっぴり、なんかじゃないはずです」 憩「ほんまや!」 京太郎「本当なんですか?」 京太郎「嘘ついてないなら、まずは俺の目をしっかり見てくれませんか?」 京太郎「どうして、ずっと俯いてるんですか?」 京太郎「どうして、笑顔を見せようとするんですか?」 憩「……っ」 京太郎「憩さんはナンバーワンです。誰にも負けない、強い人です」 憩「そんなこと……ない」 京太郎「可愛くないって言いましたけど憩さんの笑顔は素敵で無敵です、強くないって言いましたけど強くなかったら個人戦二位も団体戦一位も取れないじゃないですか」 京太郎「忘れたんですか?三箇牧高校麻雀部の部長は憩さんなんですよ」 京太郎「あともう一つは……しょうがないですけど、大きいからいいってわけじゃないと思います」 京太郎「それに、ある人は言いました「ナンバーワンにならなくてもいい、もともと特別なオンリーワン」と」 京太郎「憩さんは俺にとってのナンバーワンでオンリーワンなんです」 憩「ぅ……ぅ……」 京太郎「さっきも言いましたけど、憩さんはナンバーワンです。誰にも負けない、強い人です」 京太郎「でも、俺の前では素直になって良いんですよ」 京太郎「涙をこらえて笑わないで、その涙を見せても」 京太郎「『女の人の泣き顔は、見たくないです』けど、泣くのをこらえている女の人の顔は、もっと見たくないです」 憩「ぅぇっ、ぇう………」ポロポロ 憩「悔しい、悔しいよぉ……」ポロポロ 京太郎「よしよし」ポンポン 憩「ひぐっ、うえっ……」 京太郎「一年かけて照に勝てないんだったら今度は二年かければいいんです」 京太郎「それでも勝てなかったら四年かければいいんです」 京太郎「照を追いかけて、プロになって負かせればいいんじゃないすか?」 憩「うんっ……うんっ……」ポロポロ 京太郎「もうそろそろ着いちゃいますね」 憩「もう少し……このまま」ギュッ 京太郎「わかりましたよ、お姫様」 憩「今日はおおきに」ニコッ 京太郎「どういたしまして」 憩「また、一緒に遊びに行こな」 京太郎「はい、またいつか」 憩「あ!あっちにUFOが!」 京太郎「えっ!どこですか!?」チュッ 京太郎「……え?」 京太郎「憩さん、今何を……?」 憩「ひ・み・つ、やで」ニコッ 憩「じゃあねー!」 京太郎「……なんだったんだ一体?」 夜 京太郎「ただいまですよー」 洋榎「なんや、嬉しそうやな」 京太郎「ええ、まあ」 洋榎「そかそか、弟子が楽しそうなのはええことや」 洋榎「そういえば、昨日ウチのこと放置しとったよな?」 京太郎「放置?」 洋榎「トイレの紙のうなってもうたのに呼んでも来てくれんかったやないか!」 京太郎「いやいやそんなことあるわけないですって」 洋榎「とにかく今夜はウチに付き合ってもらうで!」 京太郎「で、何するんです?」 洋榎「豆まきや!」 京太郎「豆まき、って節分じゃないんですから」 洋榎「へ?今節分やろ?」 京太郎「……まあいいとして、鬼役は誰にするんですか?」 洋榎「漫辺りでええんとちゃう?」 コンコンコン 漫「こんな時間に誰や?」 漫「もう少し待ってやー」 コンコンコンコン ゴンッ パラパラ 漫「何の音!?」ガチャ 洋榎「今や!」 洋京「おにはーそとー」パラパラ 洋京「ふくはーうちー」パラパラ 漫「ちょ、主将!?い、痛っ!」 洋榎「まだまだこれからや!」ビシュッ!ビシュッ! 京太郎「うおおおおおお!」ドビュシッ!ドビュシッ! 漫「きゃああああああ!」 恭子「なにやってるんですか全く」 洋榎「すみません」 京太郎「ごめんなさい」 恭子「君、須賀君やったっけ?主将のアホには付き合わんでええですから」 京太郎「はい……」 漫「うぅぅぅぅ……男は敵や!」ガルル 恭子「とりあえず主将は掃除をお願いしますね」 洋榎「ウチはダメで須賀はええんか!?」 恭子「須賀君に落度は無いんで」 洋榎「須賀ぁ……」 京太郎「えーっと、その」 恭子「」キッ 京太郎「ひとりで頑張ってください」 洋榎「う、裏切り者ぉー!」 【16日目】終了 【17日目(最終日)】開始 京太郎「今日で東京ともお別れか」 京太郎「荷物のほとんどはもうあっちに送っておいたし、これでこのホテルからもおさらば」 京太郎「色んなことがあったな、ほんと」 午前 照「……暑い」 京太郎「しょうがないだろ、夏なんだから」 照「その中でもとりわけ暑い、まず日焼け止め塗って」 京太郎「自分でやれ」 照「背中とか塗れないから」 京太郎「はぁ……わかったよ」 照「そこくすぐっ、はぁっ」 京太郎「変な声をだすな」ペシッ 照「健全な美少女の背中をたたくなんて京はひどい」 京太郎「健全なんだったら泳げるだろ、行こうぜ」 照「美少女の方は否定しないんだ……」ボソッ 京太郎「ん、どうかしたか?」 照「いや、なんでも……でも行かない」 京太郎「はぁ?お前海来て泳がねえとか何言ってんの?」 照「まだ泳げないから」ユビツンツン 京太郎「はぁ……なんだよそんなことか」 京太郎「いいから来い」グイッ 照「ちょっと、何を」 京太郎「俺が泳ぎを教えてやるよ、それでいいんだろ?」 照「……」コクッ 照「」バシャバシャ 京太郎「よーし放すぞー」 照「うわっ、ぬぅ!」バシャ、バシャ…… 照「京、助け……て……」ゴボゴボ 京太郎「なんで水深1mでおぼれるんだよ……」 照「暑い……疲れた……ウゴケナイ」 京太郎「まだ1mも泳げてないだろ、ほら」 照「かき氷食べたら泳げるかも」 京太郎「あのなぁ……」 照「かき氷、かき氷」 京太郎「わかったよ、絶対にはぐれんなよ」 照「だいじょーぶ!」 京太郎「信用できないんだよなぁ」 照「むぅー」 京太郎「ほらよ」 照「な、なに」 京太郎「こうして握ってればはぐれないだろ?」ニギッ 照「うん……そうだね」 京太郎「じゃあちゃっちゃと食ってまた泳ぐぞ!」 照「泳ぎたくない……」 京太郎「でもさあ、どうするんだ?」 京太郎「彼氏ができて、いざ海水浴とかプールに行ったら泳げねえって」 京太郎「嫌だろ?」 照「……京が彼氏なら」 照「だいじょーぶ」 京太郎「……そっか」ポリポリ 照「うん」 照「あ、私イチゴ、お代はよろしく」 京太郎「いや待てそれはおかしい」 照「お財布持ってきてないし、こういうのは彼氏がおごるのが道理」 京太郎「彼氏じゃねえからな!」 照「ごっこってことで」 京太郎「はぁ……」 「ありがとうございましたー」 京太郎「はいよ」 照「ん」ガツガツ 京太郎「食べるスピード速くね!?」 照「おいしかった、あうっ!」キーン 京太郎「ったく、一気に食うからだぞ」 照「むぅ……正論」 京太郎「ふんっ!」プシュー 京太郎「ふんっ!」プシュー 照「なにしてるの?」 京太郎「浮き輪だよ、照が泳げねえとつまんねえからな」 照「私のために?」 京太郎「安物だけどあった方がいいなって」 照「そっか、ありがとう」 照「後は私がやるから、京は泳いでていいよ」 京太郎「お前一人にすると迷うじゃん」 照「だいじょーぶ」プシュー 照「はぁ、っ」プシュー 照(よく考えたら、これって……間接キス?) 照「~~~!///」プシュー 京太郎「ん?何ショートしてんだ?おーい」 照「完成」 京太郎「じゃあ早速行こうぜ!」 照「う、うん……」プイッ 京太郎「?」 京太郎(俺、何かしたか?) 京太郎「沖に行くぞ!」 照「ん……わかった」 京太郎「来れるかー?」 照「待って」バシャバシャ 照「はぁ、疲れた」 京太郎「もう少しだから頑張れ、頑張ったら……なんかしてやるよ」 照「本当に?」 京太郎「あんま金かかるのは無しな」 照「頑張る」 京太郎「よし、じゃあ行くぞ」 照「うん」 照(どんどん京が遠くに行っちゃう……)バシャバシャ 照(頑張らないと、頑張ったら……) 照「っ!?」 照(足がつって)バシャ…… 京太郎「照ー?どうしたー?」 ザバァーン 照(な、波が……) 京太郎「……照っ!」 照(……せっかく) 照(せっかく二人っきりだったのに……) 溺れたのはこれで二回目だった 目が覚めた 目の前にあったのは二人の女の子の泣き顔だった 妹と、私の友だち ―――隣ではもう一人の友だちが寝ていた これが一回目の時の記憶 胸に痛みを感じて、目が覚めた 目の前にあったのは顔、汗でまみれた顔だった ずっと昔からの”友だち”の顔だった 目が覚めた 目の前にあったのは知らない天井、感じたのは窓から射しこむ夏の陽光 そして、私の手を包む温かさだった 照「寝てる……の?」 京太郎「……すぅ……んんっ!」ビクゥッ 照「うわっ」 京太郎「すぅ……ごご……」 照「なんだ、よくあるアレ」 照「あのとき……」 京太郎『照!照ッ!』 照「あんなに顔が近かった……つまり……///」ボフッ 照「違う、京はそんなに大胆じゃないはず」 照「…………」 照「もう一眠り」 京太郎「浮き輪、流されちゃったな」 照「うん」 京太郎「また、いつか来るか?」 照「うん」 京太郎「……ごめんな」 照「うん」 照「それは違うと思う」 照「前も、今日も溺れた私を助けてくれたのは京」 照「そばにいてくれたのも京、寝てたけど」 照「だから謝るのはこっち、感謝するのはこっちだから」 照「京は謝らないでいい」 照「ね?」 京太郎「……ごめn」チュッ 照「ありがとう」ニコッ 京太郎「照……?」 照「さ、帰ろ?」 京太郎「お、おう……」 咏「おーい、こっちだよ~」 霞「あらあら、二人仲良く手を繋いじゃって、青春ねぇ」 郁乃「霞ちゃん、おばさんくs」ガシッ 霞「何か言いましたかねぇ?」 郁乃「な、なんも~」メソラシ 憩「京太郎くんは毎日大変やね!」プイッ 京太郎「えっ?どうしました?憩さん?」 エイスリン「ケイ!シット!」 憩「エ、エイちゃん!」 京太郎「シット……sit……座る?」 霞「みんな揃ったことだから、行くわよ?」 霞「あ、そうそう帰りも千里山の子たちが乗るからそこはよろしくね」 竜華「お願いしますーほら怜も」 怜「お願いします」 霞「そんなのいいから早く乗っちゃいなさい」 郁乃「今日は何やろか~」 咏「ちょーっといくのんは黙っててくんないかねぃ」 憩「次に東京に来るんはいつなんやろなー」 照「来年は大阪のはず」 エイスリン「マタキタイ!」 京太郎「ですね、また頑張りましょう」 竜華「ウチらも負けへんで!」 怜「泉と船Qがおるからそう簡単には行かんで」 京太郎「俺は関係ないですね」 霞「あら、そうとも言えないわよ?女装して出てもらうかもしれないし?」 京太郎「は……?」 京太郎(車の中、暇だけど何しよう) 京太郎「何かして遊びましょうか」 郁乃「お、ええな~」 憩「嫌な予感しかしいひん……」 照「同じく」 郁乃「何にする?ウノ?トランプ?王様ゲーム?」 京太郎「そうですね…… 50とか?」 京太郎「王様ゲームとか?」 郁乃「了解やで~」 憩「もう嫌や嫌や嫌や」 郁乃「まあまあそう言わずに~」 京太郎「そうですよ、楽しみましょうよ!」ニンマリ 竜華「うっわ、凄い笑顔やな」 怜「なんかゲスいわ」 咏「ま、私はなんでもいいんだけどねぃ」 京太郎「それじゃあ、王様だーれだ!」 憩「ウチが王様や!」 憩「行きのリベンジしたるで!」 憩「3番が4番に膝枕する、や!」 郁乃「私4番~」 咏「さ、3番……」 エイスリン「ハヤク!」 咏「うぅ、早く来いよ……」 郁乃「ほな遠慮なく~」 郁乃「あ~やわらかいわ~」 郁乃「咏ちゃんの太もも最高やな~」 怜「竜華のが一番や!」 郁乃「比べてみるか~?」 怜「上等や!失礼するで」 咏「うわっ、ちょっ」 怜「ん……やっぱり竜華のがええな、ほら」フニッ 咏「ひゃわっ!」 怜「竜華のはちゃうねん、もっとやわらかいんや、こうむちっと」 郁乃「ん~確かにな~」フニフニフニ 咏「あうっ……お、お前らぁ~!」カァァ 郁乃「ほな次いこか~」 怜「せやな」 エイスリン「オーサマダーレダ!」 郁乃「私が王様やで~」 咏「うげっ」 憩「うわっ」 照「むっ」 京太郎「三者三様に轢かれてますね」 郁乃「ん~ほな、1番の人と5番の人が服をチェ~ンジや~」 照「1番、私」 憩「ウチが5番やな」 京太郎(これが咏と竜華さんだったら……)ゴクリ 照「京は見ないで」 京太郎「はいはーい」 憩「うーん、少し胸のあたりがキツイなぁ」 照「むっ、そっちだってお尻ブカブカ」 憩「そっちの方がええんですーぅ」 竜華「服替えても大差ないな」 怜「せやな」 憩照「ぐぬぬ……」 郁乃「また私やな~」 京太郎「これでラストですよ?」 郁乃「わかってるわかってる」 郁乃「命令は~ドゥルルルルルル」 怜「はよせや」 郁乃「4番の子と6番の子で服をチェンジや~」 エイスリン「4!」 竜華「ウチが6番や」 京太郎(竜華さん来たああああ!」 竜華「えっ……?」 憩「お薬の時間やね?」 竜華「んっ、この服キツイなぁ」 怜「竜華、そんなに揺らすと飛ぶで」 竜華「何が?」 京太郎(あー服がぱっつんぱっつんになってらぁ) 京太郎(極・楽!) エイスリン「……」ペタペタ 服「」シワァ エイスリン「マケタ……」 照「まだ大丈夫」 憩「せやせや」 エイスリン「ミンナ!」パァァ 竜華「きっ、つぅ」バシィーン 咏「あ、ボタンが」 京太郎「ふぇ?」トーン! 京太郎「痛たたた、何だこれ……ボタン?」 京太郎「ボタン!?」ガタッ 竜華「ボタン、飛んでもうた」キクズシ 京太郎「おもち、おもおもおmち」 京太郎「生まれてきてよかった」 【SA到着】 京太郎「売店か、どこも大体同じのしか売ってないんだよなー」 京太郎「んーと、何買おっかな」 ラインナップ 1.ご当地ま○もっこり 400円 2.うなぎクッキー 800円 3.胡散臭い指輪 800円 4.うなぎTシャツ 1000円 5.木刀 800円 6.ペナント 800円 京太郎「これにこれに……これと」 京太郎「木刀……見ると買いたくなるんだよな」 灼「ハルちゃん、これ似合うと思う?」 晴絵「う、うなぎTシャツ……?」 灼「可愛いんだけど、どうかな?」 晴絵「あ、ああ、そうだな、似合うんじゃないか?」 灼「わかった、ありがと」スタスタ 晴絵「ん?ちょっと待て、灼ってMだったっけ?」 灼「私はS、これはハルちゃんの分」 灼「お揃いだよ」ニコッ 晴絵「ストーップ!」 晴絵「一旦落ち着こう灼、な?」 灼「私はもともと落ち着いてるけど」 晴絵(嫌だ、流石にうなぎTシャツなんか着られない!) 晴絵(望になんて言われるか……) 晴絵(どうしたものか……んんっ!?) 晴絵「なあ、そこの君」 京太郎「はい、なんですか?」 京太郎(この人、それに……鷺森さん?) 晴絵「君、個人戦1位の須賀くんだよな?」 灼「えっ」 京太郎「ええ、まあ」 灼「えっ」 灼「ちょっと待って、君が男子のチャンピオンだったの?」 京太郎「あのときは言い忘れてましたね」 灼「」カタン カタン 晴絵(いまだ!)シュッ シュッ 灼(雑用かと思ってた……) 京太郎「あ、Tシャツ落ちましたよ」 灼「あ、ありがと……あれ、無い」 晴絵「灼ーそろそろ戻ろうか」 灼「うん……腑に落ちないけどわかった」 晴絵「ありがとな、須賀君」ボソッ 京太郎「はぁ……?」 京太郎(何だったんだ?) 京太郎「いいもの買えたし満足満足」 泉「あ、京太郎くーん」 セーラ「遅いでー!」 京太郎「えっと、時間は……やべっもうすぐじゃねえか!」 泉「まったく、しっかりしてくださいよ」 京太郎「うん、ごめん」 郁乃「今度は何して遊ぼか~?」 エイスリン「オーサマ、ダメ」カタカタ 憩「かなりへこんどるなー」 照「あれはしょうがない」 京太郎「じゃあ大富豪をしましょう!」 郁乃「大富豪やな~」 京太郎「大富豪です!」 エイスリン「ダイフゴウ?」 憩「大富豪ですーぅ」 セーラ「カードクバルデー」 泉「こういうのあんまり得意やないんですよね」 エイスリン「イチアガリ!」 照「大貧民……」 照「なんもかんも政治が悪い」 郁乃「そんな照ちゃんには罰ゲームやで~」 郁乃「エイスリンちゃんどうぞ~」 エイスリン「テル!福岡弁!」 照「福岡弁……そいは無理やけん」 照「ばってん、大阪弁ならなんとかなるやろ」 セーラ「できとるやん」 京太郎「俺の大富豪ですね」 京太郎「ちなみに都落ちは大貧民によるもののみとしてます」 セーラ「オレが大貧民か……」 京太郎「ふんふむ、江口さんですか……」 憩「えっちなのはだめやで」 京太郎「わ、わかってますよ、はははっ」 泉「わざとらしいですねー」 照「江口さんは無いけん、大丈夫やろ」 セーラ「なんやとー!」 京太郎「うむむ……照の場合もあるから、江口さんは男言葉禁止!憩さんとか泉みたいな女言葉でお願いします!」 セーラ「そ、そな、そないなこと……」 京太郎「はいはいはいはい!」 エイスリン「エグチセーラノ!」 エイ京「「ちょっといいとこ見てみたい!」」 京太郎「標準語でもいいですよ」 セーラ「う……わかりました」カァァ セーラ「いやっ、恥ずかしいです!」 泉「ほぉ……」カシャン セーラ「何録ってるの!」 泉「いえ、船久保先輩たちに送ろうかと」 セーラ「やめて!」 京太郎(くっくっく、手札は8が2枚とそれ以外は全てK以上) 京太郎(この勝負、もらった!) 郁乃「革命やで~」 京太郎「……は?」 京太郎「いや、革命返しだ!」 郁乃「ん~それは意外やったけど~」 セーラ「革命返し返し!」 京太郎「なっ!」 郁乃「これで、私の1抜けやな」 京太郎「大貧民……負けた」 郁乃「ほな罰ゲームたーいむ」ガバッ 京太郎「うわっ、ちょっ、何するん、あっ、そこは!」 郁乃「はい完成~」 -‐.  ̄ ¨ .‐- . , '´ `丶 , ' \ / / ヽ .' / / / / / '. i ! l | l / / / / ,.イ ,' l l ', ノ/ l | / / / / / ,' ハ | | | ヽ. //.| l | / /// / / / / V | | }! ト} // || | |/∠_// / /_/ ∠.._ト、| } /l\┴、. // /l| l Vチ≧z、 / / 斗≦升ラ ,' / | \ ヽ. /´_ /|! ヽ マセッfム、〃ノ,tfヒ込ソ / / l | ', \ `ヽ __レ´ . ヽ ヽヽ  ̄ . } . / / /,イ. | 、. \( }/ / / ヽ_ > ヽ ∠ ノj ' { .l { ヽ (`ヽ し'ノ. / リ .>、 'ニ ヽ ∠イ | | ', 人 r‐、_)^ ヽr廴r-イjノリ l fr>、_.∠rf^⌒! l lヽ.ゝ-ィ'ー┬´ , -‐- 、´l ノ从} `i^Y´ // ! l∧{ | | |____ / Yi | rゝ、ヽ.} //// 、 | l / \ / ⊥≠≦-ーr=チー‐ /  ̄ ¬´ \ / r‐ 'ノ ̄/ ̄ ゝ-f'ヽ `丶. / ヽ. { ( ̄ / ,' /´ | `、 r‐ヽ ! 〉 ', .ゝ / (/ l ヽ `)r'´ | / { _ (´ / | \r'レ' | .| / l _/_ヽ廴 / | ノヽ. | .| ∧ r f‐┴、 ヽ(_r‐、 } ' . | .| / ∧ ヽ | l ヽr= |// ) r‐、 | (て V .| r、_ノヽ ノ \ \ uヘ | .// (__r'廴 ) し'¬フ | ∨て ∧ \ \ ヽ l// / `T´ | l __ム ∧ ヽ \ ヽ ', l/ / | | レ' ヽ /| / \ \ \ \ ∨ l ,' } ', `(⌒メ. l ∧ \ \ \ \ ※京太郎です 泉「可愛え……」 エイスリン「イクノ、スゴイ!」 郁乃「せやろ~さすがやろ~」 京太郎「穴があったら入りたい……」 霞「大阪到着ー!」 泉「お世話になりました」 セーラ「おーきにー」 泉「江口先輩、ちゃんと挨拶せんと」 セーラ『お呼びですか?ご主人様』ニャン セーラ「やめーや!」 泉「それじゃ」 セ泉「「お世話になりました」」 霞「またみんなで遊びに行けたらいいわね」 憩「待ってるで」 エイスリン「ウン!」 泉「ほなさいならです」 セーラ「デンシャガデルデー」 霞「さて、私たちも帰りましょうか」 霞「清々荘へ」 咏「んーっ、この景色、久しぶりだねぃ」 憩「せやね、相変わらず綺麗や」 霞「はいはい、今日はもう遅いから各自解散ね」 霞「打ちたくなったらまた私のところに来ていいから」 霞「それじゃあ、解散!」 「おつかれさまでしたー」 京太郎「そういえばあと1週間だか2週間で夏休み終わりなんだよな……」 京太郎「宿題大丈夫かな……」 エイスリン「キョウタローオヤスミ!」ガチャ 京太郎「おやすみなさい」 憩「おやすみー」ガチャ 咏「おやすみ」ガチャ 京太郎「まだまだ俺の夏はこれから!……ってか」 京太郎「頑張ろ」 照「京」 京太郎「のわっ、って、照か」 照「話したいことがあるから、私の部屋に来てくれる?」 京太郎「話?」 照「」コクッ 照「荷物置いた後でもいいから」 京太郎「んー……どうしよ」 夜 京太郎「わかった、ちょっと待っててな」 照「ありがとう」 荷物を置いて、うーんやっぱりほこりはたまるよな 明日くらいに大掃除しておくか さーて照の部屋照の部屋ーっと 京太郎「入るぞー」ガチャ バタム 照「そこに座って」 京太郎「おう、なんだか広いな、照にしては珍しい」 照「あまり物は無いから」 京太郎「そっか」 部屋の中に置いてあるのは簡単な机とゴミ箱、鞄、本棚そして少しの服 それだけだった 生活感が無いというか、まるで――― まるでここに泊まっているかのようだった 京太郎「それで、話って何なんだ?」 照「…………」 照「責任」ボソッ 照「責任取って」 京太郎「責任?」 照「昼間のこと、覚えてる?」 京太郎「照が溺れた時のことか?」 照「そう、その責任」 京太郎「確かに照から離れてた俺が悪かったけど、それが何かあるのか?」 照「違う、そっちじゃなくて」 照「……私を助けたときのこと」 照は俯いた、一瞬だけ見えた頬は少し赤くなっているようだった 京太郎「心臓マッサージか?あれは強くやらないとダメって聞いたからさ、ごめんな」 照「そっちじゃない」 むぅ、とこちらに目を向けてくる 心臓マッサージじゃないとしたら何だ? 人工呼吸はする前に照が起きたからやってな……ああ、そうか 京太郎「人工呼吸のことか?」 照「……そう」 ぷいっ、とまた俯いてしまった 首ふり人形か何かなのか?こいつ 照「私の……初めて、を京に取られた、だから責任取って、訴訟」 照「大体、本人の合意なしにそんな……嫌だよ」 照「嫌、だよ」 今度は肩まで震えだしたぞ、まったく勘違いも甚だしいな 京太郎「言っておくが、人工呼吸なんてやってないぞ」 照「えっ」 照「…………」 照「えっ」 京太郎「なぜ二回言った」 照「信じられなかったから」 俺の信頼ってどんなもんなの? ちょっとこれはお仕置きが必要みたいだな 照「京みたいな女の子が好きで好きでたまらないような男の子が私みたいな美少女を目の前にして暴走しないほうがおかしいと思う」 だから俺どんな人間!? 照「……でも、なら……いいや」 京太郎「何が良いんだ?」 照「ううん、なんでもない」 京太郎「何でもないようには見えないんだが?」 髪をくるくるいじったり、微妙にそわそわしたり、こっちに目を合わせようとしなかったり 照「大丈夫ったら大丈夫」 京太郎「そっか、で、話はそんだけか?」 照「あっ」 今思い出した!みたいな顔して、照は見ていて飽きないな 照「京、今度は真面目に聞いてくれる?」 京太郎「さっきも十分真面目なはずだったんだけどな」 照「……じゃあもっと真面目に聞いて」 ぱちっ、ぱちっ、と蛍光灯の明かりが少し暗くなったり明るくなったりしている 少ない家具 無愛想な部屋 ここに住む基本無表情な照は、ゆっくりと口を開いた まるで時が止まったかのように 「私は東京に帰る」 その言葉は、俺の脳裏をゆっくりと横切り しっかりとその余韻を残していた 第三章【全国】終了
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【12日目】開始 京太郎「三回戦、もっと強い人と戦えるのか……」 京太郎「燃えてきた!」 京太郎「今日も頑張ろう!」 午前 京太郎「三回戦ともなると人が多くなってくるな」 京太郎「気引き締めないと!」 三回戦開始(2位以上で通過) 親 男I 25000 男G 25000 男H 25000 京太郎 25000 京太郎「ロン、16000」 男H(こいつの雰囲気……鹿児島の県予選に……) 男I(都の予選の彼に……) 東2局 男I 25000 親 男G 25000 男H 9000 京太郎 41000 男I「ツモ、500・1000」 男I(彼はなんというか、陰鬱なものに包まれていましたね) 男I(自分の打ち筋を持たず、誰かを頼っているかのように) 男I(この人は、どうなんでしょうか) 東3局 男I 27000 男G 24000 親 男H 8500 京太郎 40500 京太郎(ここまでトントン拍子) 京太郎(このまま優勝!) 京太郎(なーんて上手くはいかないよな) 京太郎「ロン、16000」 三回戦通過 男I 27000 男G 24000 男H -7500 京太郎 56500 三回戦開始 親 憩 25000 女F 25000 女G 25000 由子 25000 全員ノーテンのため、流局 東2局一本場 憩 25000 親 女F 25000 女G 25000 由子 25000 女F「ロン、16300」 憩「え……?」 由子(荒川さん、それはどうなのよー?) 女G(個人戦二位、大したことない) 東2局二本場 憩 8700 親 女F 41300 女G 25000 由子 25000 全員ノーテンのため、流局 東3局三本場 憩 8700 女F 41300 親 女G 25000 由子 25000 憩「ロン、8900」 憩(まだまだ腐らんで!) オーラス 憩 17600 女F 41300 女G 16100 親 由子 25000 由子(焼き鳥、でもこのまま流せば通過なのよー)トン 憩(そ、そこで来るかー!) 憩(ノミ手……どうすりゃええんや……) 憩(真瀬さんに直撃なら最低でも3900) 憩(ツモなら1300・2600) 憩(また練り直さな……) 憩(一旦捨てて) 憩(またツモを……) 由子(荒川さん、少し笑顔が崩れてるのよー) 憩(よし、そんで)トン 女F(とりあえず勝ち抜け決定、と) 憩(来たで……ごめんな真瀬さん) 憩「ツモ、1300・2600!」 由子「まくられちゃったのよー」アハハ 憩「すみません」 由子「別にいいのよー、これが勝負なんやから」 三回戦通過 憩 22800 女F 41300 女G 16100 由子 22400 夜 京太郎「今日もあっさり勝ってしまった」 京太郎「そろそろ照みたいな人が出てくるかな?」 京太郎「こわいけど楽しみだ」 洋榎「さっきからなにブツクサ言っとんねん」 京太郎「洋榎さん?いつからそこに」 洋榎「ずっとおったんやけどな……まあええわ」 洋榎「そういえば由子、荒川に負けたらしいで」 京太郎「そうなんですか……すみません」 洋榎「……由子は強いから、大丈夫やで」 洋榎「それにそないなこと須賀が言うことやないやん」 洋榎「気分転換になんかしようや」 京太郎「そうですね、それじゃあ……」 洋榎「で、何しよか」 京太郎「何かしたいものとかあります?」 由子「二人の好きなのでいいのよー」 洋榎「ほなババ抜きやろ!ババ抜き!」 京太郎「またですか!」 洋榎「前は二人だけやったけど今は由子もおるから楽しいで!」 京太郎「それもそうですね、由子さんもそれでいいですか?」 由子「うん」 京太郎「うはぁ、負けたぁ……」グデー 洋榎「由子は強いなぁ、五戦五勝やん」 京太郎「ずっとニコニコしてるんですもん、わかるわけないじゃないですか」 由子「二人とも表情がわかりやすいだけなのよー」 由子「そんなことやったらまだまだ勝てないのよー」 洋榎「あーなんか今ムカついたわ、腹立ったわ」 洋榎「次はジジ抜きで勝負や!」 京太郎「結局あまり変わってない!?」 京太郎「いやでもジジ抜きなら表情は関係ないよな……」 由子「1抜けなのよー」 洋榎「ムダヅモ一つもあらへんのはおかしいやろ……」 京太郎「次は神経衰弱で!」 由子「27ペア揃えたのよー」 洋榎「なんで1巡だけで終わんねん」 京太郎「勝てる気がしない……」 京太郎「こうなったら次は……!」 【12日目】終了 【13日目】開始 京太郎「あの後も俺たちの負けは続いた」 京太郎「七並べに至っては8を4色とも止められてたし、おかしすぎるだろ」 京太郎「少し疲れた……」 午前 京太郎「準決勝前だから特訓をしておこう」 京太郎「照や憩さんも頑張ってるだろうし」 京太郎「姫松の人に手伝ってもらうのもありだな」 ※憩と照も特訓をしています 京太郎「やっぱり実戦あるのみだよな!」 京太郎「近くに雀荘あるし」 京太郎「誰か誘ってみよう!」 京太郎「というわけでサイコロころころー」 洋榎「なんやまたチビっこかいな」 咏「京太郎に呼ばれて来てみたらまたアンタかよ」 洋榎「今回も勝たせてもらうわ」 咏「でけえ口叩けんのも今の内だぜぃ、しらんけど」 由子「ふ、二人とも落ち着くのよー」 東1局 親 由子 25000 咏 25000 洋榎 25000 京太郎 25000 京太郎「ロン、12000」 咏「うげっ」 洋榎「なんやアタリ牌もわからんのかいな」 洋榎「これだからお子様は嫌やなぁ」 咏「むかっ、ちょーっとそれは私をなめすぎてるんじゃねぇか?」 洋榎「なんや?ウチに勝てる言うんか?」 咏「ああ勝ってやるとも、お前なんかちょちょいのちょいだってーの」 洋榎「まあ楽しみにしとくわ」 【灼熱の矛】発動! 東2局 由子 25000 親 咏 13000 洋榎 25000 京太郎 37000 京太郎「ツモ、4000・8000」 咏「親っかぶりかよぉ……」 洋榎「ええでーやったれー!」 由子「洋榎ったらまた」 咏「次は和了るぜ!絶対に!知らんけど!」 洋榎「いやどっちやねん」 洋榎「ま、ウチも容赦はせんけどな」 【灼熱の矛】発動! 東3局 由子 21000 咏 5000 親 洋榎 21000 京太郎 53000 京太郎「あ、ロン12000」 咏「えっ」 京太郎「終わり、だな」 咏「えぅ……」グスッ 京太郎「ごめん、ごめんって」 洋榎「せ、せやこの後ウチとどっか遊びに行こ、な?」オロオロ 由子「洋榎は試合があるのよー」 洋榎「あ、せやった」 由子「もう、三尋木ちゃん、私と少し出かけるのよー」 咏「……うん」 由子「それじゃあ二人とも頑張るのよー」 京太郎「はい」 洋榎「はい」 ガチャ バタム 洋榎「……雰囲気悪うなってしもたな」 京太郎「すみません」 終局 由子 21000 咏 -7000 洋榎 21000 京太郎 65000 京太郎「会場まで来たけど、咏のやつ大丈夫かな」 京太郎「俺も自分の心配しなきゃなんだけど」 京太郎「準決勝頑張るぞ!」 準決勝開始(2位以上で通過) 【絶対平和空間】により、流局 男I「ノーテン」 平太郎「ノーテンです」 水太郎「ゲホッ、ノーテン」 京太郎「テンパイです」 京太郎(なんだこの雰囲気) 京太郎(温かいのか寒いのかわからない) 京太郎(変な気分だ……) 東2局 男I 24000 親 平太郎 24000 水太郎 24000 京太郎 28000 【絶対平和空間】により、流局 平太郎(私の支配が裏目に出ましたか) 平太郎(しかしそれも一興、平和に行きましょう) 京太郎(親の人のアタリ牌ばっかりツモってたのか、危なかったな) 京太郎(次は和了るぞ!) 東2局流れ二本場 男I 23000 親 平太郎 27000 水太郎 23000 京太郎 27000 京太郎「ロン、12600です」 水太郎「はい、ゲホッゲホッ」 京太郎「ちょ、大丈夫ですか?」 水太郎「なんとか、はい。次行きましょう、次」 東3局 男I 23000 平太郎 27000 親 水太郎 10400 京太郎 39600 京太郎「ロン、12000」 男I「相変わらず大きいですね」タハハ 平太郎(このままだと私は2位通過) 平太郎(それもいいですが) 平太郎(微妙ですね……) 東4局 男I 11000 平太郎 27000 親 水太郎 10400 京太郎 51600 【絶対平和空間】により、流局 平太郎(今回は上手くいったようです) 平太郎(私の場合支配というよりは流れを加速させる、と言った方がよいのですが) 平太郎(とりあえずはあの高目を処理できたようでよかったです) 水太郎(役満……危なかった) 東4局流れ一本場 男I 9500 平太郎 25500 水太郎 11900 親 京太郎 53100 【絶対平和空間】により 水太郎(リーチかけずに数え役満……これでを対面の人に当てれば2位通過) 水太郎(親の人に当てればまくれる) 水太郎(あと少し、あと少し) 男I(都予選のときにはやられましたが) 男I(ようやく準決勝まで来れたんです) 男I(まだ希望はある!)トン 水太郎「ロン、32000の一本場は32300」 水太郎「終わりです」 男I「な……に……?」 平太郎(あちゃー) 終局 男I -21500 平太郎 25500 水太郎 43900 京太郎 53100 【side-憩】 憩(今朝から特訓もしたし、今日も頑張るで!) 憩(相手は誰やろなー) 穏乃「あ、荒川さん!今日はよろしくお願いします!」 憩「高鴨さんが相手か、よろしく」 竜華「ウチもおるで」 憩「予選の時以来ですね」 竜華「今日は負けへんで!」 穏乃「私もです!」 準決勝開始 親 憩 25000 女F 25000 穏乃 25000 竜華 25000 竜華「ツモ、700・1300やで」 憩「親流されたかー残念や」 穏乃「凄い笑顔なのですが、それは」 東2局 憩 23700 親 女F 24300 穏乃 24300 竜華 27600 穏乃「ツモ!3翻で90符なので満貫!」 穏乃「2000・4000です!」 竜華「カン多すぎやろ」 穏乃「宮永さんの真似をしてみました!」 東3局 憩 21700 女F 20300 親 穏乃 32300 竜華 25600 憩(高鴨さんも清水谷さんも強いから) 憩(早めに使っとこか)ピキーン 【孔穿つ閃光】発動! 憩「ロン!6400!」 女F「はい」 憩(できればあの二人に当てたかったんやけど、しゃあない) 憩(まだまだやで!) 竜華(……ときちゃん?) 【ときちゃんパワー】発動! 東4局 憩 28100 女F 13900 穏乃 32300 親 竜華 25600 竜華(見える、見えるで怜!) 竜華(これが怜の見とった世界なんやな!) とき(ちょっと違うけどな) 竜華「ロン、3900や」 東4局一本場 憩 28100 女F 10000 穏乃 32300 親 竜華 29500 穏乃「ツモ!1100・2100!」 穏乃「このまま一位通過しますよ!」 竜華「なかなか言うやないか、そう簡単には負けへんで」 穏乃「上等です!」 【インフレーションギア】がレベルアップしました! 竜華に飛び火しました 南1局 親 憩 27000 女F 8900 穏乃 36600 竜華 27400 女F「ロン、8000です」 穏乃「うわっ!……はい」 女F「どうもです」 憩(一位まで近くなったけど、どうしよ) 南2局 憩 27000 親 女F 16900 穏乃 28600 竜華 27400 穏乃「ロン!12000です!」 女F「せっかくとれたのに……」 穏乃「あ、すみません」 女F「いえいえ、大丈夫ですから気にしなくていいですよ」 南3局 憩 27000 女F 4900 親 穏乃 40600 竜華 27400 憩(あの子に当てればウチにも勝ちが見える) 憩(もういっちょ)ピキーン 【孔穿つ閃光】発動! 憩(今度は高かったな) 憩「ツモ!3000・6000!」 憩「まくったで!」 穏乃「うおお!凄い!」 穏乃「私も負けてられません!」 【インフレーションギア】がレベルダウンしてレベルアップしました オーラス 憩 39000 女F 1900 穏乃 34600 親 竜華 24400 穏乃「ツモ!4000・8000!」 穏乃「まくりかえしましたよ!」 穏乃「よっしゃああああ!」 竜華「賑やかな子やな」 憩「そうですね」 竜華「ウチのぶんもよろしくな、応援しとるで」 憩「おおきに」ニコッ 終局 憩 35000 女F -2100 穏乃 50600 竜華 16400 夜 京太郎「メールでもするか」 京太郎「……よし、照に送ろう」 京太郎「決勝戦前だから気を楽にしておいてやろう」 京太郎『あンた、背中が煤けてるぜ』 京太郎「送信っと」ピッ ヴーッヴーッ 照『何、どういうこと?』 照『かちかち山?』 京太郎「実を言うと俺もあんまし知らないんだよな」 京太郎『かちかち山って本当は狸がお婆さんの煮汁をお爺さんに飲ませるんだってな』 京太郎『切って煮てって』ピッ 照『何でそんなことを話すの』 照『寝れなくなるじゃない!』 京太郎『そうそう、シンデレラ、もとい灰かぶりでも』 京太郎『あの義理のお母さんと姉たちいたじゃん?』 京太郎『あの人たち、最後に鳩に目をくりぬかれたらしいぞ』 京太郎『痛そうだよな、目だぜ?目』ピッ 京太郎「あれを知った時は衝撃的だったな」ウーン ヴーッヴーッ 京太郎「電話?……照からだ」 照『……京のばか』 京太郎『え?』 照『ばかばかばかばかばか!』 照『もう知らない!』プツッ プーップーッ 京太郎「……やりすぎたな、謝っておくか」ポチポチ 京太郎『すまなかった』ピッ 照『わかればいいんだよ、わかれば』 照『次変なこと言ったらもう許さないからね!』 京太郎『P.S.そのお姉さんの方はガラスの靴に入れるために親指を切り落としたらしいぞ』ピッ 京太郎「勢いで送ってしまったけど、いいよな?」 ヴーッヴーッ 京太郎「また電話か」 照『きょ・う・た・ろ・う?』ゴゴゴ 京太郎「ヒィッ」 京太郎(電話越しでも伝わるこの殺気!) 京太郎(ま、間違いねえこいつぁ……) 京太郎(俺の命が危ない!) 照『あとで覚えておいてね』プチッ プーップーッ 京太郎「照をからかうのはやめよう」 京太郎「いや昔も結構からかってたけどさ」 京太郎「……やっぱりあいつでも緊張とかしてんのかな」 京太郎「気になるけど寝よ寝よ」 照(猟奇ものはまあ慣れてるから) 照(京も私に気を遣ってくれたのかな) 照(気になるけど寝よ寝よ) 【13日目】終了 【14日目】開始 京太郎「決勝戦!」 京太郎「いやーまさかここまで来れるとは思ってなかったぜ」 京太郎「照や咲、モモは全中まで行ってたのに俺だけ県予選落ち」 京太郎「でもこれで胸を張ってあいつらと対等になったって言えるんだ」 京太郎「負けてられない!」 午前 京太郎「牌を握ってないと落ち着かないな」 京太郎「ちょっとばかしウォームアップでもするか」 ※照と憩も特訓を始めました 京太郎「洋榎さん!」 洋榎「な、なんや朝っぱらから」 京太郎「俺に稽古をつけてください!」 洋榎「今日が決勝か……ええわ!付き合うたる!」 洋榎「ウチがおれば百人力やからな!」 京太郎「ありがとうございます!」 洋榎「ほなまずはツモ切り3340回からや!」 京太郎「……え?」 京太郎「こんな特訓になんの意味ががががが」トン 洋榎「余計なこと考えんでツモって切るんや!」 京太郎「うごごごご」トン 京太郎「あれ、お守りが見当たらないけど、まあいいや」 京太郎「そろそろ行こう」 洋榎「須賀!頑張ってな!」 京太郎「はい、待っててくださいね」 京太郎(絶対に、勝つ)ゴッ 決勝戦開始 親 京太郎 25000 水太郎 25000 狂太郎 25000 学太郎 25000 京太郎「ロン、18000」 学太郎「はいよ」 京太郎「一本場」 京太郎(やっべープレッシャーすげー) 京太郎(でもみんな見てるんだから頑張らねえと!) 京太郎(決勝戦でトビなんてなったらその日は……)グヘヘ 京太郎(頑張るぞ!) 東1局一本場 親 京太郎 43000 水太郎 25000 狂太郎 25000 学太郎 7000 狂太郎「ツモ、1000・2000は1100・2100」 狂太郎「んーまだまだ、こっからだよ」 狂太郎「狂気は続くよどこまでも」 学太郎(何言ってんだこつ) 東2局 京太郎 40900 親 水太郎 23900 狂太郎 29300 学太郎 5900 京太郎(テンパイ……なんだか照みたいだな) 京太郎(これで終わるかもな) 狂太郎(これが終わったら女子の会場でロリ探しをしに行くか)トン 京太郎「えーっと、ロンです、国士無双」 京太郎「32000です」 狂太郎「」 学太郎「それは消せない……無念」 水太郎(二位なのに嬉しくない) 終局 京太郎 72900 水太郎 23900 狂太郎 -2700 学太郎 5900 男子個人戦で優勝しました! 京太郎「ありがとうございました」 狂太郎「なんでだよおおおお!」 狂太郎「ざっけんじゃねえ、くそ!くそ!くそっ!」 水太郎「目が血走ってる……」 学太郎「これが彼の言う狂気、か」 狂太郎「アウアウアー!」 京太郎「とりあえず外に出るか」 京太郎「だぁーっ、疲れたーっ」 京太郎「それにしても優勝か、実感湧かないな」 京太郎「最後の国士、和了るとき……」 京太郎「少し、懐かしい気がした」 京太郎「あの感覚は一体……?」 京太郎「気のせいか、そりゃそうだよな」 京太郎「みんなで一緒に打ったのも遠い話だし」 京太郎「とりあえず咏に教わったこの技術、あとでお礼しておくか」 京太郎「……ところで」 京太郎「取材とか誰も来ないのな」ポツーン 【side-憩】 憩(個人戦決勝、こっちの方が心地ええわ) 憩(ほな、化け物退治といきますか) 照「……今日はよろしく」 憩「負けへんで」 決勝戦開始 親 憩 25000 照 25000 小蒔 25000 穏乃 25000 小蒔「ツモ、4000・8000」 照(この感じ、前やったときとは違う?) 照(この前よりも強大になってる) 照(それに……何も見えない) 憩(神代さん強いなぁ……) 憩(まだこっからや) 【照魔鏡】の発動が阻止されました 東2局 憩 17000 親 照 21000 小蒔 41000 穏乃 21000 小蒔「ツモ、4000・8000」 穏乃(さっきから高いのばっかり、すごい) 穏乃(私も頑張らないと)ギュッ 照(阿知賀の人……そうだよね) 照(和了らせてばっかじゃいられない) 憩(照ちゃんのアレが無かった) 憩(やっぱり神代さんのが原因?) 憩(なら、今の内や) 小蒔(……はっ!) 小蒔(私ったら、また寝ちゃってました) 小蒔(全力で前傾に!) 東3局 憩 13000 照 13000 親 小蒔 57000 穏乃 17000 小蒔「ロン!12000ですっ!」 照「……」 照(さっきと雰囲気が違う) 照(起きたのか) 憩(和了れへん……) 東3局一本場 憩 13000 照 13000 親 小蒔 69000 穏乃 5000 憩(ようやくテンパイ) 憩(ウチかて、負けっぱなしは嫌や)ピキーン 【孔穿つ閃光】発動! 小蒔(団体戦では負けてしまいましたが、こっちは頑張ります!) 小蒔(霞ちゃんも見てるかもしれませんし!)トン 憩「ロン、8300や」 小蒔「は、はい」シュン 照(和了れない……) 照(そろそろ使おうかな……) 東4局 憩 21300 照 13000 小蒔 60700 親 穏乃 5000 照「ロン、1300」 小蒔「あうっ」 照(やっぱり守りが薄い) 照(これなら、行ける) 南1局 親 憩 21300 照 14300 小蒔 59400 穏乃 5000 照(さっきは神代さんのせいで見れなかったけど) 照(前までの憩と同じなら、大丈夫のはず) 照「ロン、2000」 憩(前まで?) 憩(ウチは去年より、春より、さっきより強いさかい) 憩(今回は押し切る!) 【白衣の護り】発動!シャキーン 照(……) 照(抑えられた?) 照(でも、こっちにだって……) 【鏡開き】発動! 南2局 憩 19300 親 照 16300 小蒔 59400 穏乃 5000 ゴッ 憩(なっ!?) 穏乃(ふえっ?) 照(狙いは……神代さん) 照(鏡を開いて、相手を視る) 照(そして相手から奪う) 照(これで、一発) 照「ロン、48000」 照(捲った) 南2局一本場 憩 19300 親 照 64300 小蒔 11400 穏乃 5000 穏乃「ロン!12000の一本場は12300です!」 照「……」 照(やっぱりさっきのが結構効いてる) 照(あれも使えるかどうかわからないし……) 憩(和了っとけばよかったんかな?) 南3局 憩 19300 照 52000 親 小蒔 11400 穏乃 17300 憩(あと2局……) 憩(照ちゃんの打ち方から予想して誰かが飛ぶことはありえへん) 憩(照ちゃんまで38700点) 憩(勝ったる!) 【孔穿つ閃光】発動! 憩「ツモ、500・1000」 憩(小さい!) 憩(このまんまやと届かん!) 【インフレーションギア】【コークスクリュー】が無効となりました オーラス 憩 21300 照 51500 小蒔 9400 親 穏乃 16800 憩(あと30200点!) 憩(倍満直撃か役満和了るしかない) 憩(ここで戦わんでいつ戦うんや!) 【孔穿つ閃光】発動! 憩(ツモってもうた……) 憩(1500・2900) 憩(これやったら届かへん!) 憩(どうすればええんや……) 憩(今年こそは勝つんや!) 憩(今は……ごめんな)トン 憩「カン!」 憩(なるべくドラを増やす!) 憩(ウチは運頼りさかい、その数はなるべく増やす!) 憩(そして) 憩「リーチ!」 憩(行ったれ!) 憩(お願いや!) 憩(来た!) 憩「ツモ!リーチ一発三槓子三暗刻ドラ2!裏は、2と1」 憩「……6000・12000」 憩「……ダメ、やった」 終局 憩 45300 照 45500 小蒔 3400 穏乃 4800 照「お疲れ様でした」 小蒔「お、お疲れさまでした!」 小蒔「200点差……すごいですっ!」 小蒔「また打ちましょうね!」 穏乃「私もです!」 穏乃「またどこかの卓で!」 照「……うん」 小蒔「それではお先に失礼しますね」 穏乃「お腹すいたので私も……」 ガチャ バタム 照「……憩」 憩「いやー照ちゃんやっぱり強いわ」 憩「ウチもまだまだやな」 憩「ここで去年初めて照ちゃんと打ったときと変わっとらん」 憩「勝てへんかった」 憩「照ちゃん、おおきに」ニコッ 照「……憩」 照「無理しなくていいから」 照「まだ国麻もあるんだし、ね?」 憩「うん、わかっとる」 憩「照ちゃん、先行っててくれるか?」 照「…………」 照「また後で」 ガチャ バタム 【side-京太郎】 京太郎「インタビューなんて初めて受けたぜ」 京太郎「鼻毛出てなかったかな?」 京太郎「今日はどっと疲れた気がするー」 京太郎「女子は照が優勝、憩さんが準優勝、高鴨さんが3位、神代さんが4位」 京太郎「200点差ってすごい試合だったんだろうな」 京太郎「……洋榎さんもいないし暇だな」 京太郎「何かすることは……」 京太郎「誰かとメールでもするか」 京太郎「照……いや、憩さんにしよう」 京太郎「お世話になったからな」 京太郎「そんじゃ……」 京太郎『お疲れ様でした!準優勝おめでとうございます!』 京太郎『一位二位独占じゃないですか!?』 京太郎「こんな感じで送信っと」ポチッ 京太郎「さーてと、明日はどう過ごそうかなー」 京太郎「あれ?そういえばなんか忘れてるような……?」 ヴーッヴーッ 京太郎「お、返ってきた」 憩『おおきに!』 憩『京太郎くんも優勝おめでとな!』 憩『大阪に戻ったらお祝いしよ!』 京太郎「憩さん、元気そうだな」 京太郎「そういえば確か憩さんと何か約束をしてたんだっけか」 京太郎「どうだったっけ?」 京太郎「デート!そうだ!デートに行くんだ!」 京太郎「そんなこと忘れるなよ、まったく」 京太郎「日にちとかを聞いておこう」 京太郎『ありがとうございます』 京太郎『決勝となるとやっぱり緊張するんですね、疲れましたよ』 京太郎『あとこの前約束したデートの件なんですけど 憩『マリオパーティー、覚えててくれたん?』 憩『ウチは冗談のつもりやったんやけど』 憩『ほな明後日の朝9時にホテルの前集合やな』 憩『覚えててくれておおきに、楽しみにしとるで』 憩『おやすみ』 京太郎「おお、緊張してきた」 京太郎「明後日、ホテル……ホテル……」 京太郎「よし、覚えたぞ!」 京太郎「今日はこのままグッナイ!」 ―――――――――― 京太郎「寝れない」 京太郎「まだ10時だしな」 京太郎「あと1人くらいなら送れるか?」 京太郎「後はやっぱり照か」 京太郎『優勝おめでとう流石チャンピオンだな』 京太郎「送信っと」ポチッ ヴーッヴーッ 京太郎「相変わらず返信速いな」 照『ありがとう、京もおめでとう』 照『これでアベック優勝だね』 照『京、昔からずっと強くなった』 京太郎「そういえば男子も女子もうちが制したのか」 京太郎「よくよく考えると凄いな」 京太郎「それにしても強くなった、か照に言われると感慨もひとしおだな」 ヴーッヴーッ 京太郎「また照からか?」 照『あと、憩と話した?』 京太郎『話した、っていうかメールだけど』 京太郎『それがどうした?』ポチッ ヴーッヴーッ 照『元気そうだった?』 京太郎『見る限りは元気だったけど、どうかしたのか?』 ヴーッヴーッ 照『ならいい、おやすみ』 京太郎「ああ、おやすみ……って、また何か忘れてるような?」 京太郎「海に行くんだよな……?」 京太郎「このこともメールしておくか」 京太郎『海に行くって約束のことなんだけど』 京太郎「明日は休もう」 ヴーッヴーッ 照『ずいぶん前のことだったのに、覚えてるんだ』 照『じゃあ明々後日、朝8時にホテルの前で』 照『嬉しい、ありがと』 照『おつかれさま』 京太郎「ふむ、今日はここまでにするか」 京太郎「照と二人っきりか……誰か誘おっかな」 京太郎「とりあえず寝よ」 【14日目】終了 【15日目】 京太郎「うん、良く寝た!」 京太郎「あと3日間は東京にいるんだよな」 京太郎「思う存分楽しんで帰ろう!」 京太郎「咏を誘ってみるか」 prrr prrr 咏『は~い、咏ちゃんだけど、どうかしたのかぃ?』 京太郎『一緒に遊びに行こうぜ!』 咏『遊びに?』 京太郎『東京観光でもどうかな、と』 咏『うん……わかった、付き合ってやろうじゃねえか!』 咏『それじゃあまた後でな!』 京太郎『おう!』 プーップーッ 京太郎「あ、待ち合わせ場所伝え忘れてた」 京太郎「浜離宮恩賜庭園?」 咏「そうだよん、一回来てみたかったんだよねぃ」 咏「あの松とか、茶屋とか、風情があるなーって」 京太郎「咏って年寄りくさいよな」 咏「どういうことだい?」 京太郎「和服しか着なかったり、料理する時も割烹着で」 京太郎「盆栽もやってるし部活で淹れてくれるお茶も美味いし」 京太郎「……見た目の割に」 咏「最後の一言は余計じゃねえか?」 咏「んーまあ家がそんな感じだったからじゃねえの?知らんけど」 京太郎「そういや咏の家のこととか聞いたことなかったな」 咏「話してないからねぃ」ケラケラ 咏「まあその気になったときに、な」 咏「お!アヒルがいる!」 咏「こいつら可愛いなー」ツンツン アヒル「ガァーガァー」ヤ、ヤメロ!オレハジユウニイキルッテキメタンダ! 咏「ほら、エサやるよっと」 アヒル「ガァーガァー」フッ、ソンナミエスイタトラップニヒッカカルカ アヒル「ガガァーガ」アラ、オイシイジャナイコレ 咏「エサ食べてる!うっはー可愛えー」キャッキャッ 京太郎(アヒルと遊んでる咏も可愛いけどな」 咏「は……はぁ?」カァァ 京太郎「やばっ!声に出てたか!」 咏「か、可愛い……って……」 咏「悪くないね……知らんけど」ボソッ 午後 京太郎「さて、と」 京太郎「咏も送っていったところだし、またどっか行こっと」 京太郎「誰を誘おっかな」 京太郎「近いだろうし弘世さんでも誘ってみるか」 prrr prrr 菫『私だ、何の用だ?』 京太郎『突然ですけど、今暇ですか?』 菫『生憎だが、少し行くところがあるんだ』 京太郎『そうですか、いやー残念だなー』 京太郎『せっかくおいしそうなワッフル屋を見つけたのに』 菫『なんだと!』 京太郎『近くの公園においしそうなワッフル屋さんがあるから弘世さんでも誘おうかなって思ったんですけど』 京太郎『予定があるなら仕方ないですね』 菫『ぁぅ……』 京太郎『少し焦げてサクサクした生地にあのほんわりとしたクリーム』 菫『…………じゅるっ』 京太郎『そしてその上に乗る真っ赤なストロベリーソース』 京太郎『おいしそうだったんですけど、予定があるなら仕方ないですね、それじゃ』 菫『待て待て待て!切るな!』 菫『予定が変わった!行こうじゃないか!』 京太郎『それじゃあ○○公園で』 菫『わかった』 プーップーッ ―――――――――― 菫「どうして私はこう、全く全く」 菫「でも、ワッフルか……おっと涎が」 京太郎「お待ちしてました!」 菫「やあ」 菫「それで件のワッフル屋はどこなんだ?」キョロキョロ 京太郎「あそこにありますよ」ユビサシ 菫「お、おお!」 菫「カスタードクリームにホイップクリーム、チョコレートをかけるもよし」 菫「ブルーベリーにストロベリー……メロンとは変わり種だな」 菫「うむ、迷うな……」 京太郎「じゃあおっちゃん!「待て!」」 菫「こういうのはじっくりとだな……」 京太郎「だったら俺が適当に頼みますよ」 菫「……わかった、お前に任せよう」 京太郎「任されました!」 菫「まさかカスタードクリームのみとは」 京太郎「こういうのはシンプルなのがいいんですよ」 菫「それで、お前のはどうしたんだ?」 京太郎「あー実は俺今金欠なんですよね」 京太郎「ただここのワッフルがおいしそうだから弘世さんに教えようと思いまして」 京太郎「だからこうして見てるだけで十分です」 菫「……そうか、では」ハムッ 菫「お、おいしい……!」 菫「おいしい……」トローン 京太郎「何も二回も言わなくても」 菫「お前も食べてみろ!」 京太郎「じゃ、じゃあ」ハムッ 京太郎「……うまい!」テーレッテレー 京太郎「俺の目も節穴じゃないということですね!」 菫「ああ、ありがとうな」 京太郎「いえいえ、弘世さんには合宿のときにもお世話になりましたからね」 京太郎「このくらいどうってことないですよ」 菫「……そうか」 菫「機会があればまたここに来ような」 京太郎「はい、またいつか」 ヴーッヴーッ 菫「む、そろそろ行かなくてはいけないようだ」 菫「それではまたな」 京太郎「はい、さようなら」 夜 京太郎「定食屋来てみたけど」 京太郎「金がねえ……」 京太郎「どうするかな」 お品書き 大食いチャレンジ ご飯中盛り 100円 格安定食 150円 水 0円 京太郎「俺が頼んだのはご飯中盛り」 京太郎「たったワンコインで丼ぶり一杯分の量を食べられる」 京太郎「おかわりも自由、中盛りとは言っても大盛りはないんだな」 京太郎「これで満足しよう、米には神様がいるって言うしな」 【15日目】終
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京太郎「はぁぴばすでぇいとぅぅぅみぃぃぃぃ!」 京太郎「はぁぁぴばすでぇいとぅぅぅみぃぃぃぃぃぃ!!」 京太郎「ハッピバースデーディアミー(ネイティブ調」 京太郎「ハッピバースデートゥミィーー!!」 京太郎「イェェェェイ!!」 京太郎「いやぁ、ありがとう俺」 京太郎「いやいや、誕生日おめでとう俺」 京太郎「そういえばケーキ頼んだんだぜ?」 京太郎「本当か? 嬉しいなぁ」 京太郎「早速切ろうぜ、何ケーキなんだ?」 京太郎「エアケーキだよ、これ中々手に入らないんだぜ」 京太郎「え、そうなのか?」 京太郎「あぁ、一部の人の間では大人気なんだぜ」 京太郎「そいつは楽しみだな!」 京太郎「じゃ、改めてお誕生日おめでとう」 京太郎「おう、ありがとう」 京太郎「お、ケーキ旨そうだな」 カピバラ「……」 京太郎「お、お前も食べるか? 美味いぞ」 カピバラ「……」とてとて 京太郎「……なんだよ、何処が行っちまった」 京太郎「さて、ロウソク立てようぜ」 京太郎「そうだな!」 京太郎「いやぁそれにしても誕生日っていいもんだな」 京太郎「そうだな今日から俺は一皮向けて新しい俺になるわけだしな」 京太郎「うんうん」 京太郎「さて、ケーキ切り分けるか」 京太郎「何言ってんだよ、切り分ける相手がいないだろ?」 京太郎「あ、そうだったな」 京太郎「あははははははは!」 京太郎「じゃあそろそろお待ちかねの誕生日プレゼントやるか?」 京太郎「お、今年は何だ?」 京太郎「へへへ、今年はちょっと奮発して高いもの買っちまったんだ」 京太郎「高いもの!?」 京太郎「それって……まさか」 京太郎「なんとなんと! 全自動卓だッ!!」 京太郎「す、すっげぇぇぇ!!」 京太郎「しかも牌も買え揃えたぜ」 京太郎「……」 京太郎「どうした?」 京太郎「これ…高かったんじゃないのか?」 京太郎「なんて言うかその…流石に悪いって言うかさ……」 京太郎「いいっていいって、気にすんなよ」 京太郎「でもさ…」 京太郎「俺がやるって言ってんだから貰ってくれよ」 京太郎「……わかった、ありがとな」 京太郎「おう、それ使って麻雀上手くなれ!」 京太郎「まあ、やる相手いないんだけどな!」 京太郎「あははははははは!!」 京太郎「すまんすまん、遅れちまって」 京太郎「遅刻だぞ」 京太郎「来るか決断すんのに時間かかったんだよ」 京太郎「なんだそれ…酷く無いか?」 京太郎「まあまあ、来たってことで……いいだろ?」 京太郎「……まあいいか、続きしようぜ」 京太郎「お、ケーキあんじゃん」 京太郎「これから食うんだよ」 京太郎「お、これは俺良いとこに来ちやった感じじゃないか?」 京太郎「……」 京太郎「……」 京太郎「すまん、何でもない」 京太郎「お! これレディースランチ入ってんじゃん!!」 京太郎「美味いよな、レディースランチ!」 京太郎「うめー」 京太郎「ちょっ、お前取りすぎだぞ」 京太郎「いいじゃんいいじゃん! バンバン食べようぜ!!」 京太郎「おう、俺も食うぜ!」 京太郎「あ、俺…ずりぃぞ!!」 京太郎「まあまあ、元々ケーキなんて無いんたがら争うなよ」 京太郎「そうだな!」 京太郎「あははははははははははははは!!」 京太郎「で、俺は誕生日プレゼント持って来たの?」 京太郎「もちろんだ、忘れるわけ無いだろ」 京太郎「……」そわそわ 京太郎「何そわそわしてんだよ、俺からはな…なんと!」 京太郎「なんと…?」 京太郎「初心者麻雀ルールブック! 健夜プロ監修上手い麻雀の打ち方! そして、おいしいタコスの作り方だ!」 京太郎「うわぁ、全部欲しかった奴だ! ありがとう!!」 京太郎「まあまあ、きにすんなって」 京太郎「自動卓に牌に本…本当ありがとう……俺嬉しくて涙が」 京太郎「まあまあ、泣くなって」 京太郎「うっ……ひっく、うっ…」 京太郎「ガチ泣きしてるよこいつ…」 京太郎「いやでも、本当に悪いな…こんなに貰っちゃって」 京太郎「気にすんなって、どうせ小学生の頃から貯めてた500円貯金使っただけだしさ!」 京太郎「それで…足りたのか?」 京太郎「ま、実はちょっち足りなかったんだけど」 京太郎「馬鹿、それは言わない約束だろ!」 京太郎「あ……すまん忘れてた」 京太郎「まあ、使ったのは俺の貯金だから別に良いんだけどな!」 京太郎「あはははっ、はははははははははは…ははははは、はははは…」 京太郎「け、ケーキ食おうぜ…」 京太郎「おう」 京太郎「こんなに楽しい誕生日は始めてだ」 京太郎「それなら良かった」 京太郎「おう、倍返しで返してくれよ!」 京太郎「それはちょっと…キツいかな」 京太郎「冗談だよ、じょーだん!」 京太郎「なんた、そういう事か!」 京太郎「あははははははは!!」 京太郎「あ、そういえば俺からもプレゼントがあるんだ」 京太郎「マジで!?」 京太郎「え、別にいいよ…折角の誕生日なのに」 京太郎「まあまあ、実はみんなの為に料理作ってたんだけどさ…食べるよな?」 京太郎「食べる!」 京太郎「この頃俺はハギヨシさんから料理教わってるし…前よりは上手くなったんだろうな?」 京太郎「ま、まあ…期待しないで待っててくれ」 京太郎「おう!」 京太郎「なんで俺までキッチン来てるんだよ、座ってて良かったのに…」 京太郎「作って貰って悪いしな、皿運びくらいはするぜ」 京太郎「お、良い匂いだなぁ~」 京太郎「昨日ハギヨシさんに来て貰って手伝ってもらったんだ…」 京太郎いいパーティになると良いですねって言ってくれたし、本当ハギヨシさんはいい人だよな」 京太郎「知ってる、見てたし」 京太郎「え…」 京太郎「というか俺昨日そこにいたじゃん」 京太郎「あ、あぁー! なんだストーカーかと思ってびっくりした!!」 京太郎「俺が俺をストーカーするわけ無いだろ…」 京太郎「だよな!」 京太郎「あはははははははははははははははははははははははははは!!」 京太郎「さて、京太郎特製カレーだ!」 京太郎「お、旨そうだなぁ!」 京太郎「いやぁ、机の上に一つだけちょこんと皿が乗っけられてるところを見るとやっぱり…」 京太郎「誕生日って感じがするよな!」 京太郎「そうそう、これこそ誕生日って感じ!」 京太郎「おい、これ食って良いか?」 京太郎「まあまあ、そう焦るなって…まずは頂きますからだろ?」 京太郎「そうだな」 京太郎「いただきます!」 京太郎「……」カチャ 京太郎「……」もぐもぐ 京太郎「……」 京太郎「……」 京太郎「……」カチャ 京太郎「……」もぐもぐ 京太郎「……」 京太郎「……」 京太郎「暇だしテレビでもつけるか」 京太郎「……」 京太郎「……」 京太郎「……」 京太郎「……」 京太郎「…最近のテレビあんまおもしろくないな…おもち特集とかやらないかな」 京太郎「……」 京太郎「……」 京太郎「…ごちそうさま」 京太郎「さて、さっさと皿洗って片付けるか」 京太郎「……ふぅ」 京太郎「よし!」 京太郎「カレーどうだった!?」 京太郎「マジうまかった! 3杯も食っちまったよ!!」 京太郎「そりゃ作った甲斐があったってもんだな…嬉しいぜ」 京太郎「ごちそうさま、美味しかったよ」 京太郎「さて、皿も洗ったし二次会だ…準備は出来てるんだろうな?」 京太郎「もちろん!」 京太郎「俺は深夜まででも行けるぜ!!」 京太郎「楽しいな!」 京太郎「おう!」 京太郎「あはははははははははははははははははははははははははははははははははははは!!」 京太郎「そういえば俺、クラッカー買ってきたぜ」 京太郎「おー、なんかパーティらしくなってきたな」 京太郎「今回は20回連続で鳴らすぜ!」 京太郎「おい、近所迷惑だろ? やめろって!」 京太郎「大丈夫、近所の方にはうるさくなるかもしれないって言ってあるから」 京太郎「お、準備がいいな」 京太郎「へへ、そうだろ?」 京太郎「よし、そんじゃやるぞ!」 京太郎「……」スッ パァン! 京太郎「……」スッ パァン! 京太郎「……」スッ パァン! 京太郎「……」スッ パァン! 京太郎「……」スッ パァン! 京太郎「……」スッ パァン! 京太郎「……」スッ スカ 京太郎「……チッ」スッ スカ 京太郎「……チッ」スッ パァン! 京太郎「……」スッ スカ 京太郎「……チッ」スッ パァン! 京太郎「……」スッ パァン! 京太郎「……」スッ パァン! 京太郎「……」スッ パァン! 京太郎「……」スッ パァン! 京太郎「……」スッ パァン! 京太郎「……」スッ パァン! 京太郎「……」スッ スカ 京太郎「……チッ」スッ パァン! 京太郎「……」スッ パァン! 京太郎「……」 京太郎「……」 京太郎「さっ、次行こうぜ!」 京太郎「次なにする?」 京太郎「お菓子買ってきたからみんなでゲームでもしながら食おうぜ!」 京太郎「いいねぇ!」 京太郎「じゃあ何する?」 京太郎「wiiu? PS3?」 京太郎「んー、人生ゲームとかどう?」 京太郎「いいね!」 京太郎「ま、ゲーム機とか一人でやるの正直飽きただけだけどね!」 京太郎「あははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは!!!」 京太郎「さ、人生ゲームだ!」 京太郎「俺青い車な!」 京太郎「あ、ずりぃぞ…俺も青狙ってたのに」 京太郎「じゃあ俺銀行やるわ」 京太郎「じゃあ俺カード役な!」 京太郎「よし、回すか」 京太郎「……」 京太郎「3進む」 京太郎「……」とんとんとん 京太郎「誕生日パーティを開くが誰もこない…2万円払う」 京太郎「……」 京太郎「……」 ピンポーン 京太郎「あ、誰か来たわ」 京太郎「多分頼んでたケーキだわ」 京太郎「まじで…何個ケーキ頼んでるんだよ」 京太郎「一個だよ…ちょっと出てくるわ」 京太郎「りょうかーい」 咲「京ちゃん、こ…こんにちはー」 京太郎「……」 咲「あのさ、遅れちゃってごめんね…その……」 京太郎「あ、宮永さんこんにちは…こんな時間にどうしたんですか?」にこっ 咲「……え?」 京太郎「悪いんですけど、俺今誕生日パーティしてるんですよ…用事があるなら早く行ってもらえますか? 待たせてるんで」 咲「あの…その……」 京太郎「何も無いんですね、じゃ」 咲「え、ちょっと待って!」 京太郎「誰だった?」 京太郎「んー、宮永さん」 京太郎「なんの用事だったんだ?」 京太郎「分からないわ、ただ分かる事といえば」 京太郎「誕生日パーティの招待状出した相手全員にパーティ前日になって全部キャンセルされた事だけかな」 京太郎「そ……、…う…か」 京太郎「あは、…ははは………は」 京太郎「……」 京太郎「なんで俺、こんな事してるんだろうな」 京太郎「咲だって…昨日は来ないって言ってたのに突然来てさ」 京太郎「何が遅れただよ…昼の12時集合なのに……今は7時半だぜ」 京太郎「今までずーっと待ってたよ俺、誰も来ないのに…机に座って……」 京太郎「ハギヨシさんがケーキ持って来てくれるって言うからケーキも買わずに」 京太郎「なのに、ハギヨシさんも用事があるって…電話でもメールでも無くLINEで言われて」 京太郎「咲だって、どうせあれだろ…行けなかったけど言わないのもなんか悪いから言っておこう的なノリで来たんだろ?」 京太郎「分かってんだよそんな事」 京太郎「あは、はは…は」 京太郎「……買ってきた本でも読むか」 京太郎「……」 「時には待つ事も大切です、諦めない事が勝利へと繋がります」 京太郎「嘘乙、麻雀なんて運ゲーだろ」 「アラサーだよ!」 京太郎「嘘乙、アラフォーだろ?」 「タコスはどうたらこうたら」 京太郎「これもどうでもいいかな」 京太郎「あー、やる事ねぇ…誕生日って暇だなぁ」 ピンポーン 京太郎「なんだ? また咲か?」 京太郎「だから…俺は誕生日パーティで忙し……」 優希「よっ、京太郎!」 咲「お、遅れてごめんね」 京太郎「……」 京太郎「片岡さんに宮永さん、何しに来たんですか」 優希「遅れてすまんな!」 京太郎「いや、そんなのどうでも良いですからパーティしてるんだよ、帰ってくれよ」 咲「パーティって……今誰がいるの?」 京太郎「え、えと…ハギヨシさんとか…嫁田とか…色々」 優希「……なんか怪しいじぇ」 京太郎「はぁ…あいつらも諦めが悪いな」 京太郎「さて、人生ゲームのつづきでもするか…」 京太郎「……4」 ピンポーン 京太郎「……6」 ピンポーン 京太郎「……4」 ピンポーン 京太郎「……9」 京太郎「あーも…うっさいな!」 京太郎「パーティしてるんだよ! こっちは!!」 京太郎「あーもう、なんだよ!」 和「遅れてすいません」 ハギヨシ「須賀君、まだいますか?」 優希「安田大サーカスのヒロはダイエットしたらしいじぇ咲ちゃん」 咲「でもリバウンドしてもっと太っちゃったらしいよ」 京太郎「原村さんに萩原さんにタコスに角、なんでここにいるんですか」 ハギヨシ「私は衣様のお世話が終わりましたので…キャンセルしてしまったお詫びに京太郎君とディナーにでも…」 和「父との用事が終わったので、折角ですし…」 京太郎「だから、パーティしてるんだって…悪いですけどお引き取り願えますか」 ハギヨシ「おかしいですね、京太郎君の家には今人はいないはず…」 京太郎「い、いいいいいいますから! ぱ、パーティしてるますからぁ!!」 京太郎「やばい、なんか人増えて来てる…」 京太郎「というかなんで夜の7時に人が集まり始めるんですかねぇ…」 ドンドン 京太郎「ドア叩く音も聞こえるし…軽いホラーだよこれ」 京太郎「落ち着け、落ち着け俺…平常心……平常心」 京太郎「……ふぅ」 京太郎「よっしゃぁぁぁぁぁぁぁ!! 冷蔵庫にあった生レバー食うかぁぁぁ!!!」 京太郎「いいなそれ、俺にもくれよ」 京太郎「おう!」 ハギヨシ「反応がありませんね…」 久「須賀君どうしたのかしら…」 和「ところで染谷先輩ってなんでワカメって呼ばれているんですか?」 まこ「それはワシの眼鏡が酢こんぶで出来ているからじゃ」 咲「これじゃ京ちゃんへのサブプライムプレゼントが台無しだよ…」 優希「咲ちゃんは何を用意したんだ?」 咲「わ・た・し……きゃっ!」 ハギヨシ「それは無いですね」 久「無いわね」 まこ「無いのう」 和「私は大歓迎ですよ」 優希「無いじぇ」 京太郎「……お腹痛い」 京太郎「尋常じゃ無く痛い」 京太郎「劇とかやってられないわ…トイレ行こう」 京太郎「吐き気もするし…」 京太郎「なんだか…気も遠く……」 京太郎「……」 京太郎「……」 京太郎「……ならない、痛すぎて」 その日ーー。 誕生日を迎えた一人の少年がいた 彼はパーティを開くも誰も来ず(サプライズで遅れてくる予定だったらしい)一人寂しく誕生日を迎えた 彼はエアケーキなる物をエア友達(通称 トモちゃん)と楽しんだがその後食べた生レバーが当たり死んでしまった 享年16だった 咲「……さて、みんなは帰ったかな?」 京太郎「……」 咲「みんな馬鹿だよねー、私の嘘に騙されて京ちゃんが死んじゃったって思いこんじゃうんだもん…ただの食べ過ぎなのにね」 京太郎「……」 咲「ここまで大変だったなぁ…京ちゃんにバレないように生レバー冷蔵庫に入れたり…」 京太郎生レバーだって今はどこにも売ってないんだよ?」 京太郎「……」 咲「ふふ…幸せそうだね? まあいいや…さ、京ちゃん…お誕生日プレゼントだよ」 咲「いただきまーす」
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【12月第1週 休日】 京太郎「勉強しなきゃなぁ……でも麻雀も打ちたいな……」 京太郎「今日はどうしよ」 京太郎「朝だし勉強しよ」 京太郎「図書館で勉強するのもアリだろうけど……」 京太郎「大人しく誰か誘うか?」 京太郎「図書館開いてなかった……」 京太郎「しょうがない、一人で頑張ろう」 京太郎「何を重点的にしようかな」 京太郎「数学と社会が前と比べてだいぶ落ちたから先にやっとこう」 京太郎「数学は……三角比からか」 京太郎「sinとcosがこんがらがるんだよな……」 京太郎「星間距離を求めるとか楽しいんだけど面倒くさいのがな」 京太郎「頑張ろ……」 0 θ 180のとき、2sin^2θ-9cosθ+3=0を解け 京太郎「えっとこれは……」 2sin^2θ-9cosθ+3=0 2-2cos^2θ-9cosθ+3=0 2cos^2θ+9cosθ-5=0 (2cosθ-1)(cosθ+5)=0 cosθ=1/2,-5 0 θ 180より 1 cosθ 1 したがってcosθ=1/2 θ=60 京太郎「答えもあってるし上出来だな!」 京太郎「もう何問かやったら社会にしよう」 昼 京太郎「勉強って一回スイッチが入るとずっと続けたくなるんだよな」 京太郎「今度はどうしよう」 ガララ 京太郎「霞さーん、いますかー?」 霞「はーい、何かしら」 京太郎「なるほど今日は上下ジャージですか……」 霞「悪かったわね、女っ気が無くて」 京太郎「全くもってそんなことはないですよ、そういうのもいいと思います」 京太郎(ジャージの下からでもわかるほどの爆乳が見えるからなぁ……) 京太郎「いつもの霞さんとは違うような感じがしてそこもいいと思いますし!」 霞「そ、そうかしら?」 京太郎「そうですとも!」 霞「ところで、今日は何の用なの?」 京太郎「ああ、勉強を教えてもらおうと思いまして、いいですか?」 霞「うん、いいわよ」 京太郎「文型ってわかりにくくて、紛らわしいですよね」 霞「SVOとSVCの見分け方はS=Oとかよく言われるけどそれ以前にどっちがOなのかCなのか分からなくなるわよね」 霞「……じゃあ文法は置いておいて教科書からやりましょうか」 京太郎「霞さんって英語できるんですか?」 霞「失礼ね、これでも去年まではピッチピチの女子高生だったのよ?」 京太郎「ピッチピチって……」 霞「なら……ナウでヤング?」 京太郎「もっと古くなってる気が……」 霞「ほんっと、京太郎くんは年齢ネタ好きよね」 京太郎「霞さんが3歳上だとは思えないのが原因なんですよ、良子さんですら年下に見えるほどですもの」 霞「戒能プロだってまだ20歳じゃない」 京太郎「それにしても、霞さんは大人っぽくって素敵ですよ」 霞「京太郎くんは、どうしてそう褒める方向に持っていくのかしら」 京太郎「考えるよりも感じてるんですよ」 霞「ごめんなさい、何言ってるのかさっぱりわからないわ」 夕 京太郎「図書館で集中して勉強する!」 京太郎「でもこっから歩いていくのか……寒いなぁ」 京太郎「今度自転車でも買おうかな……」 京太郎(科学……一年生は化学で二年生から地学とかなんだよな) 京太郎(えっとこれが電池式か……結構種類多いな) 京太郎(鉛蓄電池にボルタ電池に、ダニエル電池、乾電池っと) 京太郎(あとはイオン化傾向とかもあるのか……) 京太郎(とにかく集中集中!) 京太郎(Pb + SO42- → PbSO4 + 2e-に4H+ + 2e- + PbO2 + SO42- → PbSO4 + 2H2Oっと) 京太郎(おお!なんかやりきった感じがする!) 京太郎(この調子で英語も片付けるぞ!) 夜 京太郎「今日ずっと勉強しかしてない気がする……」 京太郎「いやいや、これで補習から逃れられるんだ、頑張るぞ!」 京太郎「こんばんはー、勉強教えてくーださい!」 霞「また来たの?」 京太郎「朝からずっと俺の勉強に対する熱がたぎってるんですよ!」 霞「はいはい、じゃあお茶でも入れてくるから中で待っててちょうだい」 京太郎「お邪魔しまーす」 京太郎「くぅ~疲れました!」 霞「よく集中してたわね、お茶いる?」 京太郎「いただきます!」ゴクッ 京太郎「……そういえば、郁乃さんまだ帰って来てないんですか?」 霞「郁乃ちゃん……最近帰って来てないのよ」 京太郎「帰って来てない?学校には来てるのに?」 霞「彼女なりの事情があるんじゃないかしら、一応中身は私よりも大人なわけだし」 京太郎「けど前見たときはどこか辛そうだったような……?」 霞「……ふんふむ、今度会ったら何があったのか聞いた方がいいわね」 京太郎「ですよね……」 夜2 京太郎「夜も遅いし、もう誰かと勉強はできないよなぁ」 京太郎「一人で頑張ろう」 京太郎「眠いけど国語にするか」 京太郎「範囲は……六の宮の姫君、か」 京太郎「なんか悲しい話なんだよな」 京太郎「結局主人公死んじゃうし、みんなバラバラになっちゃうし」 京太郎「面白いといえば面白いんだけどな……」 京太郎「眠い……もう寝るか」 京太郎「ちょっとしか進められなかったな」 【12月第1週 休日】終 【12月第2週 平日】 京太郎「郁乃さんに憩さん、咏がもうここにはいないのか」 京太郎「郁乃さんは何があったんだろう……」 朝 京太郎「よっ、照!」 照「おはよう」 京太郎「紺のカーディガンか、似合ってるぜ」 照「制服が制服だからカーディガンかセーターしか着れない……」 京太郎「照はニーソとか似合わないもんな」 照「マフラー欲しい」 京太郎「長野よりはマシに思えるけど」 照「最近はどこも寒い」 京太郎「ホントだよ、どうにかならねえもんかなー」 ヒュルルル 京照「「へっくし!」」 京照「「うぅ……」」ブルブル 京太郎「12月の中旬でこんなに寒いとは」 照「もう嫌、帰る」 京太郎「待て待て待てぃ!」ガシッ 照「寒い……」 京太郎「じゃあほら、俺の上着貸してやるから帰るなって」スッ 照「わかった」 京太郎「あーそうだ、クリスマスのプレゼント何が欲しい?」 照「え?」 京太郎「なんでそんな驚いてんだよ」 照「だって、京からクリスマスプレゼントなんて言葉初めて聞いたから」 京太郎「確かに俺貰ってばっかだったけど、一応俺にだってプレゼント精神はあるんだぜ?」 照「じゃあ…………」 照「…………」ウーン 照「どうしよう……」 京太郎「マフラーとかでもいいんだけど」 照「それもそうだけど、せっかく京がくれるんだからもっと良いものが欲しい……」 京太郎「なんじゃそりゃ」 照「わからない」 京太郎「もっといいものかー」 照「うん」 京太郎「まあいいや、また今度聞くから。照はあっちだろ?」 照「うん、じゃあね」 京太郎(「俺は照のちゃんとした笑顔がまた見たい」とか言ったら引かれるよな……) 京太郎「おう、部活でな」 昼 京太郎(昼休みくらいは牌に触っていたい) 京太郎(そう思って来ちゃったわけだが) ガチャ 京太郎「ちはーっす」 京太郎(ま、誰もいるわけ……) 憩「京太郎くん?」 京太郎「あ、いた」 憩「京太郎くんもお昼なん?」 京太郎「ええ、憩さんもですか?」 憩「せやでー、ほな一緒に食べよか」 京太郎「憩さんと昼飯なんて一か月ぶりくらいですかね」 憩「最近教室で食べてたからなぁ、京太郎くんと話すのも久しぶりな気がするし」 京太郎「じゃあ今日は腹を割って話し合いましょうよ!」 憩「その使い方はなんか違う気がするけどなー」 京太郎「そういや、あまり憩さんがお菓子食べるところとか見たことないんすけど、好きなお菓子とかあるんですか?」 憩「お菓子かぁ、好きは好きなんやけど、にきびとかできたら困るし……」 京太郎「照のやつは年がら年中菓子食べてるのににきびもできないし太りもしないんですよね」 憩「太らない……羨ましいなぁ」 京太郎「憩さんはまだ太るとか気にしないでいいと思いますよ?」 憩「けど、この頃おなかプニプニするようにのうてきたし……」ズーン 京太郎「そうですか?脚とか十分綺麗ですけど」 憩「京太郎くんがそういうんなら……まあ」 京太郎「結局何が好きなんですか?」 憩「ウチはリッツとかハーベストとか、食べやすいビスケットみたいなんが好きやな」 京太郎「それだったら、マリーとかムーンライトも食べやすくておいしいですよね!」 憩「最近は食べっこどうぶつにもハマっとるんやけど、京太郎くんとしてはどうなんや?」 京太郎「俺もあれは好きですね、一気に頬張るのも良しですし」 憩「うんうん、流石京太郎くんは話がわかるなー」 京太郎「勉強しながら食べてるとついつい食べ過ぎちゃうのが少し問題ですよね」 憩「うん……せやな……」ズーン 京太郎「……そんなに太るのが気になるなら今度どっか運動しに行きますか?」 憩「あ……そうしたいのもやまやまなんやけど……」 京太郎「門限とかあるんですか?」 憩「門限というか……まあそんなもんなんやけど」 京太郎「じゃあ暇な日があったら一緒に行きましょうか」 憩「うん、ありがとな」 キーンコーンカーンコーン 京太郎「もう予鈴!?次移動教室だったじゃんか!」ガタッ 京太郎「俺先に失礼します!」 ガチャ タッタッ… 憩「一緒に運動かぁ……」 憩「許してもらえるやろか……」 京太郎「憩さんの家、やっぱり厳しいんだろうな」 京太郎「この前まで娘に一人暮らしをさせていたとは思えないくらいだ」 放課後 京太郎(試験前だけど、誰かしらいるだろ) 京太郎(部室に行ってみるか) 霞「あら、京太郎くんも来たの」 エイスリン「ヨクゾキタ!」 京太郎「霞さんとエイスリンさんだけっすか」 霞「何だかんだでみんな忙しいみたいね、二人は余裕があるみたいだけど?」 京太郎「あ……いや……それほどでも」 エイスリン「……」シュン 霞「それじゃあ今日は二人でお勉強会ね、私は職員会議があるから行かなきゃだし」 京太郎「了解です!」ビシッ エイスリン「リョウカイデス!」ビシッ 霞「あらあら、兄妹みたいね」 霞「それじゃ」ガチャ バタム エイスリン「ベンキョウ、ドウスル?」 京太郎「お互いにわからないところを教え合いましょうか」 エイスリン「ワカッタ!」 エイスリン「――――――――――」ペラペラ エイスリン「――――ワカッタ?」 京太郎「ばっちりですよ!発音が綺麗でそれでいてゆっくり話してくれて楽です!」 京太郎「さすがはネイティブですね」 エイスリン「エッヘン!」 京太郎「次は俺がエイスリンさんに教える番ですね、漢字でしたっけ?」 エイスリン「オネガイ!」 京太郎「えっと、断る、平和、国士、無双、赤、海底、河底、開花、一色、一気……って!」 京太郎「麻雀の役ばっかじゃないですか!どんだけ麻雀好きなんですか!」 エイスリン「オボエヤスカッタカラ……」 京太郎「そうやって勉強するのもいいですけど、幅が限定されるんですよ」 エイスリン「ム……アタラシイノオボエル!」 京太郎「新しいの……例えばこれを書きたい!とかありますか?」 エイスリン「ウーン……」 エイスリン「キョウタロー!」 京太郎「俺ですか?」 エイスリン「スガキョウタロー、カキタイ!」 京太郎「じゃあ須賀は難しいんでまずは京太郎から書きましょうか」 エイスリン「ヨロシク!」 夕 京太郎京太朗京太郎京太郎京大郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京犬郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京犬郎京太郎京太郎京太郎京犬郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太朗京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太朗京太郎京太郎京大郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京犬郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京犬郎京太郎京太郎京太郎京犬郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太朗京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太朗京太郎京太郎京大郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京犬郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京犬郎京太郎京太郎京太郎京犬郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太朗京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太朗京太郎京太郎京大郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京犬郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京犬郎京太郎京太郎京太郎京犬郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太朗京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太朗京太郎京太郎京大郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京犬郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京犬郎京太郎京太郎京太郎京犬郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太朗京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太朗京太郎京太郎京大郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京犬郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京犬郎京太郎京太郎京太郎京犬郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太朗京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太朗京太郎京太郎京大郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京犬郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京犬郎京太郎京太郎京太郎京犬郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太朗京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太朗京太郎京太郎京大郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京犬郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京犬郎京太郎京太郎京太郎京犬郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太朗京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太朗京太郎京太郎京大郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京犬郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京犬郎京太郎京太郎京太郎京犬郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太朗京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太朗京太郎京太郎京大郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京犬郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京犬郎京太郎京太郎京太郎京犬郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太朗京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太朗京太郎京太郎京大郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京犬郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京犬郎京太郎京太郎京太郎京犬郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太朗京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太朗京太郎京太郎京大郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京犬郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京犬郎京太郎京太郎京太郎京犬郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太朗京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太朗京太郎京太郎京大郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京犬郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京犬郎京太郎京太郎京太郎京犬郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太朗京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太朗京太郎京太郎京大郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京犬郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京犬郎京太郎京太郎京太郎京犬郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太朗京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太朗京太郎京太郎京大郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京犬郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京犬郎京太郎京太郎京太郎京犬郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太朗京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太朗京太郎京太郎京大郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京犬郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京犬郎京太郎京太郎京太郎京犬郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太朗京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎 エイスリン「カンペキ!」 京太郎「やだなにこのノートこわい」 キーンコーンカーンコーン 京太郎「ん、もう下校時刻か、エイスリンさんも帰りますか?」 エイスリン「キョウタロートカエル!」 京太郎「じゃあエイスリンさんは戸締りお願いします、俺は掃除するんで」 エイスリン「リョウカイデス!」ビシッ 京太郎「気に入ったんですねそれ」 エイスリン「ウン!」ニコッ 京太郎(今日も癒されるなぁ) エイスリン「~♪」 京太郎「寒いのに元気ですねぇ……」 エイスリン「キョウタロー、オソイヨ」ニコッ 京太郎「はいは……」 エイスリン『マージャンヤメル』 京太郎「…………」ピトッ エイスリン「キョウタロー?」 京太郎「エイスリンさん、本当に、麻雀をやめるんですか?」 エイスリン「…………」 京太郎「マイナーとはいえ、ニュージーランドに帰ったって続けられるじゃないですか」 京太郎「エイスリンさんが麻雀やめるなんて、もったいないですよ」 エイスリン「…………」 エイスリン「ツヨクナイ、ズットマケテル」 エイスリン「アシデマトイ、ダカラ」 京太郎「足手まといなんかじゃないですよ!エイスリンさんは強いじゃないですか!」 京太郎「エイスリンさんは……エイスリンさんは自分の限界を決めつけてるだけですよ!そんなのおかしいです!」 エイスリン「…………」ウツムキ エイスリン「……ワカラナイ」 エイスリン「……ゴメンナサイ」 京太郎「……今度、俺と打ってください」 京太郎「エイスリンさんはまだ強い、それを証明します」 京太郎「つまるところ、エイスリンさんの意思次第ですけど」 エイスリン「…………」 京太郎「俺は、エイスリンさんも照も郁乃さんもみんな笑って麻雀部から引退してほしいんです」 京太郎「……俺、先に帰ってますね」 エイスリン「…………」 京太郎「つい熱くなっちまった……」 京太郎「強く言い過ぎたかもな」 京太郎「ちゃんと謝らないと」 京太郎「面と向かって話さないと、だよな」 京太郎『部屋に……来てくれますか?』ピッ ヴーッ ヴーッ エイスリン『すこしまって』 京太郎「……そこまで嫌われたわけじゃないのか?」 コンコン 京太郎「はーい」ガチャ エイスリン「ドウシタノ?」 京太郎「すみませんでしたぁっ!」 エイスリン「!?」ビクッ 京太郎「俺、なんか自分勝手にいろいろ言っちゃって、言いすぎちゃって」 京太郎「俺はそんな偉いこと言えるような立場じゃないのに、また照や咏みたいにいなくなっちゃうんじゃないかって思って」 京太郎「ほんと……すみませんでした」 エイスリン「…………」 エイスリン「ダイジョウブ、キョウタロー」 エイスリン「…………オヤスミ」 トタトタ ガチャ バタム 京太郎「許してもらえたのか……?」 京太郎「はぁ……今日は一層疲れた気がする」 【12月第2週 平日】終 テストの結果 国語 100 数学 100 化学 87 社会 77 英語 72 平均 87.2 【12月第2週 平日2】 京太郎「試験も好調だったし、今週は調子がいい気がするぞ!」 京太郎「それに今日で学校も終わりだしなー」 朝 キィィ バタム 照「おはよう、京」 京太郎「ん、おはよ」 照「京は試験、どうだった?」 京太郎「ああ、ばっちりだったぜ、照はどうなんだ?」 照「私もばっちり」 京太郎「そりゃ良かった、んじゃ行こうぜ」 照「うん」 京太郎「もう冬休みかー、夏休みからあっという間だったな」 照「京は何するの?」 京太郎「冬休みか?俺は……あっそうだ」 照「?」 京太郎「俺、来週から合宿行くからいないんだ」 照「そう」 京太郎「そういや照も選ばれてるんだよな?合宿とかもあるんだろ?」 照「私も来週くらいからだったと思う」 京太郎「へぇー、誰と一緒なんだ?」 照「…………!」 照「その手には乗らない、情報を聞き出したいならお菓子を譲渡するべき」 京太郎「お菓子さえあればいいのかお前は……」 京太郎「って違うわ!俺そこまでせこくないからな!」 照「……そう、そうなると京は私を拷問しようと……」 京太郎「いや、ないから」 照「両手と両脚を縛って、鞭打ったり、蝋燭で炙ったり」 京太郎「ないから」 照「そうしていくうちに京は私を憐れんで恋に落ちる」 京太郎「ないから」 照「…………」 京太郎「…………」 照「…………」シュン 京太郎「あーいや、ないこともないこともないこともないかなー、と」 照「…………!」パァァ 京太郎(表情読みにくいけどこういうのはわかりやすいのな) 京太郎「照の話で気づいたけど、他のチームを探るのも戦略としてはありなのか……」 京太郎「今日は弁当作んなかったから購買だな」 京太郎「しかし、いっつも人いるな……あ」 エイスリン「」キョロキョロ 京太郎「エイスリンさんか、声かけてみよ、おー」 「あ、エイスリンさんこっちこっちー!」 エイスリン「!」トタトタ 京太郎「ぉ……ぃ……」 京太郎「…………」 京太郎「買ったら教室で食べよ」 キーンコーンカーンコーン 「あ!原村さん一緒に帰ろー!」 和「はい、少しお待ちください」 「俺らも一緒にいいかな?」 「いいよね、原村さん?」 和「構いませんよ」 京太郎「……」 京太郎(原村さん、人気だな……) 京太郎(俺だって成績優秀麻雀日本一なんだからそれなりに人気もあっていいはずだし、それこそ最近だって周りの奴らとは喋ってるし男子のほとんどとも喋った) 京太郎(でも、一緒に帰る人とかあんまりいないんだよなー) 京太郎(まぁいいや、帰ろ) 【清々荘】 霞「あら京太郎くん、遅かったわね」 京太郎「そういう霞さんは早すぎませんか?結構早く出てきたはずなんですけど」 霞「今日は授業がなかったのよ、だからまあ、ね」 京太郎「それで何なんですか?」 霞「そうそう、今日は鍋パーティーをしようと思うの」 京太郎「鍋?」 霞「冬になって寒くなって来たし、学期も終わったからちょうどいいと思ってね」 京太郎「あー、なるほど」 霞「それでこれから準備をするのだけど、手伝ってちょうだい」 京太郎「手伝うって、何をですか?」 霞「買・い・出・し」ニコッ 京太郎「鍋の買い出し……って相当な量じゃないですか!」 霞「まあまあそう言わずに、おつりはあげるから」 京太郎「小学生のおつかいじゃないですか!どうせ樋口先生一人で行かせる気なんでしょう!可哀想じゃないですか!」 霞「はい、一万円」 京太郎「行ってきます!」 京太郎「つーわけで行こうぜ!」 照「どういうわけ……寒いから嫌だ」 京太郎「まあまあ、お菓子買ってやるから」 照「行く」 京太郎(ゲンキンなやつだな……) 霞(京太郎くんが同じこと言えるのかしら……) 京太郎(買うものは野菜と肉だから商店街に行けば時間はかかるけど安く済む) 京太郎(スーパーにいけばすぐに済むけど値段は少し高くなりそうだ) 京太郎(そういえば霞さんが来客もあるから余分に買っとけって言ってたな) 京太郎「まずは肉買いに行くか」 照「お菓子……」 京太郎「全部終わったら買ってやるから」ナデナデ 照「うん……」 照「早く欲しいから二人で別行動しよう」 京太郎「ダメだ、絶対にダメだ」 照「咲とは違って迷わない」 京太郎「それ以前にお菓子に金使って破産するだろお前」 照「そんなことはない」 京太郎「じゃあ今月お菓子に何円使った?」 照「……一、十、百、千……」 照「…………」ガクガク 照「お、覚えてない」メソラシ 京太郎「おい」 京太郎「んで、鍋に使うなら何がいいと思う?」 照「牛か豚」 京太郎「そのどっちにするか聞いてんだけどな」 京太郎「牛肉にしたけど、良かったか?」 照「私はなんでもいい、他の人はわからないけど」 京太郎「う……まあ牛肉嫌いな奴はいないだろ、うん」 照「次はどこにいくの?」 京太郎「じゃあスーパーに行くか」 照「お菓子!」パァァ 京太郎「いや、野菜買いに行くだけだから」 照「お菓子……」ガシッ 京太郎「いやだから野菜を」 照「お菓子、お菓子」ウルウル 京太郎(あれ、なんか可愛い) 照「お菓子!お菓子!」グラグラ 京太郎「お菓子以外の言葉を使えよ!」 京太郎「ソフトサラダ、たけのこの里、トッポ、ポッキー、牛乳プリンなどなど」 京太郎「こんぐらいで十分だろ」 照「ありがとう、流石は京」ホクホク 京太郎「皆の分も買ったし、次は……」 照「あとは野菜だね」 京太郎「野菜忘れてた……」 京太郎「また商店街に戻って来るとは……」 照「京が抜けてるから」 京太郎「お前が洗脳してきたせいだろうが」 照「京がお菓子を買わないから」 京太郎「照なんて連れてくるんじゃなかった……」 「おおきにーまた来てなー」 京太郎「よっし、帰るぞ」 照「京、持てるの?両手塞がってるし」 京太郎「まあ男だしな、それに照だってお菓子持ってくれてるだろ」 照「手、冷たそう」 京太郎「大丈夫だ」 照「…………」 照「京、一つちょうだい」 京太郎「ん、何を?」 照「いいから」グイッ 京太郎「うぉっ、何だよいきなり……」 照「お菓子食べ終わったから、京の持つ」ヨロヨロ 京太郎「食べ終わるの早い!?」 京太郎「でもいいよ、俺の仕事だし」 照「京のためなら、大丈夫」 京太郎「そっか、ありがとな、照」 照「……うん」 京太郎「ただいま帰りましたー」 照「ただいま」 霞「お帰りなさい、照ちゃんも行ってくれたのね」 京太郎「これが肉で、こっちが野菜です」 霞「はい、ありがとね」 京太郎「余分に買って来て、って俺たちの他にも誰か来るんですか?」 霞「そうよ、千里山の子たちとあとは……」 霞「阿知賀の子たちよ」 照「阿知賀……?」 霞「インターハイの監督会議のときに赤土さんと連絡先を交換して仲良くしてたのよ」 霞「決勝まで一緒に勝ち進んだ子たちだし、せっかくだからって誘ってみたわけ」 京太郎「ああ、そういうことですか」 霞「みんなもう集まってるから、上がってちょうだい」 京太郎「はーい」 照「お邪魔します」 グツグツ 晴絵「準備は良いかお前らーっ!」 宥「あったか~い」ホカホカ 竜華「ときー、ときー、何食べる?」 怜「玄ちゃーん、膝枕してぇな」 玄「えっ、あっ、はい!どうぞ!」 竜華「怜……」シュン セーラ「新子……やったけ?お前も入れー!」グイッ 憧「ちょっ、触ってこないでよ!」 セーラ「そんなこと言わんでもええやんかー」 穏乃「きのことか山菜とか猪とか採って来たんですけど!」 浩子「最後のやつはおかしいやろ」 灼「ちょっとみんなうるさ……」 泉「もうそろそろ入れた方がええんちゃいます?」 華菜「カナちゃんが野菜を運んできてやったんだ!感謝しろよ、お前ら!」 エイスリン「ダレダヨ」 晴絵「え……あのー」 ワイワイガヤガヤ 晴絵「…………」チーン 雅枝「ほな鍋パーティー始めるでー」 ワイワイガヤガヤ 京太郎「肉運んできましたよー」 京太郎(って始まってんのか、俺は空いてるところに……あそこだな) 京太郎「照、ここいいか?」 照「うん」 華菜「京太郎は鈍間だからしょうがないなぁ、カナちゃんの隣をくれてやろう!」 華菜「この野菜は私が切ったんだぞ、どうだ?おいしそうだろ?」 京太郎「照は肉も取ったのか?」 照「やっぱり牛肉はおいしい」モキュモキュ 京太郎「そうか、じゃあ俺も……」 憧「……」カチン 京太郎「新子……さん?」 憧「な、何よ」 京太郎「いや、おたま握られたまんまだと俺が取れないんだけど」 憧「……そ、そうよね、はい」つ 京太郎「おう、あんがと」スッ ピタッ 京太郎「あ、ごめ……」 憧「~~~~!!」カァァ 京太郎(ああ、人の顔ってこうやって赤くなるのか) 華菜「おお?これはアレか?新子の身体に電流が走ったってやつか?初々しいなー」 華菜「そんなことより早くカナちゃんが切った野菜を食べるんだな!」 照(騒がしい……) 華菜「やっぱりカナちゃんが切った野菜はおいしいなー」 華菜「ゆで具合もちょうどいいし、最高だな!」 京太郎「新子さん、肉うまいか?」 憧「それがどうだって言うのよ」 京太郎「俺が選んできた肉だから、どうかなって」 京太郎「新子さんにもおいしいって言われたら嬉しいしさ」 憧「ぅ……」パクッ 憧「……ま、まあおいしいんじゃないの?」 京太郎「そっか、なら良かった」 京太郎「そういや、来年の阿知賀ってどうなるんだ?」 憧「え?」 京太郎「赤土さんはプロ行くんだろ?そんで宥さんも卒業しちゃうし」 憧「……ああ、ハルエはいなくても他の先生が顧問を引き継いでくれるし、来年になれば新入生もいるから」 京太郎「じゃあまた、インターハイには出るつもりなんだな」 憧「当然でしょ、アンタたちに負けたまんまじゃ終われないんだから!」 京太郎「そりゃ楽しみだな」 照「来年はまだ憩も京もいるから負けない」 憧「あれ?ちょっと待って……宮永さんと赤阪さんとウィッシュアートさんがいないってことは……」 憧「来年の心配しないといけないのそっちの方じゃないの!?」 京太郎「あー……だな」 憧「だな、ってもっと深刻そうにしなさいよ」 京太郎「そう言われても、わかんねえとしか言いようがねえし」 憧「まあ、そうでしょうね」 京太郎「そゆこと、ところでさ」 憧「?」 京太郎「なんでこっち向いて話してくれないんだ?」 憧「しょ、しょうがないでしょ!男子の顔なんて見たくないしっ!」 京太郎「その言い方酷くない!?」 霞「はいみんな注目!」 霞「これからちょっとしたゲームをしたいと思います」 セーラ「ゲーム?」 霞「王様ゲームをやるわよ」 京太郎「またですか……」 霞「今回は従来のルールとは違って、まず罰ゲームを書いてこの箱の中に入れる」 霞「そうして王様くじ二本を引いた人が罰ゲームを実行するの」 霞「罰ゲームはペアのもの専用AがBに~するっていう形でお願いね」 照「そういうのは郁乃の十八番なんじゃ……」 怜「ま、面白そうやからええやん」 霞「それじゃあ第一ゲーム目、始めるわよ」 「王様だーれだ?」 京太郎「俺がAで……」 照「私がB」 エイスリン「バツゲーム!」 京太郎「なんで選ばれた方が罰ゲームしなきゃいけないんですか……っと」 |AがBをどう思ってるかB以外に告白| 京太郎「…………」 華菜「何を引いたんだー?」 浩子「おお、なかなかやな」 霞「はいはい、それじゃあ照ちゃんはこっちの部屋に行きましょうね」 照「何を引いたの?」 怜「ええからええから」グイグイ ガララ ピシャ 竜華「どう思ってる、言うてもただの幼馴染とかやないの?」 玄「足りない、とか?」 京太郎(どう思ってるって言われてもなぁ……) 京太郎(考えてみると……あいつは……) 京太郎「うーん……いざという時頼れる姉さん、ですかね」 泉「どっちかというと京太郎くんの方が頼られてる方だと思いますけど」 京太郎「確かにいつもはお菓子好きでぼんやりしてて、頼りにはならないんですけど」 京太郎「麻雀は強いし、勉強だってできる、今日だって買い出しの荷物持ってくれたし」 京太郎「何だかんだで頼りになるんですよ、あいつは」 怜「ほー」 エイスリン「フウフ?」 穏乃「なんかそれ、お互いのことがちゃんとわかってるっていうか!付き合ってるみたいだね!」 京太郎「付き合う?俺と照が?」 京太郎(照と付き合う、かぁ) 京太郎「……ないない」 京太郎(って、あれ?) 竜華「お似合いっぽいけどなー」 京太郎「あいつと一緒にいたらストレスで死にますよ」 京太郎(どうして、俺は満更じゃない、なんて……) 京太郎「また俺ですか……」 照「さっき、何したの?」 竜華「あ……ウチや」 照「ねえ」 京太郎「じゃあ引きますねー」 |BがAに膝枕| 怜「あーそれ私のやつや」 竜華「と、怜!?何入れとるんや、もう」 怜「これが当たっても損は無いなーって」 泉「さっきから京太郎くんにしか得が無いようなのしかないような……」 セーラ「まだ二ゲームやし偶然やろ、はよしてやー」 竜華(こんな大人数の前で膝枕て……アカン!恥ずかしすぎるわ!)ブンブン 京太郎(俺としては役得だけど……) 京太郎「ここじゃなくて、縁側でしてもらってきていいですか?」 京太郎「必ずやりますんで」 霞「まあいいけど、寒いわよ」 京太郎「はい、それでは行きましょう」グイッ 竜華「えっ、あっ」 京太郎「これで恥ずかしくないですよね?」 竜華「……そっか、わかってたんか」 京太郎「俺も同感でしたからね」 竜華「京くんは、ええ子やなぁ」ナデナデ 京太郎「あのままだと進行も止まっちゃいそうだったんで、それより寒くないですか?」 竜華「京くんの頭があるからあったかいわ」 京太郎「そうっすか……っと、そろそろ戻りましょうか」 竜華「せやな、もう十分やろ……」 怜「」ジーッ 照「」ジーッ 晴絵「」ジーッ エイスリン「」ジーッ 華菜「」ジーッ 竜華「……///」カァァ 京太郎「ちょっ、何見てんですかアンタら!」 華菜「うわっ、見つかったし!」 晴絵「撤収ー!」 京太郎「待てこらー!」 華菜「ふんご!ふごごごごごふおふごふご!」(なんでカナちゃんだけ縛るんだし!) 霞「はーい、じゃあ三ゲーム目行くわよー」 京太郎「あ、今度はBだ」 照「私がA」 灼「確率おかしいでしょ」 浩子「2/16×1/15の二乗やからそう簡単には出えへんはずやな」 照「ゲームは……」 |AがBとの出会いからこれまでの思い出を語る| 京太郎「……絶対に誰か狙ってやっただろ」 照「話していいの?」 晴絵(穏乃たちにこうして話して仲良くさせようと思ったんだけど、まあこれでもいいや) 照「あれは9年くらい前……」 照「この前、海で溺れたときも京が助けてくれた」 照「それと、京は『いなくならないでほしい』って言ってくれた」 照「だから嬉しかった、京には感謝している」 京太郎「て、照?もうそのくらいでいいんじゃないか?」 照「まだ京と私の思い出はたくさんある」 京太郎「もう充分だろ?」 照「恥ずかしがらなくていい」 京太郎「恥ずかしいから!嫌なんだよ!」 京太郎「そもそもなんでそんなに覚えてんだよ!」 照「…………」 照「京との思い出なんて、忘れられるわけがない」 京太郎「それやめて、最ッ高に恥ずかしい!」 京太郎「」チーン 霞「まあまあ、京太郎くんが小さいころからいい子だったのはわかったからいいじゃない」 京太郎「そんな認識はいいですよ……」 霞「あら、今度は私ね」 穏乃「私もです!」 霞「じゃあ穏乃ちゃんが引いてくれるかしら」 穏乃「了解しました!」 |BがAにダチョウ倶楽部のおでん芸をやる| 穏乃「……えぇぇ」 霞「まさか自分で書いたのが当たるとはね……」 穏乃「あのー、ほんとにやっちゃっていいんですか?」 霞「油揚げに大根、お肉だってあるわよ」 玄「私が押さえておきます!」 霞「そう、よろしくね」 穏乃「え……じゃあ始めますよ」 穏乃「このお鍋の中身はグツグツのアツアツだ!これを食わせてやる!」 霞「やめろ!来るな!やめろ!ウォオオオオオー!」 玄「おもちおもちおもちおもち」 穏乃「まずはこの大根、汁が染みてて熱いですよぉ?」 霞「やめろぉ、やめてぇやめなさいぃ!」 穏乃「え、えいっ!」 霞「ああぁああぁあががぁあああ熱いあぁぁいぃぃ!熱いぃぃぃぃぃぃいああぃああいああ!」 玄「まさかこれほどまでに大きなおもちが揺れる様を見れるとは思ってもみなかったのです」 穏乃「次は肉だ!えいっ」 霞「うぎゃゃぁあぁぁああゃぁ!熱いあづいいぃぃあいいいあ!」 憧「ねえ、あれって演技なの?」ヒソヒソ 宥「あったかそう……」 灼「私に聞かないでほしい」ヒソヒソ 京太郎(なんだこのカオス) 怜「お、私がBや」 憧「なんだ、良かったぁ。私がAよ」 怜「ほなら、私が引いてもええか?」 憧「はい、どうぞ」 |アツアツの白滝踊り食い| 憧「白滝は踊り食いできないでしょ、生きてないんだから」 泉「えっ」 怜「これの趣向はようわからんわ」 泉「ええっ」 憧「とにかく食べればいいんでしょ?」 怜「せやな」 憧「えいっ」パクッ 怜「んっ」チュルッ 憧怜「「…………!」」 怜「こっ、これは……!」 憧「熱いッ!とてつもなく熱いわッ!」 怜「鍋の汁が纏わりついて美味いんやけど……ぁふ」 憧「はぁ、はぁ……んくっ」 怜「熱いなぁ……っ」 憧「はい、終わり!」 怜「何がしたかったんやろ……」 京太郎(二人とも……唇についてる汁がテロテロしててなんかエロいなぁ)ニヘラ 晴絵「憧ー、汁ついてるわよ」 憧「あ、ありがと」 京太郎「チッ」 霞「さて、一通りゲームもし終わったことだし、そろそろお開きにしましょうか」 晴絵「あっ、そうだ石戸先生、ちょっと相談なんだけど……」 雅枝「せや、こっちも……」 京太郎「あの三人、何話してるんだろ」 京太郎「まずは片付けしないとだよな、誰か手の空いてる人に手伝ってもらうか」 京太郎「エイスリンさん、こっち手伝ってくれませんか?」 エイスリン「ワカッタ!」 京太郎「俺がこっちの皿とか片すんで、エイスリンさんは小皿とかコップの方をお願いします」 エイスリン「マカセテ!」 京太郎「ほいほいほい、と」 京太郎「エイスリンさんは鍋パーティー楽しかったですか?」 エイスリン「トッテモタノシカッタ!」ニコッ エイスリン「オイシイシ、アソンダシ!」 京太郎「そうっすか」 エイスリン「キョウタローハ?」 京太郎「俺もみんなでこんな時間を過ごせて楽しいですよ」 エイスリン「ヨカッタ!」ニコッ 京太郎「はい、良かったです」 京太郎「ところで、エイスリンさん日本語上手になりましたよね」 エイスリン「ソウ?」 京太郎「今となってはホワイトボードとか使ってないじゃないですか」 エイスリン「タシカニ!」 京太郎「まだ片言っぽいのは抜ききれてないですけどね」 エイスリン「ガンバル!」 京太郎「頑張ってくださいね」ナデナデ エイスリン「エヘヘ……」ホニャァ カチャン 京太郎「って!エイスリンさん左手!」 エイスリン「ア……」 バシャァッ! 京太郎「エイスリンさん!」 エイスリン「ギュウニュウ……」ビチョ 京太郎「ああ、せっかくの服が台無しだ。とりあえずこれで拭いてください」 エイスリン「…………」 京太郎「エイスリンさん?」 エイスリン「キョウタロー、フイテ!」 京太郎「ええっ!?」 エイスリン「キョウタローガフイテクレナイト、カゼヒク」 京太郎「いや、そうは言われても……」 京太郎(Tシャツの主に胸部にかかっているわけでして……) エイスリン「ヘクチッ」 京太郎(でもこのままだと臭いも付いちゃうし……) エイスリン「キョウタロー……オネガイ」 京太郎(煩悩退散煩悩退散!) 京太郎「わかりました、やりますよ」 京太郎(なるべく触らないように、意識しないように!)スッ エイスリン「キョウタロー……ヤサシクシテ」 京太郎(だから何でそんなこと言うんだよぉお!) 京太郎「わかってますよ」フキフキ エイスリン「ン…………」モゾモゾ 京太郎「じっとしていてください」 エイスリン「…………」 京太郎「今度はもう少し周りのこと見て動きましょうね」フキフキ エイスリン「ハイ……」 京太郎(濡れちゃってるんだから……中まで拭かないと、だよな) 京太郎(これは仕方のないこと、たとえ下着の色が見えたって少しくらい触っちゃったって嗅いじゃっても仕方のないことなんだ!) 霞「―――というわけで、今日はみんなここに泊まることになりました」 京太郎「どうしてそんな話に!?」 照「千里山も阿知賀も時間が遅いから帰れないんだって」 京太郎「ああ、そっか」 京太郎「けど、ここで泊まるには狭すぎるんじゃないですか?」 霞「皆の部屋にも一人ずつ止まらせてあげるのよ、そうすれば数もちょうどいいでしょ」 京太郎「でも結局俺は一人、と」 霞「あら、それはどうかしらね」 京太郎「どう、とは?」 霞「京太郎くんは確かにお盛んな年頃だけど、悪い子ではないのはわかっているから一人任せようと思うのよ」 京太郎「本気ですか!?」 霞「そのかわり、何かあったら即刻ここから出て行ってもらいますからね」 京太郎「はい!男京太郎張り切って女の子を泊まらせます!」 霞「その発言が信用できない原因なのよね……」 京太郎(部屋の片づけは終わった!あとは誰かが来るのを待つだけ!) コンコン 京太郎(来た!) 京太郎「はーい、今行きます」ガチャ キィィ 憧「」 京太郎「よっ!」 憧「」 憧「」 憧「チェーーーーーーーンジ!!!!」 京太郎「それは男の方の台詞だ!」 憧「嫌!なんで須賀と一緒に寝なきゃいけないのよ!」 京太郎「そこまで言わなくてもいいじゃねえか!せっかく国麻で仲良くなれたと思ったのに!」 憧「あんなの私の方がどうかしてたのよ!」 京太郎「ええええっ!?」 憧「と・に・か・く、ハルエに抗議してくるから!」 京太郎「ちょっと待ってくれよ!」ガシッ 憧「きゃっ!何すんのよ!」 京太郎「新子、お前このまんまでいいのか?」 憧「何よ、いきなり……」 京太郎「このまま男が苦手のまま過ごして、男と関わらずに生きていくつもりなのかよ」 京太郎「可愛い新子にそんな人生はもったいない!」 憧「そ、そうかもしれないし……私だってこのままじゃダメだってわかってる」 京太郎「じゃあさ、俺で治そうぜ、男嫌い!」 憧「へ、へぇ、ここが男子の部屋……ね」 京太郎「おう、くつろいでくれ」 京太郎(ちょろいなぁ、ちょろすぎて心配になって来るぜ) 京太郎「それか風呂入ってくれてもいいぞ」 憧「……じゃあ風呂、借りるわよ」 京太郎「どーぞーどーぞ」 ガララ ピシャ 京太郎(こうして新子さんが風呂に入ってるわけだけど……何をしようか) 京太郎「布団敷いとくか、でもどう敷こう……」 京太郎「新子さんが嫌がるから離した方がいいよな……」 京太郎「…………!」キュピーン 憧「上がったわよ」 京太郎「んじゃ、俺入って来るな。先寝ててもいいぞ」 憧「寝る……って!」 憧「なんで布団が隣り合わせなのよ!」ゲシッ 京太郎「違う!これにはわけがあるんだ!」 憧「バカ!アホ!変態!マジ有り得ない!」ゲシッゲシッゲシッゲシッ 京太郎「とりあえず聞いてくれ!」 憧「ふんっ、蹴りながら聞いてあげる」ゲシッゲシッ 京太郎(風呂上りのパジャマ姿の女の子に蹴られるって何てご褒美……) 京太郎「俺思ったんだ!新子さんが俺のすぐ隣で一夜を過ごせるようになれば男嫌いもすぐ治るんじゃないかって!」 憧「言い方がいやらしいのよバカ!」ゲシゲシゲシッ 京太郎「ぐへぇ……」 憧「ほら、早く風呂入ってきなさい」 京太郎「はい、行ってきます……」 チャポン 京太郎(今日も疲れたな……) 京太郎(あれ?パンツこっちに置いてたっけ?) 京太郎(忘れてた気がするけど……いっか) 京太郎(もうちょっとしたら上がろ) 京太郎「……およ?」 京太郎「なんで俺のパンツが置いてあるんだ?」 ガタガタ! 京太郎「ん?部屋の方か?」 京太郎「新子さん、上がったぞ」 憧「あーもう!なんで仕舞えないのよ!もう!」ガタガタ 京太郎「新子さん?俺の箪笥の前で何を?」 憧「ふぇっ?」 憧「……あっ、あっあーーーー!」カァァ 憧「こっこれは違うのよ!違うから!須賀一人暮らしだから下着風呂場に持っていかなくて、こっちに来られても嫌だって思っただけなんだから!別に須賀が困ってるだろうな、って思ったわけじゃないんだから!」アセアセ 京太郎「はいはい、あんがとさん」 憧「違うんだからね!」 憧「もう電気消していい?」 京太郎「いいぞー」 カチッ モゾモゾ 京太郎「なあ、新子さん」 憧「何?」 京太郎「新子さんってさ、いいお嫁さんになるよな」 憧「……はぁ?」 京太郎「ほら、俺のことを考えてパンツ持ってきてくれたし」 憧「だから違うって!」 京太郎「鍋のときだってみんなの分取ったりしてただろ、自分の分あんまり取ってないみたいだったし」 憧「あ、あれは……」 京太郎「周りのことをちゃんと気遣えてるってことだ」 京太郎「可愛いし、玄関見る限りじゃきっちりしてて掃除とかも好きな方だろ?」 京太郎「エプロンだって似合いそうだし、新子さんと結婚したら幸せだろうな」 憧「何よもう……好き勝手言ってくれちゃって」 京太郎「んー、本心なんだけどな」 憧「そう…………なの…………」 憧「…………」 京太郎「新子さん?」 憧「……すぅ…………」 京太郎「……寝ちゃったか」 京太郎「さてと、俺は……」 京太郎「……俺も寝よ」 夢の中の俺は山道を歩いていた そんな俺の隣にいたのは、新子さんだった 憧「なんで本当に来んのよ……」 京太郎「そっちが来いって言ったんだろ」 憧「まあ……そうだけど、さ」 京太郎「で、何の用なんだ?」 憧「別に……寂しかった、から?」 そう言った新子さんの頬は少し赤くなっていて 夢の中の俺は新子さんと親しそうに話していた 京太郎「ほぉ~ん、へぇ~」ニヤニヤ 憧「な、何ニヤついてんのよバカ!」 京太郎「憧もだいぶ素直になったなーってさ」 憧「……」カァァ 京太郎「んで、今日は何する?」 憧「どうしよっかー」 京太郎「お前の姉ちゃんに『若者は外で遊んできなさい!』とか言われて追い出されてきたんだよなー」 憧「『お前』って言うのやめてって言ってるでしょ」 京太郎「ん?ああ、ごめんな、憧」 憧「それでよし、じゃあ買い物行こっか」 京太郎「それが無難だな」 憧「え、っと、じゃあ、さ……」モジモジ 指をスカートの前で交差させて、俯いたその顔はまた赤くなっていた 明らかに現実とは違う俺たちの関係は、見ていて和やかな気分にさせてくれた 京太郎「どうした?トイレか?」 憧「んなわけないでしょ!バカ!」 京太郎「なら何なんだよ」 憧「その……はい」 新子さんはその小さな手を差し出した 京太郎「新手のおまじないか?」 憧「違うわよ!」 憧「……もう、手をつなぐくらいならできる、から」 憧「今日はこのままで……」 ぼそっと呟いた新子さんの言葉は俺に届き、夢の俺は何かを言いながら新子さんの手を握った 新子さんの手は、柔らかくて、ぷにぷしていて、少し膨らんでいて…… 憧「どこ触ってんのよバカァーー!起きなさいよこのこのぉー!」ドガッ 京太郎「ごへぇあ」 違う、新子さんの尻だった
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優希「おりゃー! ロンだじぇー!」 京太郎「おいおい……まだ5巡目だぞ……」 優希「アタシにゃタコスがついてるからなっ!」 京太郎「それ作ったの俺なんだけどな」 優希「うま~♪」モグモグ 京太郎「あ~……でもやっぱ東場はお前に勝てないなぁ」 優希「ん~……でも、お前も随分上手くなったと思うぞい?」 京太郎「おお、そう思うか?」 優希「んまっ! お前がアタシに勝つなんて1万光年早いけどな!」 京太郎「………」 優希「………」 京太郎「光年は距離だぞアホ」 優希「う、うるさいじぇ! 今気づいたわ!」 京太郎「おお、自分で気づけたとは。偉いぞ優希」ナデナデ 優希「ぬが~! 腹立つじぇ~!!」 優希「イエーイ! これで3戦3勝っとぉ!」 京太郎「お前相手に持ち点20000の東風戦は卑怯だろ……。 ……今何時だ?」 優希「9時前……だじぇ。 咲ちゃん達遅いじょ~」 京太郎「お前も入ってくりゃよかったじゃねえか」 優希「お恥ずかしながら、自由行動に入ってすぐ風呂に直行しちゃって……」 京太郎「あぁ、そうだった……。 ……合宿所の風呂ってなんかワクワクするよなぁ」 優希「そうそう! なんか特別な感じしちゃうよなっ!」 京太郎「だからと言って夕飯前に風呂入るってどうなんだ」 京太郎「……3度も」 優希「へへっ。 面目ないっ」 優希「……んぁ? ココアが無い……」 優希「きょーたろー、ココア買ってきて~」 京太郎「ああ? なんで俺が」 優希「負けたんだから文句なしだじぇ! さっさと行ってこーい!」 京太郎「お前……覚えてろよ……」 京太郎「自販機……ロビーの方だっけか」 京太郎「広いんだよなここ……。 咲じゃなくても迷う自信あるわ……」 京太郎「……っと、あったあった……って」 京太郎「誰かいる……」 「んー……! んー……!!」ピョンッピョンッ 京太郎「あれは……」 「あう……届かない……」 京太郎「龍門渕の……」 「こんぽた……」 京太郎「天江さん?」 衣「んぅ?」クルッ 衣「おお、清澄の」 京太郎「どうも。 覚えててくれたんですね」 衣「四校女子合宿だというのに男子が一人混淆してるんだ。 忘れるほうが難しい」 京太郎「あー、まーそうですね」 衣「御陰で、うちのとーかが『わたくしよりも目立ってる!』って哮り立ってたぞ」 京太郎「ははは……」 京太郎「天江さんはどうしてここに?」 衣「あ、う……その……」 京太郎「?」 衣「自販機でな? ……飲み物を1つと思ってたんだけど……」 京太郎「ほう」 衣「その……」 衣「とどかなくて……」 京太郎「……あぁ……」 衣「こんぽた……」 京太郎「コンポタ? ……あぁ」 京太郎(調度良く一番上の段だな。 これじゃ届かないか) 衣「一度召してみたかったのに……」 京太郎「………」 衣「うぅ……こんぽた……」 京太郎「………」 ヒョイ 衣「ひゃぁっ!?」 京太郎「っと。 これでどうですか?」 衣「な、お、お前、清澄っ! これは……!」 京太郎「おお。 天江さん、軽いっすね。 子供みたいだ」 衣「こ、子供じゃない! 『ころも』だ!」 衣「こんな……懐抱なんて……」 京太郎「でもほら、目の前目の前」 衣「んぅ? ……おおっ!」 衣「こんぽたぁ!」パァァ 京太郎「ねっ?」 衣「こ、こうしてはいられん!」 衣「貨幣貨幣! き、清澄の! これを貨幣入れに!」スッ 京太郎「あ、はいはい。 どうぞどうぞ」チャリンチャリン 衣「おおおっ! こんぽたが光ったぞ!」 京太郎「さぁ、天江さん。 一思いに!」 衣「う、うむ……」 衣「え……えいっ!」ピッ ガコンッ 衣「うわぁ……! うわぁ……!」 京太郎「良かったですねっ」 衣「うん! 良かった!」 衣「ありがとう! 清澄の!」 京太郎「ふふっ……」 ナデナデ 衣「ふぁっ」 京太郎「……あ。 すいません、つい」 衣「こ、子供扱いするなぁ!」 京太郎「ご、ごめんなさいっ」 衣「全く……全く……」プクー 京太郎「……」 京太郎(ああ……頬突きてえ……) 衣「……そういえば名前を聞いてなかったな」 京太郎「……名前は覚えてくれなかったんですね……」 衣「す、すまない……」 京太郎(……可愛いなぁ) 京太郎「……ふふっ。 なら改めて」 京太郎「清澄高校麻雀部男子部員、須賀京太郎です」 衣「むっ。 なら衣もっ」 衣「龍門渕高校麻雀部女子大将!」 衣「天江衣だ!」 衣「よろしくな! きょーたろー!」スッ 京太郎「はい。 ……これから一週間」スッ ギュッ 京太郎「よろしくお願いしますっ。 天江さんっ」 時は戻り――――同日 AM11 00 久『えー。 この度は合同合宿にご賛同いただき……』 久『そして、ばっちりお集まりいただきまして……』 久『まことにありがとうございます!』 衣『わーい』 久『移動の疲れもあることと思いますので、今日は自由行動ということで……』 久『……の前に。 須賀くーんっ』 京太郎『えっ。 あ、はいっ』 久『自己紹介なさい』 京太郎『は、はいっ』 ダンシー? セータカーイ アンナノイタッケ? キョウチャン... 京太郎(き、緊張する……) 京太郎『え、えー。 おれ……自分の名前は須賀京太郎』 京太郎『この清澄高校の麻雀部員の一名です』 京太郎『今回の合宿、部長の意向ということで自分も参加させていただきました』 エー オ、オトコノヒト... オレトオナジクライカ ? ニャー? ザワザワ 京太郎『……女子しか居ないこの合宿所に男一人というのはどうかと思われるかもしれません』 京太郎『でも、それでも自分は……ここに来たいと思いました!』 京太郎『純粋に……麻雀がうまくなりたいから!』 シーン... 京太郎『俺は決してみなさんの邪魔はしません! 誓います!』 京太郎『むしろ俺を使ってくれてもいいです! どんな雑用だってやります!』 京太郎『だから! みなさんの腕を勉強させてください!』 京太郎『お願いします……!!』 京太郎『どうか俺を……俺を仲間に入れてください!!!』 『………』 京太郎『……』 ......パチッ パチパチパチッ 京太郎『!!』 パチパチパチパチパチ !! 京太郎『あ……ありがとうございます! ありがとうございます!!』 イイゾー! イイヒトダ... ホウ? キョウチャン...カッコイイ... 久『……はい。 というわけで異例のメンバー追加に関しても許可を貰ったわけだしっ』 久『今から自由行動ということで!』 『『異議なーし!!』』 ―――同日 PM 21 30 清澄の合宿部屋 京太郎「……ふぅ」 京太郎(緊張したなぁ……。 昼の事だってのに、まだ手が震えてる……) 京太郎「……情けねえなぁ……」 優希「んぅ……」 京太郎「あ、悪い。 起こしちまったか?」 優希「ふぁあ……。 ん……きょうたろー……」 京太郎「疲れたろ。 ゆっくり寝とけ……」ナデナデ 優希「……うん……」 京太郎「………」ナデナデ 優希「……すぅ……すぅ……」 京太郎「……寝顔は可愛いんだよな、コイツ」ボソッ 優希「、っ!」ビクッ 京太郎「ん?」 優希「ぐ、ぐぅ~……」ドキドキ ―――同日 同時刻 :通路 まこ「ええ湯じゃったのぅ」 久「ホントねぇ。 どうして宿泊先のお風呂ってこんなに気持ちよく感じるのかしら」 まこ「優希が3度も入った気持ちがわかるのぅ」 久「それはないわ」 咲「お風呂上り? 私はコーヒー牛乳かなー」 和「私もコーヒー牛乳は嫌いじゃないんですけど、やっぱ普通の牛乳ですね」 咲「あっ、コーヒー牛乳と言えば。 京ちゃんコーヒー牛乳が大好きなんだった」 和「あら。 でしたら今から買ってきますか?」 咲「んー……。 いや、湯冷めしたらなんだし止めとこうよ。 明日買えばいいって」 和「そうですか? ……それもそうですね」 和(須賀くんはコーヒー牛乳派……っと……) 久「そうそう、咲。 実はここの合宿所、11時の消灯以降はお風呂の使用が禁止されてるのよ」 咲「え? 知ってますけど……」 久「だから夜中はだーれも寄り付かないってことね」 咲「は、はぁ……それがどうかしたんですか?」 久「……わからない?」 久「11時以降なら須賀くんと混浴できるかも、ってことよ」 咲「 」 和「なっ!?」 まこ「ちょっ!?」 咲(京ちゃんと……混浴……? 混浴……こん……よく……) 咲「……えっ……えっ、えっ、えっ」 咲「えええええええええええええ!!!!!???」 久「女子の合宿所なんだから当然だけど、須賀くんは誰も入れなくなった消灯以降じゃないとお風呂に入れないわ」 久「でも消灯とは言え敷地内なら出歩きは許可されてるのよね~」 久「つまり……わかるでしょう?」 和「ちょ、ちょっと!! 何言ってんですか部長!?」 まこ「流石にソレはまずいじゃろ!?」 久「あら、そうかしら? 夏休みを麻雀打ってるだけで過ごすなんて勿体無いじゃない」 久「真夏の夜の青春を過ごしてみるのも一興だと思うけど?」 和「そそ、それでも混浴はちょっと……」 まこ「そ、そうじゃよなぁ……?」 久「ふむ……二人はあまりノリ気じゃないわね……」 久「咲はどう?」クルッ 咲「あわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわ」 まこ「なんかトリップしちょる!?」 咲(きょきょきょ、京ちゃんと……こここ、混浴だなんて……!) 咲(それってつまり……京ちゃんの二の腕太もも腹筋胸板うなじが見放題ってことぉっ!!?) 咲(い、いや……それだけじゃなくて……それ以上の………!!) 咲(そんな……そんな…………そんなところおおおおおお!!!) 咲「……………らめぇ…」 バタッ... 和「咲さぁああああん!!?」 久「あら、倒れちゃった。 ……湯あたりしちゃったのかしら」 まこ「……十中八九アンタの所為じゃろ」 和「咲さん!? 大丈夫ですかっ!!? 目が虚ろです!!!」ユサユサ 咲「えへ……えへへへ……」 久「……どうでもいいけど、ご近所さんに迷惑だからあまりうるさくしないでね?」 まこ「アンタ鬼じゃな……」 ―――PM 11 00 脱衣所 ガララッ 京太郎「……おお……」 京太郎「……ここが女子達がブラだのパンティーだの脱いだり履いたりしてる所か……」 京太郎「………よしっ」 京太郎「スゥ~~~~~~~~~~~~~~~ッ 」 京太郎「…………」 京太郎「……残り香が全くない……。 ……あっ」 京太郎「そりゃ脱衣所だもん、換気扇ぐらいあるか! ハハハッ!」 京太郎「はー……」 京太郎「……」 京太郎「入ろ……」 ヌギヌギ ガラッ ―――浴場 カポーンッ... 京太郎「おぉぉ……意外と広い……」 京太郎「ここでたくさんの女の子が洗ったり洗われたりされてるのか……」 京太郎「あるいはすったもんだされたり」 京太郎「…………」 京太郎「……何言ってんだ俺」 チャポンッ 京太郎「ふぅ~……」 京太郎「……はぁ~……」 京太郎「…………」 カポーンッ... 京太郎「…………」 京太郎「大浴場貸切って寂しいだけだわ」 ―――PM11 30 清澄の合宿部屋 京太郎「ただいま帰りましたぁ……」 まこ「おーう、おかえりんさい」グビッ 久「んっ……ぷふぅ……。 おかえり、須賀くん」ゴクッ 京太郎「……先輩方何飲んでんスか」 久「ああ、これ? 心配しなくてもノンアルコールよ?」 京太郎「いや、そこじゃなくて……それもだけど……」 まこ「なんなら京太郎も飲むかぁ? ホレ」スッ 京太郎「いえ、遠慮します。 断固として」 久「それにしても、随分と早かったわねぇ。 カラスの行水?」 京太郎「いやぁ……一人の大浴場って寂しいだけなんで……」 まこ「意外じゃのぅ。 お前のことだからイカガワシイことで時間を使うと思ったんじゃが 京太郎「…………」 京太郎「いや、してませんよそんなこと」 京太郎「咲達は……寝てるか」 久「あら……和もいつの間にか眠っちゃってたのね」 京太郎「優希……腹出しっぱで寝るなよな……」スッ 京太郎「咲は足出しっぱ……半分俺の布団にきてるし……」ススッ まこ「……まるでオカンじゃな」 京太郎「こいつらがガキ過ぎるだけですよ……」 まこ「ハハッ。 言うわい言うわい」 京太郎「ふわぁ…。 ……そろそろ俺も寝ますね」 まこ「おう。 しっかり休みぃや」 久「本番は明日からよ。 頑張ってね」 京太郎「はい……それじゃあ……」 京太郎「先輩方……おやすみなさい……」 まこ「おう、おやすみ。 京太郎」 久「おやすみなさい。 須賀くん」 ――― 12 00 まこ「……」チラッ 京太郎「……zzz」 まこ「……なぁ部長。 なんで京太郎も連れてきたん?」 久「ん~? 来る途中も言ってなかったっけ?」 久「……ひとりぼっちは可哀想だって思っただけよ」 まこ「……あ、そう……」 久「……何よ」 まこ「いーや、なんでも。 わしももう寝るわ」 久「はいはい。 ……私はもうちょっとだけ起きてよっかな」 まこ「それじゃ、缶の片付けよろしく~っ」 久「……あっ。 やられたっ」 まこ「へへっ。 おやすみ、部長」バッ 久「……ったくもう……」 久「んっ……」ゴクッ 久「……ふぅ」 久「…………」チラッ 京太郎「………zzz」 久「…………」 『あなたの待ち、当ててみてますよ』 『1pと7pのバッタ待ちでしょう?』 『俺もそうですから』 トクンッ 久「………」 久「…………ふふっ」 ―――翌日 AM10 00 広間 咲「京ちゃん! 早く早く!」 京太郎「わかったから急ぐなって。 また迷うぞ」 咲「さ、流石に合宿所じゃ迷わないよっ! ほら! ここっ!」 ガチャッ 「おっとそれロンですッ!」 「ツモッ! 裏入れて4000,2000です!」 「うっしゃー! リーチだしっ!」 「あ、ロン」 「ニャー!!?」 ガヤガヤ 京太郎「おーやってるやってる」 咲「うわぁ……! うわわぁ……! 早く打ちたいなぁ……!」 京太郎「……楽しそうだな、お前」 咲「えへへっ。 今日は夢見が良かったからねっ!」 京太郎「ふーん……?」 咲(京ちゃんと混浴なんて最高の夢……!) 咲「ツモッ! 嶺上開花タンヤオ三色同順……満貫です!」 モブ子「うええぇ……そんな手ありー……?」 咲「さぁ! 次行きますよぉお……!」 優希「咲ちゃん、調子良さそうだじぇ」 京太郎「ああ。 なんでも、夢見が良かったんだとかなんとか」 優希「ほーう? それならアタシも負けてられんじぇ!」 京太郎「というと? お前の夢は?」 優希「聞いて驚け……! タコスに食われる夢だ!!」 京太郎「……。 食うんじゃなくて?」 優希「食われた!! こりゃいいこと有ること間違いなし!」 京太郎「……お前がいいならそれでいいんだろうよ……」 優希「んじゃ、行ってくるじぇー!」タタタッ 京太郎「俺はどうすっかなぁ……っと」 「あっ……! きょーたろー!」 衣「きょーたろー! 久しいな!」トテテ 京太郎「天江さん。 そうですね、昨日ぶりですね」 京太郎「憧れのコンポタの味はどうでしたか?」 衣「ああ、とても甘露で美味であった!! つぶつぶが最後まで食べれなかったが……」 京太郎「そういうときはクルクル回しながら飲むといいらしいですよ」 衣「? そんなことしたら目が回らないか?」 京太郎「ん?」 衣「?」 京太郎「??」 衣「??」 「『缶を』でしょ。 そこは言わなきゃ」 京太郎「あっ」 衣「ハジメー!」 一「おはよう、衣。 京太郎くん」 京太郎「お、おはようございます!」 一「ハハッ。 よしてよ敬語なんて。 同年代なんだからさっ」 京太郎「……そうだな。 おはよう」 一「おはよう。 ボクのことは『はじめ』でいいよ」 京太郎「了解。 よろしく、一」スッ 一「うんっ。 よろしくっ」ギュッ 衣「なーハジメー。 トーカはどうしたんだー?」 一「透華はお休み中。 昨日はしゃぎ過ぎちゃったからね」 京太郎「……昨日なにかやったのか?」 一「枕投げ」 京太郎「………」 京太郎(子供か……っ!) 衣「アレはとても愉快だったな!」 一「またやろうねー」 京太郎(……子供だった……) 一「さて。 僕らもそろそろ打ちに行こうか、衣」 衣「うんっ!」 京太郎「ああ。 あっちで咲が打ってますよ」 一「ありがとっ。 んじゃ、そっち行こうか衣」 ギュッ 衣「……」 京太郎「……? な、なんスか?」 一「……衣?」 衣「……衣は……」 衣「きょーたろーと打つ!!」 京太郎「えっ」 一「おおっ?」 京太郎「ちょ、何いってんですか!」 衣「何だ? きょーたろーが打つのが法度なわけでもあるまい?」 京太郎「いやでもほら! 最初に言ったじゃないですか! 『皆さんの邪魔はしない』って」 衣「京太郎自らが乱入するならまだし、衣から誘ってるんだ。 邪魔な訳がない」 京太郎「そりゃ……そうかもしれないけど……」 一「別にいいんじゃないかな?」 京太郎「は、一まで……」 一「いいじゃないかっ。 衣と打てる機械なんて滅多にないもんだよ?」 衣「うんうんっ!」 京太郎「う、うーん……」 衣「……きょーたろーは……」 衣「衣と……打ちたくないか……?」ウルウル 京太郎「うっ……」 京太郎「……そりゃ殺し文句だ……」 ―――というわけで 咲「よろしくお願いしまーすっ」 優希「よろしゅうっ!」 京太郎「よろしく」 京太郎「……って、なんでお前らが……」 優希「ふふーんっ。 犬にはリードを持つのはアタシだからなっ!」 京太郎「いみわからん」 咲「もう……衣ちゃんったら水くさいんだから……」 衣「ん?」 咲「私と打ちたいなら打ちたいって言ってくれればいつでも行ったのに」 衣「なにが?」 咲「ふふっ。 京ちゃんと打つ建前で私と打ちたかったんでしょ? 解ってるって~」 咲(衣ちゃんは子供っぽいからねっ) 衣「そんなこと毛頭無かったけど……」 咲「えっ」 衣「衣は純粋にきょーたろーと手合わせしたかっただけだ」 衣「ひょっこり二人が参画してくれたのはありがたいが……それだけだぞ?」 咲「………」 咲(どどどどどどどどういうこと!? 京ちゃんと衣ちゃんって面識あったっけ!?) 京太郎「お手柔らかにおねがいしますよ?」 衣「ふふーん。 それは高望みが過ぎるんじゃないか?」 京太郎「うへぇ……」 衣「えへへっ」 咲(す、すっごく仲良さそう……!) 優希「こ、こらそこぉ! イチャイチャするのもいい加減にするじぇ!!」 咲「……!」ウンウン 京太郎「あ、ああ、悪い。 準備はいいぜ」 衣「ふふっ……では始めようっ!!」 優希「ロンッ! 開始早々親ッパネだじぇ!」 京太郎「やっちまった……。 昨日アレだけ打ったのに……」 優希「お前程度に見破られるほどヤワな麻雀打ってないじぇ~」 京太郎「こんにゃろ……タコス作るの止めんぞ……」 優希「ギャー! それは止めてくれー!!」 衣「……むっ」チクリ 咲「優希ちゃんばっかにいい顔させないよっ。 その9pカンッ!」 京太郎「げっ!」 咲「ツモッ! 6400の一本場で6700! 責任払いだよ、京ちゃんっ」 京太郎「残り持ち点300点……殺生な……」 咲「えへへっ。 油断大敵、だよっ!」 京太郎「いつもよりやる気だなぁ……」 衣「……むむむっ……!」チクチク 衣(なんだ……この気持……) 衣(きょーたろーと周りの者が触れ合う度……) 衣(胸が揺らぐ……苛立つ……) 衣 「 不愉快だ 」 ゴッ ! ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ 咲「ヒッ!?」ビクッ 優希「な、なんだじぇこの雰囲気!!」 京太郎「……あ、天江さん?」 衣「不愉快なんだ…………とても……」 咲「えっ?」 衣「そこはかとなく……胸が騒ぐ……」 優希「ふ……雰囲気が……」 衣「……まずはお前から……」 衣「行くぞ小娘」 衣「 御戸開きだ 」 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ 優希「うげぇ……」 優希(東2局だってのに……配牌が悪い……!) 京太郎(いや……配牌どころかツモも悪い……) 京太郎(全くシャンテン数が進まない……!) 咲(これは……衣ちゃんが本気の時の……) 優希「うぐ……! 次でラスヅモなのにぃ……!」 衣「……どうした小娘。 それで最後のツモだぞ……?」 優希「う、うっさいじぇ! 来いっ!」 優希「……ぐぬぅ……! テンパイ出来ず……かっ!」 タンッ 「ロン」 優希「うぇっ!?」 衣「……河底撈魚だ」パタッ 優希「あああっ! アタシの必要牌が全部……!」 衣「子の倍満で16000。疾く寄越せ。 次は衣が親だ」 優希「うぎぎ……」 京太郎(す、すげぇ! ホウテイ無しじゃ和了れない手なのに……) 衣「フハハ! ロン! 河底撈魚!」 優希「うきゃぁっ!」 衣「どうした小娘! 速攻が得意なのだろう!?」 優希「うぅ……うううぅ……」 衣「これで2本場……」 衣「さぁ……」ゴッ! 優希「ひぃっ!」 衣「足掻けよ小童!!」 優希「…………」タンッ 衣「……はぁ……」 衣「ロン……河底撈魚」 優希「うあ……あああぁ……」 京太郎(さ、さっきから優希ばかり……!) 咲(鳴いてズラしても修正される……必ず優希が振り込む形に……!) 衣「鯔背な小娘よ。 煢然たる活きの良さは何処へ行った?」 優希「うあ……ああ……」 衣「これで貴様の持ち点は100。 十八番のリーチも出来ん」 優希「ああああ………ああああああ」 衣「今、どんな心地だ?」 優希「 」 京太郎「…………」 一「ま、マズイッ」 一(これじゃぁこの子も……壊れてしまう……!) 一「ころ……」 ガシャンッ! 衣「!」 咲「!」 優希「!」 一「!」 京太郎「いい加減にしてくださいよ。 天江さん」 衣「きょ……京太郎?」 京太郎「さっきから見てれば優希ばかりを狙った打ち方……」 京太郎「一見すりゃ立派な戦法なのかもしれないけど……」 京太郎「もう我慢ならねぇ……」 咲「きょ、京ちゃん……?」 京太郎「天江衣ォ!」 衣「、っ!」 京太郎「お前は……俺だけを狙え……」ゴッ! 京太郎「俺も……お前だけを狙う……!」ゴッ! 衣「なっ!?」 衣(京太郎から……これまでにない闘志を感じる……) 衣(今は東3局5本場。 京太郎と衣の点差は7万以上……) 衣(この試合は半荘戦の取り決めだが……この点差は容易には覆らない!) 衣(衣だけを狙い続けるだと……? 烏滸言を!!) 衣(できるものなら……!) 衣「やってみせよ! 須賀京太郎!!」 ダンッ! 「ロンッ」 衣「は?」 京太郎「……聞こえなかったか……?」 京太郎「なら、もう一度言おう」 京太郎「ロン、だ」 パタ..... 衣「!?」 咲「れ、人和!!?」 一「そ、そんな馬鹿な!」 優希「きょ、京太郎……」 京太郎「……32000だよ。 天江衣」 衣「ば……馬鹿な! 人和だと!?」 衣(可能性が0.038%の紙一枚にも見たぬ薄い役満……! それをコイツ…!) 京太郎「天江衣……そういえばお前の得意技は海底摸月だったな」 衣「……?」 京太郎「即ち、最後の一牌で和了ることが得意……」 衣「……! ま、まさか……!」 京太郎「学ばせてもらったよ」 京太郎「そうだよ。 ツモが悪いならツモらなきゃ良い」 京太郎「最初の一牌で和了りゃいいんだ」 衣「な、なんだと…………」 京太郎「さぁ、親だ」 京太郎「……これで持ち点は五分五分」 衣「……!」 衣(次もしもまた人和を和了られたら……衣はトバされる……) 衣(だが、衣の前には13+1牌! この中から自由に選べるんだ……!) 衣(振り込むわけがない……!) 京太郎「……」タンッ 優希「え、えと……これっ」タンッ 咲「……」タンッ 衣「ば、馬鹿な……!」 衣(河の牌と手牌……。どれも被りがない……!) 衣(安牌が……無い……) 衣(……どれを……切れば…) 京太郎「早くしろよ」 衣「ぐっ……! 急かすな!」 京太郎「……急かすさ」 京太郎「お前が優希にやったことなんだから」 衣「っ、!」 衣(どれだ……! どれが安牌……!) 衣(さっきは字牌であたった……だが、次は安全という確証もない!) 衣(どれが……どれが……) 咲「まだ? 衣ちゃん」 衣「!!」 咲「……京ちゃんが待ってるよ」 衣「くっ……クソぉ!!」 ダンッ ――――同日 PM5 00 清澄の合宿部屋 京太郎「……んっ……」 京太郎「……部屋? なんでここに……」 京太郎「まさか……夢ぇ?」 「夢じゃないじぇ」 京太郎「あ…………」 京太郎「優希」 優希「へへっ。 随分とグッスリ寝てたなっ」 京太郎「まじかよ……麻雀打って倒れるなんて初めてだ……」 優希「こっちもビックリしたじぇ。 衣ちゃんが打ったと同時に卓に突っ伏すんだもん」 京太郎「あー……悪い」 優希「卓にちょっと唾ついてたじぇ」 京太郎「……ホント悪い……」 優希「しっかし恐ろしいことしたなぁお前は……」 京太郎「……ああ……俺も驚いてる」 優希「バラバラの手牌で和了る気満々に振舞ってたから」 京太郎「……えっ?」 優希「『えっ』て……気付いてなかったのか? 役どころかメンツ1つもできてなかったじぇ?」 京太郎「ま、マジ?」 優希「いやー皆騙されてたじぇ。 どんな手牌だったのか気になって開いてみたらさぁ大変」 優希「京太郎はホラ吹きの達人だじぇ!」 京太郎「………」 京太郎「……結局最初のあの人和は偶然だった……てことか」 優希「当たり前だじょっ。 そうポンポン和了られちゃ商売上がったりだじぇ」 京太郎「……そりゃそうか……」 優希「……ま、まあ。 アタシとしちゃ、借りを返してくれた京太郎に感謝してなくもないけどなっ!」 京太郎「………」 優希「……な、なんか言えよぉ!」 京太郎「そんな顔真っ赤で言われても……」 京太郎「……そういえば……天江さんはどうなったんだ?」 優希「衣ちゃん? 衣ちゃんなら……」 優希「お前の隣にいるじぇ」 京太郎「えっ」 衣「すぅ……すぅ……」 京太郎「な、なんで!?」 優希「お前が起きるまで看病するって聞かなかったんだじぇ」 優希「アタシは和ちゃんや咲ちゃんと交代交代で一緒に看病してた」 優希「衣ちゃんだけは、ずっとお前の側にいたじぇ」 京太郎「そんな……どうして……」 優希「……さぁね~?」 優希「そいじゃ、そろそろ時間だからアタシは行くじぇ」 京太郎「ああ。 ありがとう」 優希「……むふふっ」 京太郎「?」 優希「ごゆっくり~♪」 京太郎「……」 京太郎「何言ってんだアイツ……」 京太郎「…………」 衣「すぅ……すぅ……」 京太郎「……天江さん……」 ナデナデ 衣「んぅ……。 きょーたろー……?」 衣「……きょうたろー!?」 京太郎「はい」 衣「ぐ、具合はもう良いのかっ? 吐き気はあるか? 痛い所とか無いかっ!?」 京太郎「だ、大丈夫ですよ。 おかげ様で元気です」 衣「よ……良かったぁ……」 京太郎「どうして看病を?」 衣「うっ……それはその……」 衣「つ、罪滅ぼしとして……」 京太郎「罪滅ぼし?」 衣「……衣は……お前の大切な友人を……幾度と無く攻撃してしまった……」 衣「アイツは私を許してくれたが……お前があの時衣に見せた敵意に満ちた目……」 衣「あれが……ずっと胸の中で衣を責め立てるんだ……」 京太郎「………」 衣「……すまなかった……きょーたろー……」 京太郎「……気にしないでくださいよ。 喧嘩なんてよくあることでしょう?」 京太郎「友達なんだから」 衣「えっ……」 衣「とも……だち……?」 京太郎「あれ……もしかして、俺の勘違いでしたか?」 衣「い、いや! そんなことない!」 衣「……とも……だち……!」 衣「きょーたろーと……ともだち……!」 京太郎「……そんなわけで、俺はもう気にしてませんよ」 京太郎「そもそも俺が大口張ったのも悪かったし……」 京太郎「おあいこ、ってことで」 衣「………」 京太郎「……天江さん?」 衣「『ころも』」 京太郎「えっ?」 衣「『ころも』だ。 と、友達なのに苗字呼びは違和感があるっ」 京太郎「あ、ああ。 そうですね」 衣「敬語も要らない! 『さん』もつけるな!」 京太郎「そ、それは……」 衣「……ともだち、だろぅ?」ウルウル 京太郎「うっ………」 ―――同日 同刻 通路 咲「京ちゃんが目を覚ましたのに迷うなんて私の馬鹿馬鹿!」タッタッ 咲「今度こそ迷わない! こっちで合ってる!」タッタッ 咲「……見えた! 『清澄』の文字! 間違いない!」タッタッ ガチャッ 咲「京ちゃん!!!」 京太郎「こ、衣! 口移しは友達の間ですることじゃない!!」 衣「? しかし、鶴賀の大将は後輩に口移しを迫られてたぞ?」 京太郎「それはもう友達を超えた『何か』なんだよ! だからそのコーヒー牛乳を置いて……」 衣「ならば単純だ! 衣達もその『何か』になればいいんだ!」 京太郎「そんなわけないだろ!? ちょ、どこにこんな力が……」 咲「…………」 咲「…………ああ」 咲(そうだ、これは夢なんだ。私は夢を見ているんだ) 咲(目が覚めた時私はまだ高校1年生) 咲(起きたら京ちゃんの家に行って枕元で京ちゃんにこっそり『好き』って言って) 咲(ドキドキしながら京ちゃんの香りを堪能した後京ちゃんを起こして) 咲(京ちゃん一緒に手を繋ぎながら登校して) 咲(それを偶然クラスメイトに見られてしまって) 咲(教室に入った途端京ちゃんと私の相合い傘の書かれた黒板を見て) 咲(京ちゃんと一緒に赤面しながらも笑いあうんだ……) 咲「は、ははは……はははははは…………」 咲「………あふぅ……」 バタンッ この後、2日連続で気絶した咲は、 ここ数日間他校の生徒に病弱キャラとして見られる日が続いたんだとか。 京太郎「咲? 咲~?」 咲「アハハハ……京ちゃん…駄目だよそんなことぉ……」 京太郎「………咲……」 まこ「こりゃぁ……重症や……」 和「ま、前より酷い………」 久「叩けば直るんじゃない?」 優希「よっしゃ! 任せるじぇ!」 京太郎「止めて!」 ――――――続く。
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ダヴァン「やっぱり日本のラーメンは最高デス!」 京太郎「で、これで何軒目ですか?」 ダヴァン「……4軒目?」 京太郎「俺来たのさっきですよ!?」 ダヴァン「朝に1杯、10時のおやつ代わりに1杯、キョータローと行く前の腹ごなしに1杯デスネ!」 京太郎「そんな曇りなき笑顔で言われても……ラーメン3杯食ってんのに入るんですか?って今さら愚問でしたね」 ダヴァン「ラーメンはムゲン!!」 京太郎「はいはい。あ、来ましたよ」 ダヴァン「おおお……サイコーですね!!」 京太郎「じゃ、いただきまーす」 ダヴァン「やっぱりサイコーです!」 京太郎「今3分の2ってとこですか?」 ダヴァン「イエス!スープもしっかりね!スープ残す人多いけど、私はそんなことしまセン!」 京太郎「なるほど。あ、すいませーん替え玉お願いします」 ダヴァン「へ?」 京太郎「あ、どうも」 ダヴァン「キョ、キョ、キョータロー!!い、今のはホワッツ!?」 京太郎「混ざってる混ざってる。いや、替え玉ですよ?」 ダヴァン「替え玉……なんですかそれは!?」 京太郎「ひょっとして、スープ飲み干すから替え玉知らなかったんですか?」 ダヴァン「なんということだ……スープを残す人達には替え玉という新たな可能性があったトハ……」 ダヴァン「私にも替え玉を!」 京太郎「いや、麺残ってるじゃないですか。食ってしまってからいいましょうよ」 ダヴァン「なるほど!」ズルズルズル、ズズーッ ダヴァン「さあ!レッツ替え玉!!」 京太郎「……スープないじゃないですか」 ダヴァン「……あ」 ダヴァンが替え玉を注文できたのは7軒目だったとか
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次鋒戦開始 親 桃子 91000 由子 24200 郁乃 193400 宥 91400 由子「ロン、3900なのよー」 桃子「はいっす」 桃子(相変わらず地味な和了りっすね) 桃子(でもさっきはどうして私のことが見えてたんすかね?) 桃子(胸がどうとか……?) 東2局 桃子 87100 親 由子 28100 郁乃 193400 宥 91400 郁乃「ロン、12000やで~」 桃子「はいっす」 由子(代行、やっぱり手強いのよー) 東3局 桃子 75100 由子 28100 親 郁乃 205400 宥 91400 由子(後輩のミスは私が) 由子(取り返すのよー) 由子「ロン!24000なのよー!」 由子(これでオーラスの仕返しはしたのよー) 由子(さて次は……) 郁乃(親流されてもうたか~真瀬ちゃん強いわ~) 宥(うぅ、全然和了れないよぉ……) 桃子(3連続放銃、でも他の人たちは私を見てはいないっす…………)スッ 桃子(ここからはステルスモモの独壇場っすよ) 桃子が[ステルスモード]に移行しました! 東4局 桃子 51100 由子 52100 郁乃 205400 親 宥 91400 宥(玄ちゃんが守った点棒、守る!) 桃子「リーチっす」 宥(またあったかくない牌……) 由子(清澄の、これは国士?危ないのよー) 郁乃(まだまだ稼ぐで~) 宥(これも、あったかくない……)トン 桃子「ロン、32000っす」 宥「ふぇっ!?は、はい」 宥(リーチなんてかかってたっけ?) 郁乃(いつの間に……) 南1局 親 桃子 83100 由子 52100 郁乃 205400 宥 59400 郁乃「ツモ、1600・3200や~」 郁乃(今日は辛いなぁ、でも、あとちょっとや~) 由子(代行の妹さん……対策試してみるのよー) 【対抗策】発動! 【身代わりの幻影】をコピーしました 南2局 桃子 79900 親 由子 50500 郁乃 211800 宥 57800 桃子「ツモ、3000・6000っす」 桃子(ずっと視線を感じるっす) 桃子(どうしてこの人が見えるんっすか) 桃子(くるくるさん……) 南3局 桃子 91900 由子 44500 親 郁乃 208800 宥 54800 由子「リーチなのよー」 桃子(この人、本当に私を……) 桃子(試させてもらうっす!)トン 由子(一発ならず……のよー) 由子(清澄の東横さん……) ――――――――――― 由子『清澄?』 善野『せや、多分二回戦で当たることになるとこ』 善野『そんで、これが真瀬さんの相手や』 由子『東横桃子……?』 善野『なんでもその子、消えるらしいんや』 由子『消える?卓上から、ですか?』 善野『信じがたいんやけどな、そんで真瀬さんには東横さんの対策をしてもらうわ』 由子『対策……でも、どうやって』 善野『おもちや、おもち』 ――――――――――― 由子(私が鍛えたおもちレーダー、上手くいってるのよー) 桃子(やっぱり気のせいっすかね?)トン 由子「ロン、16000なのよー」 オーラス 桃子 75900 由子 61500 郁乃 208800 親 宥 54800 由子(そういえば、阿知賀のひとのおもち力も高いのよー) 由子(……うらやましいのよー) 由子「ロン、四暗刻単騎で32000なのよー」 桃子「はえっ!?」 由子「これで終わりなのよー」 宥(一回も和了れなかったよぉ……) 郁乃(真瀬ちゃん……) 次鋒戦終了 三箇牧 208800 (+15400) 姫松 93500 (+69300) 阿知賀 54800 (-36600) 清澄 43900 (-47100) 由子「おつかれさま、なのよー」 桃子「おつかれっす……」 宥「おつかれさまでしたぁ……」 郁乃「おつかれさん~」 憧「私が一番乗りね」 憧(ついに来たインハイ決勝!負けられないよね、もう) 咏「うーっす、今日もよろしく頼むねぃ」 憧「今日も私が勝つから」 咏「ほぉ、言うねぃ、ま頑張ってくれよ~」 洋榎「なんやまたチビかいな、女子高生の身長どうなっとんねん」 久「あらいいじゃない可愛らしくって」 久「あなたも同じなんだし」 洋榎「今どこ見て言うた、ん?」 久「さあ、始めましょうか」 洋榎「なんや無視かいな……」 中堅戦開始 親 久 54800 洋榎 93500 憧 43900 咏 208800 久(テンパイ、さて、取り返させてもらいましょうかね!) 【悪待ち】発動! 久(これで、よし) 久「リーチ!」 咏(清澄のやつなかなか速いねぃ) 咏(ま、私は速いよりか高い方が好きなんだよねぃ) 咏(取りあえずスジを)トン 久「ロン、裏乗って12000!」 咏「はあっ!?」 咏(三面捨てて単騎?打点も下げてるし、何がしたいんだよこいつ……) 東1局一本場 親 久 66800 洋榎 93500 憧 43900 咏 196800 久(いい調子よ、もう一回くらいできるかしら?) 【悪待ち】発動! 久(今度は……これで) 久「リーチ」 憧「ポン!」 憧(一発消し!)トン 久「ロン……24300」 東1局二本場 親 久 91100 洋榎 93500 憧 19600 咏 196800 憧(あと2万点……) 憧(でも姫松はこれを取り返した、私もあきらめない!) 憧「ツモ!2200・4200!」 東2局 久 86900 親 洋榎 91300 憧 28000 咏 194600 憧「ロン、2000!」 咏(おいおい、ずっと削られっぱなしじゃねえかよ) 咏(これじゃあ前みたいに……) 洋榎(ずっと黙ってんのは好きやないなぁ) 洋榎(もうちょい待っとくか) 東3局 久 86900 洋榎 91300 親 憧 30000 咏 192600 咏「ツモ、3000・6000」 咏「取られてばっかじゃないんだよねぃ」 咏「次行くぜぃ~」 憧(止められた……でもまだまだ!) 洋榎(ここまで焼き鳥か、まあハンデとしちゃちょうどええわ) 洋榎(狩るでー三箇牧狩るでー) 【灼熱の矛】発動! 東4局 久 83900 洋榎 88300 憧 24000 親 咏 204600 洋榎「先駆けリーチ!」 憧(清澄の悪待ち、三箇牧の超火力) 憧(でもこの姫松は何がなんだかわかんないのよね)トン 洋榎「それロン!さーて裏はどないかなー」 洋榎「って、乗っとらんやないか!」 洋榎「3900や!」 憧(騒がしい……) 南1局 親 久 83900 洋榎 92200 憧 20100 咏 204600 洋榎「カン!」 洋榎「嶺上開花!1000・2000や!」 洋榎「まだまだ止まらんでー」 南2局 久 81900 親 洋榎 96200 憧 19100 咏 203600 久(愛宕さんの親、流しておこうかしら、ね!) 【悪待ち】発動! 同コンマのため、流局 久「リーチ!」 憧(清澄またリーチ?もう勘弁してよ) 咏(これ以上の失点はちょっとねぃ) 南3局一本場(供託棒:1) 久 81900 洋榎 93200 親 憧 20100 咏 204600 洋榎「ロン、4200や!」 憧「はい」 洋榎「悪いなぁ、けどウチらも負けてられへんのや」 洋榎「ほな行くでオーラス!」 南3局 久 81900 洋榎 98400 憧 16200 親 咏 204600 同コンマのため、流局 憧(まだ負けられない!) 憧(なんとしてでも和了る!) 洋榎(楽しかったな、これで終わりか) 憧(最後まであきらめない、あきらめたくない!) 中堅戦終了 三箇牧 203100 (-5700) 姫松 99900 (+6400) 清澄 80400 (+36500) 阿知賀 17700 (-37100) 洋榎「おつかれさんさんさんころり~」 久「おつかれさま」 憧「お疲れ様でした……」 咏「おっつかれぃ~」 憧(ダメだな、私……ホント)グスッ 京太郎「阿知賀、大丈夫かな」 京太郎「淡とか由子さんみたいに巻き返してくれるといいんだけど……」 洋榎「お、須賀やん」 京太郎「どうも」 洋榎「今の試合見とったか?凄かったやろ?」 京太郎「ずっと3900は凄かったですね」 洋榎「そ、それは言わんといてや……」 京太郎「収支で言えば清澄の竹井さんの方が凄かったですし、なんとも」 洋榎「よし、決めたわ!個人戦でリベンジしたる!見とってや!」 京太郎「楽しみにしておきますよ」 洋榎「あ、せやアドレス交換せえへん?須賀のは持っとらんかったから」 京太郎「確かにそうですね、じゃあこれ」 洋榎「…………っと」 洋榎「登録完了や、あとでそっちに空メール送っとくわ」 洋榎「ほなまた」 京太郎「頑張ってくださいねー!」 ――――――――――――――― 絹恵「よろしくお願いします~」 和「お願いします」 憩「よろしくですーぅ」 灼「よろしく」 灼(取り返さないと、私が) 灼(私たちは5人で阿知賀) 灼(負けたくない) 副将戦開始 親 灼 17700 絹恵 99900 和 80400 憩 203100 和「ツモ、3000・6000」 灼(やっぱり強い……) 灼(でも、負けない) 東2局 灼 11700 親 絹恵 96900 和 92400 憩 200100 灼(テンパイ、出遅れたけど) 灼(反撃開始) 【ボウリング打法】発動! 灼「ロン、8000」 灼(三箇牧から削りたいんだけど) 灼(今はそんなこと言ってられない) 東3局 灼 19700 絹恵 96900 親 和 84400 憩 200100 憩(大将は照ちゃんの妹……) 憩(なるべく空けんとな)キィィン 【孔穿つ閃光】発動! 憩「リーチ!」 絹恵(荒川さんも鷺森さんも、同じ学年なのに凄いなぁ) 絹恵(私も頑張らんと!)トン 憩「ロン……6400や」 絹恵「はい……」 東4局 灼 19700 絹恵 90500 和 84400 親 憩 206500 灼(荒川さんの親……) 灼(仕掛ける) 【ボウリング打法】発動! 同コンマのため、流局 絹恵(うーん、ツモ悪いなぁ……) 灼(ダメだ、このままじゃ) 和(流局ですか) 和(三箇牧の人からなるべく取りたいですね) 南1局 親 灼 21200 絹恵 92000 和 82900 憩 205000 和「ツモ、1300・2600」 和(穏乃や憧、玄さんがいるところでも容赦はしません) 和(私も、負けられないのです) 灼(原村さん……) 南1局 灼 18600 親 絹恵 90700 和 88100 ※[大天使モード]に移行しました 憩 203700 憩(まだまだ、もう一回や!)ピキィィン 【孔穿つ閃光】発動! 憩「リーチ」 灼(こんなに終盤でリーチ?) 絹恵(荒川さんのリーチ……オリとかな)トン 和(…………)トン 憩(一発やないんやな……)トン 灼(流局)トン 絹恵(ノーテン流局かぁ) 絹恵(お姉ちゃんみたいになれたらなぁ……)トン 憩「それロン、6400や」 絹恵「あ、はい」 南3局 灼 18600 絹恵 84300 親 和 88100 憩 210100 灼(ここまで全然稼げてない) 灼(絶対に、勝つ) 【ボウリング打法】発動! 和「ツモ、500オールです」 灼(和了られた……) 灼(穏乃に回す) 灼(みんなで遊ぶって、みんなで言った) 灼(まだ試合は終わってない) 南3局一本場 灼 18100 絹恵 83800 親 和 89600 憩 299600 灼(できるだけ多く) 灼(できるだけ、全力で) 【ボウリング打法】発動! 灼(よし……) 絹恵(全然テンパイできへん) 絹恵(みんな、お姉ちゃん、ごめん)トン 灼「ロン、32300」 絹恵「はい……」グスッ 灼(うまく行った)グッ 灼(あと一回) 南4局 灼 50400 絹恵 51500 和 89600 親 憩 199600 灼(5万点、15万点差) 灼(ツモれるとありがたい) 【ボウリング打法】発動! 絹恵(だ、ダメや……)トン 灼(姫松の愛宕さん……) 灼(せっかくの倍満、裏が乗れば三倍満、和了りたいけど) 灼(姫松が飛ばされるかも) 灼(一回見逃そう) 灼(和了れるかな……) 灼(高目一発を和了れなかったのは残念だけど) 灼(まだ時間はある) 絹恵(残り5万点……末原先輩に頑張ってもらうしか) 絹恵(オーラスにノーテン) 絹恵(お姉ちゃんやったら……) 和(あまり取れませんでした) 和(すみません、咲さん) 灼(来た、今日は運が良かった) 灼「ツモ、3000・6000」 副将戦終了 三箇牧 203600 (+500) 清澄 86600 (+6200) 阿知賀 62400 (+44700) 姫松 48500 (-51400) 絹恵「はぁ……」ズーン 漫「はぁ……」ズーン 由子「二人とも元気出すのよー」 洋榎「せやで絹!愛宕家の血が泣くで!」 絹恵「せやかて、ねぇ……」 漫「せやなぁ……」 恭子「行ってきます」 善野「頑張ってな、末原さんならできるで」 恭子「ホンマにこの恰好で行かなきゃですか?」 善野「準決勝でわかったやろ?何事もまずは形から、や」 恭子「はぁ……」 ―――――――――― 穏乃「行ってきます!」 灼「今日は制服なんだ」 憧「決勝戦だから私が言っておいたのよ」 玄「穏乃ちゃん頑張って!」 宥「みんなの分、頑張ってね」 穏乃「はい!」 ―――――――――― 咲「あ、和ちゃん!」 和「咲さん……あまり稼げませんでした」 和「ごめんなさい」 咲「ううん、いいよ」 咲「私が勝つから」 咲「和ちゃんは大丈夫だよ」 和「咲、さん」 咲「それじゃあまた後で」 和「はい……」 ―――――――――― エイスリン「イッテキマス!」 エイスリン「I ll be back!」 照「頑張って」 咏「逃げ切ればいいだけだしねぃ」 郁乃「エイちゃんなら大丈夫やで~」 憩「頑張ってな」 エイスリン「ウン!」 大将戦開始 親 咲 86600 恭子 48500 穏乃 62400 エイスリン 203600 恭子(準決勝のときみたいに……)トン 咲「ポン!」 恭子(大明槓やなかったか……)トン エイスリン(チャンカン)トン 咲「カン!」 エイスリン(ヤッタ!) エイスリン「ロン!6400!」 咲「うっ……」 咲(また……) 東2局 咲 80200 親 恭子 48500 穏乃 62400 エイスリン 210000 恭子(まさか三箇牧が親を流すとは)トン 穏乃「ロン、24000です」 恭子(思わ……) 恭子「はっ!?」 東3局 咲 80200 恭子 24500 親 穏乃 86400 エイスリン 210000 恭子「ロン、12000」 咲「はい」 恭子(どうしたんや?全く和了っとらんやないか) 恭子(何をする気……?) 東4局 咲 68200 恭子 36500 穏乃 86400 親 エイスリン 210000 エイスリン(コノママ……keep)トン 咲「カン」 咲「嶺上ツモ、5200」 咲(こんな感じでいいかな) 咲(さて、と) 【魔王の嶺】発動! 穏乃(三倍満……この調子) 南1局 親 咲 73400 恭子 36500 穏乃 86400 エイスリン 204800 恭子(清澄……ようわからん) 恭子(また二回戦ときみたいにプラマイゼロ?この局面でせえへんやろ) 恭子(何を考えとるんや……) 咲(…………) エイスリン(マダダイジョウブ……)トン 咲「カン」 エイスリン「エッ」 咲「カン」 咲「もいっこカン」 咲「カン」 エイスリン「ア……ア……」 咲「嶺上ツモ、四槓子四暗刻、48000」 南1局一本場 親 咲 121400 恭子 36500 穏乃 86400 エイスリン 156800 咲(点差縮まったし、もう自由に打っていいよね……) 【帳尻合わせ】を発動しなくなりました 穏乃(一気に48000!?) 穏乃(何がなんだかわからない)トン 咲「カン」 咲「18000の一本場は18300です」 【魔王の嶺】の効果が切れました 南1局二本場 親 咲 139700 恭子 36500 穏乃 68100 エイスリン 156800 恭子(清澄……相変わらずやったか) 恭子(私は点差縮めに行く!)トン エイスリン「ロン、12600!」 エイスリン「ヨシッ!」 恭子(三箇牧、ようやるわ……) 恭子(これで25000) 恭子(メゲるわ……) 【恐怖伝染】が発動しました 南2局 咲 139700 親 恭子 23900 穏乃 68100 エイスリン 169400 同コンマのため、流局 咲(またこれ……) 咲(まだ頑張らなくちゃなのに……っ!) 南2局一本場 咲 139700 親 恭子 23900 穏乃 68100 エイスリン 169400 エイスリン「ロン、32300!」 咲「えっ……」 咲(これ、勝てるの?) 咲(嫌だ、勝ちたい) 咲(和ちゃんとまだ楽しむんだ) 咲(負けない) 【魔王の嶺】と【帳尻合わせ】が発動しました 南3局 咲 107400 恭子 23900 親 穏乃 68100 エイスリン 201700 咲「カン」 咲「嶺上ツモ、3000・6000」 咲(オーラスで何とかしないと!) 穏乃(もうオーラス……出来て2位) 穏乃(最後まで楽しもう!) 【インフレーションギア】がレベルアップしました 南4局 咲 119400 恭子 20900 穏乃 62100 親 エイスリン 198700 穏乃(満貫……) 穏乃(ここまで来れたんだから、もういいか) 穏乃「ロン、8000!」 大将戦終了 清澄 119400 (+32800) 姫松 20900 (-27600) 阿知賀 70100 (+7700) 三箇牧 190700 (-12900) 理沙(あーあ、今日もやっちゃった) 理沙(口下手なのになんで仕事に呼ばれるんだろう) 理沙(解説もルックスもダメダメなのに) 理沙(東京でファンの人に会ったときも……) ―――――――――――――― 豊音『あ、野依プロだよー!』 豊音『サインください!』キラキラ 理沙(書いてあげたいけど時間がない……) 豊音『ダメですか?』 理沙(そうだ、あとで書いて送ってあげればいいんだ!) 理沙『書けない!』プンスカ 豊音『えっ』 理沙(あ、ああ……) 豊音『そうですよね、迷惑ですよね』 豊音『ごめんなさい!』ダッ 理沙『あ…………』 ―――――――――――――― 理沙(昔ならまだそんなに口下手じゃなかったんだけど) 理沙(戻りたいな……) 「おーいそこのお姉さん!」 「あんた、若返りたくないか?」 理沙「……え?」 ―――――――――――――― 理沙(ワカガエール、これを飲めば私も……) 理沙(覚悟を決めろ野依理沙!) 理沙「えいっ!」ゴクッ 理沙「…………」 理沙(……何もない、そらそうだよね) 理沙(はぁ……これからどうしよう)ズキッ 理沙「うっ!」ズキズキッ 理沙(胸が……っ!)ズキズキズキッ 理沙「ああっ!」 エイスリン「Bye.」ピッ 京太郎「誰と話してたんですか?」ヒョコ エイスリン「ワッ!」ビクッ エイスリン「キョウタロークン……」ジトッ 京太郎「すみません、まさかそこまで驚くとは」 京太郎「立てますか?」 エイスリン「ウン、All right.」パッパッ エイスリン「momトハナシテタ」 京太郎「お母さんですか、優勝報告とか?」 エイスリン「ヨロコンデタ!」 京太郎「そうですか」 エイスリン「コレ」 京太郎「?なんですかこの紐」 エイスリン「オマモリ」 京太郎「お守り……ってあの俺があげたやつですか」 エイスリン「……」コクッ 京太郎「白い紐に黄色のお守りだったのに、どうしてこんな……黒焦げているんだ」 お守り「」ボロッ エイスリン「サキ、コワカッタ」ウルッ エイスリン「カテテ……」ウルウル エイスリン「ウワアアアアン」ポロポロ 京太郎「お疲れ様でした、でも泣くのはまだ早いですよ」 京太郎「歓喜はみんなで、悲哀は一人で」 京太郎「さ、帰りましょう」 エイスリン「ウン……」グシュッ 京太郎(お母さん……か) エイスリン「……ヒクッ」 京太郎(エイスリンさんもいつか帰っちゃうのか) 団体戦に優勝した! 京太郎「明日から個人戦か、頑張ろう!」 霞「あ、そうだ京太郎くん」 京太郎「何ですか?」 霞「あなた、これからホテル別のところよ」 京太郎「え?」 霞「今泊まってるところって男子個人戦の会場まで遠いのよね」 霞「バスとかがあればよいのだけれど、それも無いし」 霞「だから移ってもらうわ、荷物はもう運んであるからそのまま直行でよろしくね」 京太郎「ちょっと待ってくださいよ!」 霞「場所はこれに書いてあるから、じゃあね」 霞「それじゃあ叙○苑行きましょうか!」 キャッホーイ 京太郎「」 京太郎「まあ新しい出会いがあると思えば……うん」グスッ 京太郎「姫松高校御一行……」 京太郎「姫松……!」 京太郎「天は俺を見放さなかったようだな!」グッ 京太郎「部屋は……ここか」 京太郎「いよいよ新天地だ!」 京太郎「お邪魔しまーす、って誰もいないか」 京太郎「おお、和室じゃない……」 洋榎「絹ーマッサージし……」 京太郎「えっ」 洋榎「えっ」 京太郎「どうして洋榎さんがここに?」 洋榎「それはこっちの台詞や!ウチか!ウチの体目当てに忍び込んできたんか!」パァァ 京太郎「どうしてそんなに嬉しそうなんですか」 京太郎「とりあえず俺は霞さんに確認してくるんで、洋榎さんも監督さんに確認してきてください」 洋榎「わかったわ」ドヒューン 洋榎「そっちの先生に頼まれたんやと」 京太郎「こっちもそう言ってます、宿泊料の節約だとか」 洋京「「はぁ……」」 洋榎「まあまずはスペース決めへん?」 洋榎「ウチはこっから……ここまでや!」 京太郎「それこの部屋の80%ですよね!俺にどうしろと」 洋榎「寝床やったら押入れの中で十分やないか」 京太郎「どこの猫型ロボットですか、それに暑すぎますよ」 洋榎「せやったら……一緒に寝るか?」 京太郎「いやいやいや、それはどうなんですか」 洋榎「ま、そんときはそんときやな」 京太郎「ですね」 京太郎(これからどうするかな……) 京太郎「親睦も兼ねて何かしましょうか」 洋榎「せやな、ウチも暇やし」 洋榎「そんで何するんや?」 京太郎「そうですね……じゃあ 543でも」 京太郎「スピードでもしましょうか」 洋榎「お、ええな!」 京太郎「ジョーカー抜いてっと」 洋榎「なんでジョーカー抜くん?」 京太郎「え、抜かないんですか?」シュッシュッ 洋榎「赤と黒に分けないんか?」 京太郎「普通に切りません?」 洋榎「いや、それはおかしいで」 京太郎「はい、配り終わりましたよ」 洋榎「ウチが33枚で、京太郎が4枚やな……って、15枚足らんやないかー!」 京太郎「わかってますよ、3、3、4、3、2、っと」 京太郎「じゃあ始めましょうか」 洋榎「マックススピードの洋榎とはウチのことやで!」 洋榎「うがー負けたー!」 洋榎「なんで手元に山札持っとんねん!反則やろ!」 京太郎「逆にどうして洋榎さんは持たないんですか?」 洋榎「こうなったらババ抜きで勝負や!」 洋榎「……あ、ババや」 京太郎「……うわっ、まさか引くとは」 洋榎「…………」 京太郎「…………」 京太郎「2人でやってもつまらないですね」 洋榎「うん」 京太郎「もう寝ましょうか」 洋榎「うん」 洋榎「って、なんでや阪神関係無いやろ!」 京太郎「今さら!?」 【9日目】終了 【10日目】開始 京太郎「朝起きたら洋榎さんに抱き着かれていた……」 京太郎「これが竜華さんだったらな……ちょっとトイレ行って来よう」 京太郎「会場に行くか、道に迷ったりしたら困るからな」 京太郎「洋榎さん、朝ご飯頼んでおきましたから」 洋榎「ん……おおきに」 京太郎「じゃあもう俺出ますね」 洋榎「行ってらー」 一回戦開始(1位で通過) 親 男C 25000 男B 25000 男A 25000 京太郎 25000 男C(俺はみんなに応援されてここへ来た!) 男C(初戦から押していくぜ!) 男C「ツモ、500オール!」 東1局一本場 親 男C 26500 男B 24500 男A 24500 京太郎 24500 男C(東風で起家は苦手だったんだが) 男C(どうやら俺はついてるようだ) 男C「ツモ!12100オール!」 男B「なっ」 男A「にっ」 京太郎「ぬっ!?」 東1局二本場 親 男C 62800 男B 12400 男A 12400 京太郎 12400 京太郎(え~何これ、三倍満ツモとか) 京太郎(とりあえず挽回しないと) 京太郎(よし、来た) 京太郎(三倍満には三倍満だ!) 京太郎「ツモ!6200・12200!」 東2局 男C 50600 親 男B 6200 男A 6200 京太郎 36800 京太郎(まくるには跳満ツモか) 京太郎(この手牌だったら……いけるな) 京太郎「ツモ!」 京太郎(あれ、裏が乗っちゃったぞ) 京太郎「4000・8000です」 一回戦終了 男C 46600 男B -1800 男A 2200 京太郎 52800 京太郎「一時はどうなるかと思ったけど、大丈夫だったな」 京太郎「この調子で勝ち進むぞ!」 【side-憩】 憩(久しぶりやな、この雰囲気) 憩(団体戦は共闘したけど) 憩(今年は勝たせてもらうで、照ちゃん) 一回戦開始 親 女C 25000 憩 25000 女B 25000 女A 25000 憩(……これは) 憩(最初からツいとるやん) 憩「ロン、24000」 女A「ひゃ、ひゃい!」 東2局 女C 25000 親 憩 49000 女B 25000 女A 1000 憩「カン!」 憩「カン!」 憩(んーやっぱ妹ちゃんみたいにはできへんか) 憩(ま、ええわ、これで満貫確定) 女A「うぅ……」トン 憩(これで終わりや) 憩「ロン、12000!」 一回戦通過 女C 25000 憩 61000 女B 25000 女A -11000 【side-京太郎】 京太郎「どうやら憩さんと照さん」 京太郎「竜華さんと船久保さんは全員一回戦を通過したらしい」 京太郎「明日は二回戦か、どうなることやら」 夜 洋榎「ただいまえだのクラッカーやでー」 京太郎「違いますよねそれ」 洋榎「そういえば須賀も個人戦出とるんやったな、どやった?」 京太郎「なんとかまくって飛ばして通過です」 洋榎「そうかーなんとかかー」 洋榎「まあウチは清老頭ブチ当てたったわ」ドヤッ 京太郎「そうだ、じゃあ二人で祝勝会でもしましょうよ」 洋榎「お、ええな、何するんや?」 京太郎「今日はスマブラで!」 洋榎「は?スマブラ?」 京太郎「たしかここのフロントでゲームキューブ借りられるんですよ」 洋榎「カセットは?」 京太郎「ちょうど持ってきてたんで」 洋榎「なんでもっとんねん」 京太郎「というわけで、俺がフロント行ってる間に洋榎さんは他の人を二人くらい呼んできてください」 洋榎「二人だけやったらつまらんからな、合点承知やで!行ってくるわ!」ドヒューン 京太郎「よし、準備完了だ」 洋榎「ただいまやでー」 京太郎「あれ、呼んでこなかったんですか?」 洋榎「監督誘いに行ったら友達呼んでくる言っとったわ」 京太郎(監督って善野さんって人だよな……) 京太郎(じゃあその友達って……) 善野「お邪魔するで」 郁乃「お邪魔するで~」 洋榎「あ、アンタは三箇牧の次鋒やないか!」 郁乃「京太郎くん久しぶりやな~」 京太郎「やっぱりですか……」 洋榎「ほな始めるでー」 郁乃「その前に~ルールどうするんや~?」 京太郎「げっ」 郁乃「私としては勝った人が何か命令一つする~とかがええんやけど~」 洋榎「それええやん、採用や」 善野(元監督やのに友達同士みたいやな……) 洋榎「ウチのクッパがあああああああ!」 善野「ミュウツー安定やな」 郁乃「あ~京太郎くんに負けてもうたか~」 郁乃「ガノンちゃん強かったんやけどな~」 京太郎「俺のマルスをなめないほうがいいですよ」 京太郎「それじゃあ命令タイムですね」ニヤッ 郁乃「あ、対象は最下位の洋榎ちゃんだけやで~」 洋榎「そんなん聞いとらんで!」 郁乃「言ってないも~ん」 洋榎「」イラッ 善野「まあまあ二人とも落ち着いて」 京太郎「洋榎さん」 洋榎「!な、なんや、何すればええんや」 京太郎「肩もみをしてください」 洋榎「脱げば、ええんやな……え?そんなんでええの?」 京太郎「何を考えてたんですか」 洋榎「そら……その……」モジモジ 洋榎「…………命令やから///」ボシュッ 郁乃「顔真っ赤っかやな~可愛えわ~」 洋榎「う、うっさいわボケ!」 洋榎「……ほな、始めるで」 京太郎「はい」 洋榎「んっ、んっ、ど、うや?」 京太郎「はい、そこ、気持ちいいです、んっ!」 洋榎「ここか?ここがええのんか~?」 京太郎「立場逆です」 郁乃「暇やから私も私も~!」ガチャガチャ 京太郎「ちょ、どうしてズボン脱がそうとしてるんですか!」 郁乃「ん~下のマッサージ?」 京太郎「なんで疑問符!?善野さん止めてくださいよ!」 善野「私はなーんも見とらんでー」 京太郎「思いっきりこっち見てますよね!?」 【10日目】終了 【11日目】開始 京太郎「まさかほぼ徹夜でスマブラをすることになるとは」 京太郎「善野さん監督なんだからなんとかしてくれよ……」 京太郎「そういえば善野さんと初めて話したな」 午前 京太郎「もう会場に行っておくか」 京太郎「今日はどんな人と戦うんだろうな」 二回戦開始(1位で通過) 京太郎「リーチ!」 男F(こいつが噂の須賀京太郎か) 男D(三箇牧、よくわからぬところだな) 男E(とりあえず当たらないように) 男D(全力かつ優雅に打ちまわそう)トン 京太郎「ロン、24000」 東2局 男F 25000 親 男D 1000 男E 25000 京太郎 49000 男F(開局早々の三倍満) 男D(女子二位の荒川憩が昨日やったと聞く) 男E(それでこそ上等!) 男E(私が打ち下してやる!)トン 京太郎「ロン、12000」 東3局 男F 25000 男D 1000 親 男E 13000 京太郎 61000 男E(なんだよ、なんなんだよこいつ!) 男D(どうしてこうも高い打点を出せるんだ!) 男F(ここまでか……) 京太郎「なあ、あんた達」 京太郎「麻雀って、楽しいよな」 京太郎「あんた達も一緒に楽しもうぜ!」 男F(こいつ、何を?) 男E(頭いかれてんのか?) 男D(面倒くさいなぁ)トン 京太郎「ロン、32000」 男D「えっ」 二回戦通過 男F 25000 男D -31000 男E 13000 京太郎 93000 二回戦開始 親 女D 25000 女E 25000 憩 25000 浩子 25000 浩子「ツモ、2000・4000」 浩子(予想はしとったけど、まさか二回戦でこの人と当たるとはな) 憩(船Qちゃん、楽しみやな) 浩子(まあ逃げれば問題はないやろ) 東2局 女D 21000 親 女E 23000 憩 23000 浩子 33000 女D「ロン、2000」 女D(たとえ個人戦二位だろうと、搾り取る!) 女D(私だって岐阜の一位なのだから!) 浩子(岐阜個人戦一位……) 浩子(データ通り) 浩子(搾り取ったるわ) 【分析】発動! 東3局 女D 23000 女E 23000 親 憩 21000 浩子 33000 女E「ロン、んー裏乗らなかったかー」 女E「12000で」 浩子「う……あ、はい」 浩子(福井三位、データは……) 浩子(そうやったな、まだ負けへんで) 【分析】発動! オーラス 女D 23000 女E 35000 憩 21000 親 浩子 21000 浩子「ツモ、500オール」 女D(なんか、この人といると) 女E(調子が崩れる) 浩子「一本場」 浩子(荒川憩、どうして和了らんのや) オーラス一本場 女D 22500 女E 34500 憩 20500 親 浩子 22500 同コンマのため、流局 憩(ここまでノーテン) 憩(トップとは18000点差) 憩(どうしたものか……) オーラス二本場 女D 23500 女E 35500 憩 17500 親 浩子 23500 憩(ダマで跳満ツモってもうた) 憩(これで和了しても30100、一位の人は……) 憩(32300) 憩(まだ、ダメや) 憩(練りなおさな) 憩(リーチかければ、倍満……) 憩(せやけど、フリテンか……) 憩(大丈夫や、大丈夫) 憩(ウチならできる!) 憩「リーチ!」 【孔穿つ閃光】発動! 憩(さあ、来てや!) 憩「一発ツモ!」 憩「裏は乗っとらんけど、4200・8200!」 女E「ま、まくられたぁ~」 女D「ありがとうございました」 浩子「おつかれでした」 浩子(去年よりは差が縮まったみたいやな) 浩子(それがわかっただけで儲けもんや) 二回戦通過 女D 19300 女E 31300 憩 34100 浩子 15300 夜 京太郎「二回戦は憩さんが船久保さんを倒して通過、照と竜華さんもそれぞれ通過」 京太郎「知り合いと戦わなきゃ、か、辛いだろうな」 京太郎「少し疲れたし風呂に入るか」 京太郎「洋榎さんはいないみたいだし」 京太郎「ふぅ、いい湯だった」 京太郎「前は竜華さんと鉢合わせしちゃったからな」 京太郎「洋榎さんも勝ち進んだのだろうか?」 【11日目】終了
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【5月第1週 平日】開始 朝 京太郎「今日こそは誰かと一緒に行くぞ!」 京太郎「お、スキップしながらいけば誰かがはなしかけてくれるんじゃないか?」 京太郎「そうと決まれば実践あるのみだ!」 京太郎「~♪」 ヒソヒソ ナンヤアレ キチガイガキタデー ウワァ 京太郎「白い目で見られた……」 昼食 京太郎「屋上で食べてみるか」 京太郎「空がきれいだなぁ」 バタム! 部員A「どこだっ!」 部員C「どこにいるっ!」 部員B「池田部長から連絡!中庭にターゲットありとのこと!」 部員A「了解!直ちに向かう!」ザッザッ バタム! 京太郎「なんだったんだ今の」 京太郎「放課後は何をしようかな」 京太郎「街に行くか」 京太郎「ゲーセンに行くか、前は楽しめなかったからな」 照「ようやく初めてを捨てられる」 京太郎「そう!今日こそはゲーセン童貞を捨ててやるぜ!って、照!?」 照「イエス、照デェす!」 京太郎「あーはいはい」 照「もう少しノッてくれてもいいんじゃないかな、ゴールドフレイムマスターさん」 京太郎「やめろ!その名を呼ぶな!」ハズカシー 照「ふふっ、やっぱり京は面白いや」 京太郎「で、照はここに何をしにきたんだ?」 照「雀荘に行こうとしたら迷っちゃった」テヘペロ 京太郎「お、おう…じゃあ俺と遊んで行くか!」 照「うん!」 夕 京太郎「公園で少し休むか」 京太郎「公園に来たぞ!おや、あれは」 怜「抜き足差し足忍び足」コソコソ 京太郎「怜さーん!何してるんですかー!」 怜「ちょっ、黙っとれ!」 京太郎「うわ!」ガサガサ トキードコヤートキー 怜「ふう、ようやくいなくなったみたいや。お、ごめんな」 京太郎「後頭部痛いです……」 京太郎「今のは清水谷さんですか?」 怜「せや、竜華は過保護やねん」 京太郎「それで、園城寺さんは何をしているんですか?」 怜「私はアレや、ちょっと休みにな。いや、サボっとるわけやないで、病弱やからな」コホッコホッ 京太郎「はあ、わかりましたよ」 怜「じゃあ膝まく「清水谷さーん!こっちに園城寺さんがいますよー!」 怜「ちょっと待てや!」 竜華「やあ怜、ここで何しとるん?」ニコッ 怜「いやな、これはな、ちゃうねん。ちょっと待ってーや、話合えばわかるはずや、な?」 竜華「はいはい、それじゃあ帰るでー」 怜「須賀くぅん」ウルウル 京太郎「そんな目で見てもだめです、確かに可愛いですけど」 怜「か、かわい?」 竜華「ほな行くでー」 怜「いやああああああ」ズルズル 京太郎「麻雀してないときは元気だな」 京太郎「さて、そろそろ寝ますか」 ヴヴヴ 京太郎「お、メールだ。霞さんからだ、なになに…」 『明日から千里山と2泊3日の合宿を行うので8時に私の家の前に集合ね!』 京太郎「明日!?いきなりすぎるだろ!?」 ヴヴヴ 京太郎「またメールだ、次は…母さんからか」 『調子はどうですか?私は元気です。たまには実家にも顔を出しなさい』 京太郎「実家か…暇があれば帰ってみるのもいいな」 【5月第1週平日】終 【合宿1日目】開始 ピピピピピ 京太郎「ん、もう朝か……ってまだ6時半じゃねえか」 京太郎「もう1回寝よ」 京太郎「おはよーございまーす!」 京太郎「あれ、誰もいないや」 京太郎「しょうがない!俺が起こしに行こう!」 京太郎「よし!霞さんを起こしにいこう!」 【須賀京太郎の!寝起きドッキリ大成功!】デデーン! 京太郎「おはよーございまーす」ヒソヒソ 京太郎「今日は我らが大家、石戸霞さんに、寝起きドッキリを仕掛けたいと思いまーす」ヒソヒソ 霞「う…う……」ネガエリ 京太郎「見ましたか!今のおもち!じつにすばらです!」ヒソヒソ 京太郎「それでは、霞さんを起こしまーす」ヒソヒソ 京太郎「それではですね、俺の初めてを捧げて、霞さんを起こしたいと思いまーす」ヒソヒソ 京太郎「失礼しまーす」 チュッ 霞「ん……」 京太郎(フレンチキスなう) 霞「ん……」パチッ 霞「……」 霞「~~!///」 京太郎「ぷはっ……」 霞「ふぁっ……」 京太郎「ドッキリ、大・成・功!」テッテレー! 霞「…ちょーっと京太郎君?人の家で何をしているのかしら?」ピキピキ 京太郎「須賀京太郎の!寝起きドッキリ大成功!をしているだけですが?」つ看板 霞「大成功じゃ、ないわよ!」 京太郎「そっ、そこは……!らめっ!」 デデーン 須賀 OUT 霞「私の初めてだったのに……」グスッ 京太郎「ごめんなさい、もうしません」 霞「ごめんじゃすまないわよ…」 京太郎「ごめんなさい、なんでもしますから!」 霞「もう一人にさせて……」 京太郎「本当にごめんなさい」 京太郎「あれ、まだ誰もいないや」 京太郎「よし!また起こしに行こう!」 京太郎「よし!咏を起こしにいこう!」 【須賀京太郎の!寝起きドッキリ大成功!part2】デデーン! 京太郎「おはよーございまーす」ヒソヒソ 京太郎「今度は我らがロリ枠、三尋木咏さんに、寝起きドッキリを仕掛けたいと思いまーす」ヒソヒソ 咏「うーん……もうたべられねーよー」 京太郎「聞きましたか?今の寝言!じつにかわいいですねー」ヒソヒソ 京太郎「それでは、咏を起こしまーす」ヒソヒソ 京太郎「それでは、咏を起こしまーす」 京太郎「えい!」ギュッ 咏「ムグッ…」 京太郎「もう片方も、えい!」 咏「うぅ…」 咏「うう……」パチッ 咏「あえ、ひょうはほうははひひへふふは?」(京太郎はなにしてるんだ?) 京太郎「ドッキリ、大成功!」テッテレー 咏「はへ?」 咏「はんはははっんへぇへほ、ははひへふへはい?」(なんかわっかんねぇけど、放してくれない?) 京太郎「嫌です」ニマァ 咏「~~~~~!」 京太郎「はぁ…はぁ…」アセビッショリ 咏「はぁ…はぁ…」フクミダレ 京太郎「もう、出し切ったぜ…」 咏「先に外にいてくれ」 京太郎「あれれー?まあだ人がきてないぞお?これはしょうがないよね!」 京太郎「」ゾクッ 京太郎「やっぱり行くのやめよーっと(震え声)」 憩「おはよーさーん」 エイスリン「オハヨウ!」 照「おはよう…」ウツラウツラ 咏「おはよー」 霞「おはよう」 京太郎「おはようございます!」 霞「」ツーン 咏「///」カァァ 憩「ねぇ、京太郎君何かしたん?」ヒソヒソ エイスリン「ワカラナイ」ヒソヒソ 【合宿初日 朝】終 【千里山】 京太郎「ここが千里山女子かぁ~」 キャッキャウフフ キマシタワー アッー 京太郎「やっぱり女子高っていいよな!」 照「共学の女の子もいいと思うの」 京太郎「女子高には、共学とはまた違った良さがあるのですよ!」フフン 霞「はぁ…」 エイスリン「カスミ、ゲンキダシテ!」カキカキ エイスリン「ネッ!」バッ |チアガールエイスリンの絵| 霞「ありがとうね…エイスリンちゃん」ナデナデ エイスリン「エヘヘ」 霞「そういえば、千里山の人が私たちを迎えにくるはずなのだけれど…遅いわね」 憩「咏ちゃんは京太郎君となにかあったん?」 咏「いや~朝から少し激しくヤッちゃってねぃ~」 憩「ヤ、ヤッた!?な、何をや!」 咏「何ってそりゃあ…知らんし」ポッ 憩「何…ナニ?京太郎君と咏ちゃんが…?」 憩「いやあああああああ!」 咏(こらえろ、こらえるんだ三尋木咏!)ププッ ?「あのー」 浩子「あのー、アンタら、三箇牧高校の人やろ?」 霞「あら、浩子ちゃんじゃない!」 浩子「石戸さんですか?お久しぶりです」 霞「ということは、浩子ちゃんが私たちを迎えに来たの?」 浩子「そうです。おば…監督に言われたんで」 浩子「それじゃあ皆さんこちらへ」 【宿舎】 浩子「ここがアンタらの泊まる場所や、ちなみに全部1人部屋やで。合宿中はウチらレギュラーメンバーも泊まってます」 京太郎「学校の近くに合宿所なんてあるのか」 憩「名門千里山の名は伊達やないっちゅうことやな」 照「そういえば、風呂ってどうなっているんですか?」 浩子(チャンピオンが大阪に来たって噂は本当やったんか…) 浩子「そこの男子には我慢…なんてことはしたくないんで、予め入浴時間を決めておきました」 浩子「朝食と夕食はここの食堂で食べられますが、昼食は適当に自分らで食べてください」 浩子「説明は以上ですね、質問はありますか?」 浩子「無ければ自分の部屋に荷物を置いてきてください、部室に案内しますので」 【部室】 浩子「ここが我が麻雀部の部室です」 憩「わぁ、広いなー」 咏「うわ、この部屋の卓全部全自動卓なのかよ…」 エイスリン「スゴイ!」キラキラ 雅枝「おお、石戸もう来とったんか」 霞「お久しぶりです、監督」 雅枝「なんや、顔色悪いなあ、なんかあったん?」 霞「いえ、大丈夫ですよ!」 ~部員の自己紹介とかはキンクリ~ 霞「これでこちらの部員は全員です」 雅枝「ほなまずはお互い2VS2で打ってもらおうか」 京太郎「さて、俺は誰と打とうかな」 怜「須賀君、打つ相手いないん?」 京太郎「はい、そうなんですよ」 怜「じゃあ私と一緒に打たへん?昨日の恨みはらしたるわ」 憩「えーなになに?京太郎君は怜ちゃんと打つん?ならウチも入れてー」 船Q「それならウチもいいですか?」 怜「お、これで4人揃ったな。ほな始めよか」 開局 浩子(この金髪男…気になりますね、少し様子を見てみますか) 【分析】発動! 浩子(張っているようですから、このへん) 京太郎「それです、ロン!12000」 浩子(ふむふむ) 東2局 船Q 13000 親 怜 25000 京太郎 37000 憩 25000 全員ノーテンのため、流局 東3局 船Q 13000 怜 25000 親 京太郎 37000 憩 25000 京太郎(なんだ…船久保さんに何か手を封じられてる気がする…) 憩(さて…と) 【孔穿つ閃光】発動! 怜(憩は…張ったか) 怜「よし…」キィィィン 【先読み】発動! 倍満→5200 憩「お、それロンや、5200よろしくな」 東4局 船Q 13000 怜 25000 京太郎 31800 親 憩 30200 全員ノーテンのため、流局 京太郎(どんどん聴牌から遠ざかっていっている気がする…) 怜(聴牌できへんなー) 浩子(いいデータが取れました) 憩(親なのにぁ) 終局 1位 京太郎 31800 2位 憩 30200 3位 怜 25000 4位 船Q 13000 京太郎「おつかれさまでしたー」グデー 怜「おつかれやー」グダー 憩「なんや、そうやっとると二人ともなんか似とるなぁ」 浩子「おつかれさまでした。須賀君といいましたか…中々面白いですね」 京太郎「昼飯でも食べに行くか」 京太郎「来る途中にそば屋があったからそこに行くか」 憩「京太郎君どこ行くんー?」 京太郎「昼飯を食べにそば屋に行こうかと」 憩「じゃあウチもついて行っていい?」 京太郎「もちろんですよ、それじゃあいきましょうか」 メニュー アカマムシそば 激辛そば 千里山そば Vやねん!姫松!そば 桜そば 全て800円均一 京太郎「憩さんは何を頼むんですか?」 憩「んー、ウチは激辛そばやな」 京太郎「辛いもの好きなんですか?」 憩「極端な味のものは全部好きやで」 憩「で、京太郎君は何にするん?」 京太郎「この、Vやねん!姫松!そばっていうのが気になるんで、これにします」 オマタセシマシター 京太郎「うわ、なんだこれ…赤い麺、黒い麺、青い麺、紫色の麺、金色の麺」 憩「うわ…すごいなそれ。リボンみたいなえび天に、なんかクルクルしとる天ぷらに、おもちに、これは…ハンバーグ?なんでこんなんが乗っとるんや……」 京太郎「……覚悟を決めますか」ズルズルッ 憩「どうなんや?」 京太郎「……」 京太郎「おいしい!」テーレッテレー 京太郎「なんかよくわからないですけど、おいしいですよこれ!」ズルズルッ 憩「そ、そうなんか…」 京太郎「ボリュームもたっぷりだったし満足満足!」 京太郎「昼は何をしよう」 京太郎「特訓をしよう!」 京太郎「ヘイ、テルー!」 照「ナニカヨウデスカー?キョウ!」 京太郎「ミートトックンシーマセンカー?」 照「オーイイデスネー」 照京「「HAHAHAHA!!」」 京太郎「ハァハァ」 照「オヤー、コンナトコロデオワリデスカー?」ギュルギュル 京太郎「ノリが疲れる…」 照「ダイジョーブソウナノデマダマダイッキマース!」ギュルンッ 京太郎「」チーン 照「科学ノ発展ニ犠牲ハツキモノデース」 京太郎「夕方は何をしよう」 京太郎「霞さんと話そう」 【部室】 京太郎「あれ、霞さんはいないんですか?」 咏「また1人にしてくれって言って宿舎に戻っていったぜぃ~」 京太郎「わかった、ありがとう」 【宿舎】 京太郎「霞さんの部屋は…ここか」 京太郎「霞さーん」コンコン シーン 京太郎「入りますよー」ガチャ 京太郎「霞さ…」 霞「すぅ……すぅ…」 京太郎「寝ているのか…どうしよう」 京太郎「ドッキ…いや、起きるまで待とう」 霞「すぅ…」 霞「ん……」 霞「あれ…京太郎君、どうしたの?」 京太郎「謝りに…来ました」 霞「あや、まりに…?」 京太郎「はい」 京太郎「霞さんの、いえ女性の大事な物を奪ってしまって申し訳ありませんでした」ドゲザー 京太郎「部員が4人集まって、霞さんも顧問になってくれて…」 京太郎「初めての合宿で、俺…興奮して夜も眠れなかったんです」 京太郎「だから!」 京太郎「すいません、テンション上がってて調子に乗ってました!」 京太郎「霞さんの気持ちも考えないで、悪ふざけでキスなんかして本当にすみません」 京太郎「嫌だったでしょう?好きでもない男にキスされて」 京太郎「本当にすいませんでした…」 霞「…じゃないわよ」 京太郎「え?」 霞「嫌じゃないわよ…京太郎君だったんだもの」ボソッ 霞「よし、それじゃあ京太郎君が私に誠意を見せてくれたら」 霞「お互いにこのことは忘れる、ということにしましょう!」 京太郎「ありがとうございます!」 霞「それじゃあ京太郎君には」 霞「私に1日料理を振る舞いなさい。合宿が終わった後で」 京太郎「それで、いいんですか?」 霞「いい、とは言ってもまた同じことを別の人にしたら許さないからね!」 京太郎「はい!」 京太郎「許してもらえてよかったな」 京太郎「さて、次は何をしよう」 夜 京太郎「また照と特訓しよーっと」 照「なに、また特訓?」 京太郎「おう!早く照に追いつきたいからな」 照「もう、京ったら」ポッ 照「いっくよー!ギュルギュルじゃんけん!じゃんけん」ギュルギュルギュル 照「グー!」ギュルギュルギュルギュルギュルギュル 京太郎「ちょっと待ってくださいよー!」 ドゴーン 京太郎「これが…これが貴様の力…か……」マッシロ ―――――――――――― 京太郎「風呂の時間だ!」 京太郎「だがしかし一人風呂か…」シュン カポーン 京太郎「露天風呂まであるのか、たまげたなぁ」 京太郎「よっと」 京太郎「ああ~癒される~」 ガララッ 京太郎「え?」 憩「お、露天風呂まであるんか、こりゃええわ」 京太郎(こ、この声は憩さんか?なんでここにいるんだ)イワカゲニカクレ 憩「貸切や!泳ぐでー!」タオルバサッ 京太郎(おいおいウソだろ) 憩「いい湯や~」ヒラオヨギ 京太郎(見つかりませんように!) 京太郎「あ」 憩「え」 憩「はえ?」 憩「な…なんでここにおるん?」 京太郎「今は俺の入浴時間ですからね」 憩「え、あれ?」 京太郎「そんなことより早く隠してください、際どいんで」メソラシー 憩「え?……~~~~~!」カァァァ 憩「」ササッ 憩「」タオルソウチャク 憩「…見た?」 京太郎「ギリギリ見えてないのでご安心を…(震え声)」 憩「そ、そうか……ならよかったわ」ハハハ 京太郎(少し先っぽが見えていたのは黙っておこう…) 京太郎「さて、深夜だ!」 京太郎「なにをしよう!」 京太郎「憩さんとお菓子を食べよう!」 京太郎「何を持っていこうかな」 京太郎「ポッキーを持っていこう」 京太郎「あっらかわさーん、あっそびましょ!」 憩「う!京太郎君!」 京太郎「そんな身構えないでくださいよ、俺を信じてください。友好の証に、これを」つポッキー 憩「おお!ポッキーや!」バッ 京太郎「させるか」パッ 憩「うぅ…なんでそんなことするんや!早く頂戴!」ピョンピョン 京太郎(そ、そんな薄着で跳ねられたら…見えてしまうじゃないか…)ゴクリ 京太郎「それじゃあまずは部屋にあげてもらいましょうか」 憩「んー、麻雀が上手くなる方法かー」ポリポリ 京太郎「はい、どうやったら上手くなれるかなーって」 憩「緊張しないことやないのかな、緊張しないで昔、初めて麻雀をしたときのことを思い出しながら打つ」 憩「そんなことをしとったらウチは上手くなっとったな」 京太郎「初めて打ったときの感情……」 京太郎「緊張しない……ですか」 京太郎「なんだかわかったような気がします!ありがとうございました!」 【合宿1日目】 終 【合宿2日目】 京太郎「ふぁぁぁ」 京太郎「さて、と朝食は何時からだったっけ」 京太郎「8時からか…今は…7時か」 京太郎「よし、みんなを起こしに行こう!」 京太郎「よし!船久保さんを起こしにいこう!」 【須賀京太郎の!寝起きドッキリ大成功!part3】デデーン! 京太郎「おはよーございまーす」ヒソヒソ 京太郎「今日は!千里山の参謀、船久保浩子さんに、寝起きドッキリを仕掛けたいと思いまーす」ヒソヒソ 船久保「どうや…ウチがいちばんや…」ドヤァ 京太郎「今のドヤ顔、じつにすばらです」ヒソヒソ 京太郎「それでは、船久保さんを起こしまーす」ヒソヒソ 京太郎「それではですね、千里山の監督の真似で、船久保さんを起こしたいと思いまーす」 京太郎「あーあーっー」ウラゴエ 京太郎「よしっ」ヒサカワヴォイス 京太郎「起きろー浩子、起きんとどうなるかわかっとるやろな?」 浩子「ん……」 浩子「…ん、あと5分待って…おばちゃ……須賀君?」 京太郎「ドッキリ!大成功!」テッテレー 京太郎「どうでしたか、ドッキリの感想は?」 浩子「そうですね、須賀君の物まねがなかなか上手でしたね…って」 浩子「勝手に人の部屋に入るなー!」ウガー 京太郎「次は誰を起こそう」 京太郎「よし!エイスリンさんを起こしにいこう!」 【須賀京太郎の!寝起きドッキリ大成功!part4】デデーン! 京太郎「今回は!我らが大天使、エイスリン・ウィッシュアートさんに、寝起きドッキリを仕掛けたいと思いまーす」ヒソヒソ エイスリン「ン…モウニガクテノミコメナイよ…」Zzz 京太郎「どうですか、この笑顔!まさに大天使、すばらです!」ヒソヒソ 京太郎「それでは、エイスリンさんを起こしまーす」ヒソヒソ 京太郎「それでは、エイスリンさんを起こしまーす」 京太郎「えい!」ツンツン エイスリン「ンッ…」 京太郎「もう片方も、えい!」ツンツン エイスリン「アッ…」 エイスリン「エヘヘ…モットヤサシク……」Zzz 京太郎「どうやら、まだ起きないようです!それでは次に行きましょう!」ヒソヒソ ツンツン 京太郎「次は、前世での出会いと、未来の君を思いながら、この言葉にありったけの魔翌力を込めてエイスリンさんを起こしたいと思います!」ヒソヒソ 京太郎「Love you forever」ボソッ エイスリン「ン…」 エイスリンは起きるか、判定 コンマ 126 エイスリン「ン……」パチッ エイスリン「スガクン…?」 エイスリン「Love you forever?」 エイスリン「?」 京太郎「忘れてくださいお願いします」 京太郎「と、いうことで、ドッキリ大成功!」テッテレー エイスリン「ネエネエ、スガクン」ツンツン 京太郎「はい?」 エイスリン「D…Do you love me forever?」カァァ 京太郎「Yes?」 エイ京「……」 エイスリン「///」カァァ 京太郎「///」カァァ 京太郎「さぁて次のターゲットはぁ?」 京太郎「よし!照を起こしにいこう!」 【須賀京太郎の!寝起きドッキリ大成功!part5】デデーン! 京太郎「今回は!我らがエース、宮永照さんに、寝起きドッキリを仕掛けたいと思いまーす」ヒソヒソ 照「ん……」ギュルギュル 京太郎「ノーコメントで」ヒソヒソ 京太郎「それでは、照を起こしまーす」ヒソヒソ 京太郎「それではですね、咲の真似で、照を起こしたいと思いまーす」 京太郎「あーあーっー」ウラゴエ 京太郎「よしっ」ウエダヴォイス 京太郎「お姉ちゃん起きて!起きないと遅刻しちゃうよ!」ウエダヴォイス 照「……」 照「……」 照「おい…貴様がなぜここにいる?」ギュルッ 京太郎「い、いやぁ…ドッキリですよ!ドッキリ!ほら、ドッキリ大成功!」 照「……なんだ、京か」ギュルゥゥゥ 京太郎(なんだったんだ今の……) 【食堂】 京太郎「んー、どこに座ろうかな」 ?「席が無いんなら、ここいいですよ」 京太郎「あ、ありがとうございます」 ?「困ったときはお互いさまです、私もよく座るところがないこととかあるんですよ」ハハハ 京太郎「奇遇ですね、俺もあまり座れなかったり、皆からはぐれちゃったりするんですよね」 ?「私もよくありますよ!いや~三箇牧にも同志がいるとは思わなかったです」 京太郎「えーと、あなたの名前は確か……」 ?「二条泉です、君は須賀京太郎君やろ?」 京太郎「覚えててくれたんですか?あんな噛みまくりの自己紹介だったのに」 泉「だからこそ、ですね。それと敬語はやめますか、私ら同学年ですし」 京太郎「そうだな、うんこっちの方が喋りやすいや」 泉「じゃあ今日一日頑張っていくで!」 京太郎「おう!」 京太郎「朝は何をしよう」 京太郎「今日も特訓特訓!」 京太郎「お、咏!一緒に特訓しようぜ!」 咏「お、いいねぃ~」 咏「じゃ、ま始めよっか」 咏「でさ、ここでこうすると」 京太郎「おお!」 咏「こうなって、こうすると」 京太郎「おおおお!!!」 咏(何だこれ……) 京太郎「昼飯を食べに行こう」 京太郎「昼はどこに行こうかな」 竜華「お、須賀君やん!ウチと昼食べに行かへん?」 京太郎「お、いいですね!行きましょう行きましょう!」 竜華「そうと決まればレッツラゴーやで!」 【カレー屋】 竜華「ついたでー」 京太郎「ここが清水谷さんのオススメのカレー屋ですか」 竜華「せや、ここはカレーは勿論ナンも格別の美味しさなんやで!」 竜華「須賀君には一昨日助けてもらったからお姉さんが奢ったるわ!」 メニュー 赤まむしカレー 激辛カレー 千里山カレー 桜カレー 商品は全て800円均一 京太郎「じゃあ千里山カレーで」 竜華「ウチはいつも通り赤まむしカレーやな」 京太郎「そんなもの食べられるんですか……」 竜華「中々いけるもんやで」 オマタセシマシター 竜華「ほら、来たでー美味しそうやなー」 京太郎「ナンから凄くいい匂いがしますね」 竜華「ナンはなー、一口目はまずこうすんねん」ハムッ 京太郎(何この小動物的な可愛さ) 竜華「須賀君もやってみーや!」 京太郎「はい、いただきまーす」ハムッ 京太郎「確かにおいしいですね、このナン」 竜華「せやろ、それでな……ほれアーン」つナン 京太郎「それ、竜華さんがかじったナンですけど、いいんですか?食べちゃって」 竜華「食わず嫌いはするもんやないで、ほれ」 京太郎「そういう意味じゃ…」パクッ 京太郎「これは……おいしい!」 竜華「せやろー、おいしいやろー!」 京太郎「……でもこれって間接キスですよね、本当に良かったんですか?」 竜華「ふぇ?」 竜華「ちゃうちゃう!そんな意味はないねん!忘れてや!」アセアセ 京太郎「考えておきますよ」ハハハ 京竜「「ごちそうさまでした」」 竜華「さてと、じゃあ須賀君は先に戻っててええで、ウチが払うから」 京太郎「いや、いいですよ。自分の分は自分で払います」 竜華「え?でも……」 京太郎「俺は望んで清水谷さんを助けてたんですから、お礼なんていらないですよ」ニコッ 竜華「そ、そうなん……///」 京太郎「カレーおいしかったな」 京太郎「昼は何をしよう」 京太郎「憩さん、特訓しませんか?」 憩「お、ええなそれ。少し待っててな」タン 憩「よし、ほな始めよか」 憩「それで、この1筒をこうしてな」ピキーン 京太郎「憩さんの後ろに宇宙が見える…!」 京太郎「それじゃあ俺もこの1索を」ピキーン 憩「なんも見えへんな」 京太郎「夕方はなにをしようかなー」 京太郎「引き続き憩さんと特訓を続けるぞ!」 憩「どんと来なさい!」 京太郎「え、これを着るんですか?」 憩「特訓といったらユニフォーム、ユニフォームといったら衣装、衣装といったら…」 憩「これに決まっとるやろ!」 憩「ナース服~」ダミゴエ 京太郎「そんなの着ませんからね!」 憩「ええ~そんな~」 京太郎「夜はなにをしようかなー」 京太郎「次は誰と特訓しようかなー」 竜華「お、須賀君やん、何してるん?」 京太郎「あ、竜華さん、俺と特訓してください!」 竜華「ええでー」 竜華「でな、そんときに怜がな!」キャー 京太郎「そ、そうなんですか」 竜華「ほんでな、ほんでな…!」 京太郎(麻雀の特訓をしていたのに…どうしてこうなった……) 京太郎「ヒャッハー!風呂の時間だあああああ!」 京太郎「誰が来るかな!誰が来るかな!」 【脱衣所】 ワイワイガヤガヤ 京太郎「浴場が騒がしいな…あれ、これってまずいんじゃ」 千里山A「キャー!覗きよー!」 千里山B「この千里山の浴場に忍び込むとは!」 京太郎「逃げよ」タッタッ 千里山C「逃げたぞ!追えー!」 千里山D「イエス、マム!」 ドタドタ 京太郎「ふぅ…なんとか逃げ切ったぜ」 霞「あら」ゴゴゴゴ 雅枝「何から」ピキッ 浩子「逃げ切った」ジトー 照「のでしょうねぇ…」ギュルギュル 京太郎(あ、これ終わったな) 京太郎「……」マッシロ 深夜 京太郎「園城寺さんとお菓子を食べよう!」 京太郎「何を持っていこうかな」 京太郎「ポッキーと、プリンとかりんとうを持っていこう!」 京太郎「園城寺!トキィ!我は貴様に会いに来た!」カッ 怜「なんや須賀君」 京太郎「あれ、ノらないんですか」 怜「ノリに合わせるのは疲れるんや…ほら、うち病弱やし」コホコホ 京太郎「まあそれは置いといて、お菓子を持ってきたんで、夜を語り明かしましょう!」 怜「お、これ焼きプリンやんおいしそうやなぁ」 京太郎「一口いります?」 怜「ほな、もらおうかな」アーン 京太郎「はい」 怜「おいしいわぁ」パァァ 京太郎「俺もこの焼きプリン好きなんですよね」 怜「ええ味出とるよな」 京太郎「いい味といえば、園城寺さんのリーチ一発すごいですね!」 京太郎「以前雀荘でやったときのあの一発率!」 京太郎「凄かったですよ!どうやったらできるんですか?」 怜「んー、あれは…偶然や、偶然」 京太郎「そうなんですか、でも、そうだとしてもやっぱり凄いですよ!」 怜「そう言われるとなんか照れるな」エヘヘ 怜「せや、せっかくやし麻雀教えよか」 京太郎「お願いします!園城寺先生!」 怜「怜でええで、私も須賀君のこと京太郎君って呼ぶし」 京太郎「え、いいんですか?」 怜「京太郎君か…そうすると憩と呼び方が被ってまうから」ブツブツ 怜「京くんでええか」 怜「それじゃあ京くん仕切り直してもう一回!」 京太郎「お願いします!怜先生!」 【合宿2日目】 終 【合宿3日目】 京太郎「ふっふっふ」 京太郎「あー今日も早起きしちゃったなー」ボウヨミ 京太郎「早く起きすぎて暇だなー」ボウヨミ 京太郎「そうだ、みんなを起こしに行こう!」 京太郎「よし!清水谷さんを起こしにいこう!」 【須賀京太郎の!寝起きドッキリ大成功!part6】デデーン! 京太郎「今回は!千里山の部長、清水谷竜華さんに、寝起きドッキリを仕掛けたいと思いまーす」ヒソヒソ 竜華「ん……」モゾモゾ 京太郎「霞さんほどではないにしろ、大変すばらなおもちです!」ヒソヒソ 京太郎「それでは、清水谷さんを起こしまーす」ヒソヒソ 京太郎「髪の毛を梳きながら起こしたいと思いまーす」ヒソヒソ 京太郎「それでは、失礼しまーす」サッー 竜華「すぅ……」モゾモゾ 京太郎「おはようございまーす」ヒソヒソ 竜華「んっ…」 竜華「怜ぃ…そんなとこイジったらアカンて……」モゾモゾ 京太郎「まだ起きないようです!それでは次の作戦です!」ヒソヒソ 京太郎「次はこちら!」ヒソヒソ 京太郎「当方で用意いたしました、特選豆を使用したこのモーニングコーヒーを」ヒソヒソ 京太郎「清水谷さんにぶっかけたいと思いまーす」ヒソヒソ 竜華「ちょっと……外に出さんでよかったんに……」 京太郎「それではいきまーす」 京太郎「3」 京太郎「2」 京太郎「1」 京太郎(あ、これコーヒーじゃなくて北海道産の特選飲むヨーグルトじゃん) 竜華「あれ、須賀君?」 京太郎「あれ、起きちゃった」 京太郎「しまった!手が滑った!」バシャ 竜華「なんやこれ…ヨーグルト……?」 京太郎(なんだこのすばらな光景は……ヨーグルトが清水谷さんの身体全体にかかっている…これじゃまるで…おっといかんいかん) 竜華「……」 京太郎「ドッキリ大成功!」 竜華「なにするんや!須賀君のアホー!」 京太郎「ほら!この看板見て!これドッキリですから!」 竜華「うるさいわぁ~!」ポカポカ 京太郎「334回くらい土下座したら許してもらえた…」 京太郎「清水谷さん少し怒ってたな…」 京太郎「まあ続けますけど」 京太郎「よし!憩さんを起こしにいこう!」 【須賀京太郎の!寝起きドッキリ大成功!part7】デデーン! 京太郎「今回は!我らが部長、荒川憩さんに、寝起きドッキリを仕掛けたいと思いまーす」ヒソヒソ 憩「そ…そんな…だめですよ……こんなところで…」 京太郎「俺、なんだか興奮します!」ヒソヒソ 京太郎「それでは、憩さんを起こしまーす」ヒソヒソ 京太郎「それではまずはマウントポジションを取って…」 京太郎「やっばい、おっきしてきた…」 京太郎「おっきしろーっ」ユッサユッサ サワサワ 憩「うぅぅ…」 憩「うぅぅ……あまり焦らさんといてくださいよ……」 京太郎「おっと、まだ起きない!」 京太郎「次はこちら!」 京太郎「次は、当方が用意した、ナース服を着て憩さんを起こしまーす」 ―着替え中― 京子「さて、着替えてきましたっ☆」ウラゴエ 京子「それでは、また憩さんを起こしまーす」ウラゴエ 京子「おはよーございますっ☆」 憩「うーん……」 憩「うーん……」パチッ 憩「あれ…誰?」 京子「須賀京子ですっ☆」キュルンッ 憩「誰やねん…」ゲシッ 京太郎「すねはやめてくださいって、うわわわ」 ドンガラガッシャーン 京太郎「……何がどうしてこうなった…」モフモフ |京太郎、憩ちゃんを押し倒しその胸にダイブするの図| 憩「くっ、くすぐったいからあんま喋らんといて///」 京太郎「そんなこといわれても」モフモフ 憩「だ、だから…やめてや……///」 京太郎(この少しとがったところは…)カオズラシ 京太郎「まさか…ね」ツマンデモフモフ 憩「あっ……」 京太郎「あれ、憩さん?」 憩「はぁ…はぁ……」パタッ 京太郎「また寝ちゃったみたいだけど、どうしようか」モフモフ 京太郎「俺も寝よ」 ―――――――――――― 憩「ん……京太郎君?」 憩「なんか変なことされた気がするけど…まあええか」 京太郎「…やめろ…俺は……ノンケなんだ…」Zzz 憩「可愛い寝顔やな」ナデナデ 京太郎「きもちいいですよ……ハギ……さん…」Zzz 憩「なんか、幸せな気分や」ナデナデ 憩「そういえば……」 憩「なんでナース服なんや…?」 京太郎「朝食を食べに来たぞ!」セイフク! 京太郎「清水谷さん、前いいですか?」 竜華「あーええよー」 京太郎「さっきは本当にすみませんでした」 竜華「ええってええって、朝風呂入れて気持ちよかったし」 京太郎(清水谷さん…風呂…おもち) 京太郎「うっ、股間が!」 竜華「どうかしたん?」 京太郎「いえ、どうにも!」 竜華「それじゃあ今日も頑張っていこかー!」 京太郎「はい!」 京太郎「いよいよ最終日だ!」 京太郎「朝は何をしよう」 京太郎「雑用をしよう!」 京太郎「昼食を作りにいくか」 【食堂】 京太郎「こんにちはー」 咏「お、京太郎じゃ~ん、どうしたの?」 京太郎「咏か、昼食作りの手伝いに来たんだけど…作る人ってお前なのか?」 咏「なんだよ、私がしちゃ悪いのかよ…」 京太郎「いや、意外だなーって」 咏「いいよ、もう知らんし」プイー 京太郎「おお、なんだこの味噌汁!うめえ!うめえよ!」 咏「だろ!だろ!この天才料理人三尋木咏ちゃんに任せればこんなもんお茶の子さいさいだぜぃ!しらんけど」ドヤァ 京太郎「ほんとにうめえよ、この味噌汁、毎日飲みたいぜ!」 咏「ま、毎日ってそんな……///」 京太郎「次は何をしよう」 京太郎「牌譜の整理をしよう」 京太郎「おお、こんなにたくさんあるのか、流石は名門」 京太郎「合宿中の対局の牌譜もあるな」 泉「あれ?須賀君ですか?」 京太郎「二条か、お前も牌譜の整理に来たのか」 泉「はい、須賀君もですか?」 京太郎「おう、じゃあ始めようぜ」 京太郎「へー、みんな面白い打ち方するんだな」 泉「ちょっと須賀君、ちゃんと手伝ってよ」 京太郎「ふっふっふ、見ろこの整理整頓された牌譜を!!!」 泉「す、すごい!こんなに速く、そしてきれいにする人、見た事ない!」 京太郎「これからは雑用マスター京太郎と呼びなさい!」 泉「ははっー」 京泉「なんだこれ…」 泉「ふう…これで全部ですか?」 京太郎「そうみたいだな、それじゃあ戻るか」 泉「はい!」 京太郎「昼食はどこで食べようかな」 京太郎「エイスリンさん、どこかに食べに行きません?」 エイスリン「イクイク!」 京太郎「行きたいところとかあります?」 エイスリン「ウーン」カキカキ エイスリン「ココ!」バッ |驚いているドンキーコングの絵| 京太郎「これは…ドンキーコング…?」 竜華「エイちゃんはびっくり鈍器ーに行きたいんか?」 エイスリン「リューカ、セイカイ!」 京太郎「あれ、二人とも知り合いなんですか?」 竜華「何回か打ったしな」 エイスリン「リューカ、ツヨイ!」 竜華「そういうエイちゃんも強いやないかー」ウリウリ 京太郎「微笑ましい光景だ…」 京太郎「じゃあ行きましょうか」 【びっくり鈍器ー】 京太郎「店名に違和感があるんだが…」 竜華「ほな、入ってくでー」 竜華「あ」 雅枝「お」 竜華「なんで監督がここに…?」 雅枝「そう身構えなくてええって、その2人は三箇牧の生徒か」 京太郎「須賀です!」 エイスリン「Aislinnデス!」 雅枝「わかっとるわかっとる、みんなで食おかー」 メニュー アカマムシハンバーグ 激辛ハンバーグ 千里山ハンバーグ Vやねん!姫松!ハンバーグ 桜ハンバーグ 全て1000円均一 京太郎「うーん…」 竜華「せやな…」 エイスリン「ウムム…」 雅枝「ふむふむ…」 京太郎「俺は桜ハンバーグで」 竜華「ウチはアカマムシハンバーグで」 エイスリン「コレ!」 京太郎「千里山ハンバーグですか」 雅枝「私はVやねん!姫松!ハンバーグや」 竜華「監督はホンマに姫松好きですね」 雅枝「まあ愛娘2人がいるところやからな」 京太郎「えー愛宕監督ってお子さんがいるんですかー?」ボウヨミ 竜華「そんな若くは見えないよねー」ボウヨミ エイスリン「!」コクッコクッ 雅枝「そんな褒めたってなんも出えへんよ~」 京竜エイ「チッ」 京太郎「船久保さん!特訓をしましょう!」 浩子「須賀君?どうしたんです、急に」 京太郎「朝、牌譜の整理をしていたら船久保さんの打ち筋を見かけましてね、船久保さんが対戦相手を完全に把握しているように思えるんですよね」 京太郎「この通りです!お願いします!」 浩子「わかりましたよ」 浩子「たとえば、須賀君の場合、こうすることが多いので」 浩子「こうすると」 京太郎「振り込んじゃいますね」 浩子「とりあえずはこんな感じですね」 京太郎「なるほど、ありがとうございました」 京太郎「夕方は何をしよう」 京太郎「照と特訓しよう!」 京太郎「照!特訓するぞ!ついてこい!」 照「ちょっと、いきなりすぎない!?」 照「さてと、今日はなにする?」 京太郎「今までのおさらいをしようじゃねえか!」 照「ワッカッリマーシタ」 照「ソレデハ、ハジメマショウ!テルテルじゃんけん」ギュルギュル 照「パー」ギュルギュルギュルルル 京太郎「チョキだ!」 ドカーン 照「京…成長したね…」ハァハァ 京太郎「照もな…」ゼェゼェ 京太郎「夜はナニをしよう」 京太郎「まだ続けるぜ!」 照「わかった、それなら私も本気を出そう」ギュルッ 照「それでは、参る!」 京太郎「上等だ!」 照「ぐはぁっ…」 京太郎「はっはっはー!俺は照に勝ったぞー!」 照「やったね、京…これが、私の力…だよ」ガクッ 京太郎「照ーー!」